フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月2日(水) 晴れ

2022-02-03 10:18:03 | Weblog

7時、起床。

ゴミ出しと、洗濯物干し。チャイに食事を与える。これらは妻の朝のルーティンだが、今日は私がそれをやる。

トースト、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

妻の足の痛みはよくなっていないようである。処方された鎮痛剤(ロキソニン)も効いていないようである。もう一度、整形外科医院へ行って相談する(より強い鎮痛剤を処方してもらう)か、大きな病院へ行って診てもらうかだが、牧田総合病院の今日の担当医の一人が膝関節が専門のようなので、電話して診てもらうことになった。

私も一緒に行くので午前中の会議は欠席の連絡をする。

私は歩き、妻は自転車で。自転車は左足で漕げば右足への負荷がほとんでない。とにかく右足に体重を乗せると痛むのだ。予約はしていないので、待ち時間が長くなることを覚悟してバッグに本を入れていく。村上春樹『回転木馬のデッドヒート』。先日、久しぶりにこの連作短編集の中の一篇「タクシーに乗った男」を読み返した。『村上RADIOプレスペシャル』の中で小川哲が『ドライブ・マイ・カー』からのつながりでこの短篇を推奨していたからだが、私はまったく内容を覚えていなかった。その後に置かれている「プールサイド」は強く印象に残っていて、授業の教材にも使ったくらいなので、おそらくその陰に隠れてしまっていたのだろう。しかし改めて読み返して面白い小説だと思った。「プールサイド」が中年の危機(ミッドライフ・クライシス)をモチーフにした小説だとすれば、「タクシーに乗った男」は青年期の終わりをモチーフにした小説であった。これを機会に『回転木馬のデッドヒート』全体を読み返してみようと思ったのだが、結局、診察室の外のベンチでは一篇の小説も読めなかった。私にしては早起きをして眠たかったからだ。

病院内の移動には車椅子を使わせてもらった。これはありがたかった。医師は、問診や触診をしながら、レントゲン写真を見て(MRIは撮らなかった)、痛みの原因になるような骨の異常や肉離れなどの症状はないが、この種の急性期の痛みは治まるのに時間がかかると言った。鎮痛剤を服用を続けながら様子を見るという、基本的に整形外科医院の診断を支持する内容であった。

会計を済ませ、家に戻る途中で、昼食用に妻は「ちよだ鮨」のにぎり、私は「崎陽軒」の赤飯弁当を買った。

食事をしながら本日の『カムカムエブリバディ』。ひなたに弟ができるらしい。すでに発表されているが、彼の名前は「桃太郎」である。何という名前であろう。「ひなた」は現代でも通用する(人気のある)名前であるが、「桃太郎」は当時としても時代錯誤、というよりも、たとえ江戸時代であっても現実離れした(物語の中にしかない)名前である。もし「るい」が「桃」という名前であったら、「桃から生まれた桃太郎」で平仄は合うが、そう囃し立てられて同級生からからかわれることは間違いない。まだ生まれていないが、彼が強く生きていってくれることを願わずにはいらない。ピーチメルバを屈託なく「美味しい!」と食べられる男になってほしい。

昼食の後、昼寝をする。

昨日のブログを書いてアップする。

4時半から教授会(オンライン)。その前に洗濯物を取り込む。

東京の今日の新規感染者が2万人を超えた。昨日の時点では予想もしていなかった急増である。まだまだ先は見えない。

レポート等の採点作業。

夕食は妻が作った。昨日は部屋から部屋への移動は四つ這いだったが、右足に負担をかけずに立つコツがわかってきたようである。鯖のオイル煮と小松菜の炒め、トマトと玉ねぎのサラダ、明太子、キャベツの味噌汁、ごはん。

デザートは苺。

食事をしながら『ホワイト・ドクター』第3話(録画)を観る。

今日の日記を付けてから風呂に入る。

1時前に就寝。