8時、起床。
パン(バケット)、ウィンナー&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
昨日のブログを書いてアップする。書きながらアマゾン・ミュージックの「チェロ名曲集」を流していたら、ある曲のところで〔ハタと〕指が止まった。パブロ・カザルスの弾く「鳥の歌」だった。他の曲と違って、これは作業をしながら聞き流せる曲ではない。ジャケットを見ると、ホワイトハウスの広間での生演奏を収録したもののようである。
来年度の春学期のゼミで使う予定の文献に目を通す。
昼食は「鳥久」の弁当にしようと決めて、自転車で買いに行く。
唐揚げそぼろ弁当(800円)。唐揚げ、そぼろが美味しいのはもちろんだが、柔らかく煮込まれたジャガイモが旨い。
2時から博士論文の公開審査会(オンライン)に出席する。野坂真さんの「地域社会における災害復興と地域存続に関する社会学的研究ー東日本大震災前後における岩手県・宮城県の津波被災地域を事例としてー」。10年間に及ぶ研究の成果である。
大井町の「ポットリー」に顔を出す。昨春の緊急事態宣言のときは店の前までいったら休業中の貼紙がしてあったので、蒲田駅から電話をして、営業中であることを確認してから電車に乗った。顔を出すのは今年になって初めてだ。
客は私だけだった。ロイヤルミルクティーを注文。
コロナの話から始まって、今年の節分はなぜ2月2日なのかという話になる。
最近は客が減って、定刻(6時半)になる前に店を閉めることもあるそうだ。
6時に店を出る。店には客はおらず、ラストオーダーの時間を過ぎたので、マダムは店を閉めることになるだろう。
帰宅する前に近所の「マイバスケット」で買物。
あれこれ購入。
夕食まで来年度の大学院の演習で使う文献に目を通す。
夕食は鶏鍋。
昼食とは「鶏」かぶりだが、料理のカテゴリーが違うからかまわない。あまりもののタラコをご飯にのせて。
食事をしながら宮藤官九郎脚本のドラマ『俺の家の話』の初回(録画)を観る。プロレスラーを引退して、能の家元を継ごうと決意した42歳の男を長瀬智也が演じる。彼がこのドラマのために作り込んだ身体を見て、ミッキー・ロークが主演した映画『レスラー』(2008)を思い出した。あの変貌した姿は凄かった。
調べものが一段落したところで、アマゾン・プライムで『バベットの晩餐会』(1987)を観る。実は、アマゾン・プライム会員特典で映画を観るのはこれが初めてである。池上正太郎が『銀座日記』の中でこの作品をほめていたので、調べたらアマゾン・プライムで観られることがわかったのである。
書斎のパソコンで観た。手元にはコーヒーとポテチップスを用意した(「まいばすけっと」で購入したのはこのためである)。
『バベットの晩餐会』は素晴らしい作品だった。映画を観るという悦楽に久しぶりに浸った。
主人公バベットを演じるのはステファーヌ・オードランド。池波は彼女の演技をこう評している。「彼女は五十になろうというときに、この役をつかんだ。あるいは、すでに五十をすぎているかもしれない。それにしてもいい役だ。男優女優を問わず、これほどの役は、めったに、回って来るものではない。オートランド一代の名演といってよいだろう」。池波は試写会で観た作品について歯に衣を着せぬ感想を述べる。ダメな作品についてはダメだとはっきりいう。どこかどうダメだったのかをはっきりと書く。どうしようもない作品については作品名を書かない(ひどい料理を出す店については店名を書かないのと同じ)。だから彼がほめていて、自分が見ていない作品は、ぜひ観たいと思うのである。
風呂から出て、『ジェットストリーム』を聴きながら、今日の日記とブログ。
2時半、就寝。