フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月27日(日) 晴れ

2022-02-28 11:08:02 | Weblog

10時、起床。

郵便受けに朝刊を取りにいくときチャイも連れていく。抱きかかえていなくても、道路に飛び降りたりはしない。

首都キエフが戦場となっているのか。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のときのサラエボの映像が頭に浮かぶ。

起きるのが遅かったので、朝食はとらずに、昨日のブログも書かずに、池上方面に散歩に出る。春の日差し。マフラーはもちろんいらないし、ダウンコートも日向では暑いくらいだ(日陰に入るとちょうどよい)。

日蓮橋の袂の桜並木が満開になるのは今年はいつ頃かしら。

養源寺の菜の花。

本門寺参道にある中道院の梅は早咲きで、地面に花びらが落ち始めている。

境内にはこれ一本だけだが、よく手入れされた見事な枝ぶりで、寺町池上周辺でもトップクラスの梅の銘木ではなかろうか。

花に密度がある。

メジロが蜜を吸いに来ている。

今週いっぱいが見頃だろうか。

朝食兼昼食は「花くるま」で食べよう。土日だけの営業だが、梅と桜の時期は客も増える。

鮭、昆布(葉唐辛子)、稲荷、すいとんを注文。

おにぎり2個に稲荷を1個を注文するのが私の定番である。すいとんもあるから、この後の散歩を考えたら、これくらいがちょうどよい。

池上梅園に続く道はふだんは人通りは少ないのだが、この時期は別だ。

池上梅園の全景。本門寺の高台の斜面と麓にたくさんの梅の木が植わっている。梅の種類はさまざまで満開の時期に個体差があるから、吉野の桜のような全山満開の景色は観れないが、長い期間に渡って鑑賞できる。

入園料は大人は100円。ただし高齢者は無料。受付で健康保険証を提示する。でも、100円なら払ってもいいですけど。お賽銭と同じ金額だし。ならば高齢者であることを申告せずに黙って100円払えばよかったのかと後から思う。次回はそうしよう。いまならまだ何も言われないであろう(たぶん)。そのうち「高齢者の方は無料ですよ」と言われる日が来るだろうが。

個体差があるが、全体としては5分咲きくらいだろうか。

入口付近を俯瞰する。

見晴台から。

空に突き出した孤高の梅の木。

けっこうな勾配。

この白梅は枝ぶりがいい。何か名前が付いていたと思うが、メモし忘れた。

「鶯貴」と命名されている紅梅。

「黒雲」と命名されている紅梅。

可憐な蠟梅。

園内には日本庭園エリアがある。

もう少ししたらまた観に来よう。

本門寺に寄って行く。

階段脇の早咲きの桜が見頃を迎えようとしている。

まだ散っている花びらはない。八分咲きというところだろうか。

梅と桜を同時に楽しめるのがこの時期の池上散歩の醍醐味である。

お参りをしていく。

境内の桜の見頃は川沿いの桜並木の見頃と同じだろう。東京の開花は3月20日頃と予想されているが、満開はそれから一週間後くらいだろうか。

総門を出る。

「藤乃屋」で葛餅をお土産に買って帰る。

帰宅して、妻に「いますぐ食べる? 夕食のデザートにする?」と尋ねたら、「いますぐ食べる」と答えた。「藤乃屋」流に蜜は上から掛けるのではなくお皿に敷いてその上に葛餅を載せるスタイル。

『山下達郎のサンデー・ソングブック』をタイムフリーで聴く。

夕食は鶏肉とピーマンの丸ごと味噌煮、ローストビーフ、サラダ、ワカメの味噌汁、ごはん。

煮汁が旨い。

ローストビーフだけをつまんでいたら、「レタスと一緒に食べてね」と言われる。子どもか。

食事をしながら『モヤさま(高円寺篇前半)』(録画)と『鎌倉殿の13人』をリアルタイムで観る。鎌倉にはせ参じる義経一行が登場。菅田将暉演じる義経は従来の大河ドラマとはずいぶんとイメージが違う。今回の目玉の一つであることは間違いない。

月に一度の『村上RADIO』。今回のテーマは「今夜はお気軽、バブルガムミュージック」。

二月も後半に入り、寒い日々が続いておりますが、さあ、ここはひとつお気楽にバブルガムミュージックで盛り上がりましょう。陽気に、むずかしいこと抜きに、過去も未来も忘れて、来世も確定申告も忘れて、日曜日の夜を無反省に疾走しようではありませんか。バブルガムミュージックってなんですか?という音楽史にいささかという方も、ぜひためしに聴いてみてください。このイージーさがクセになっちゃっても、責任は持てませんが。(村上春樹)

『村上RADIO』は生放送ではない。今回の収録は2月後半の寒い日が続いていた頃のようだ。ウクライナの危機はまだオリンピックの陰に隠れていた頃だ。生放送であれば、それについて彼は何か言及したかもしれない。しかし、『サンデー・ソングブック』の山下達郎もそうだが、一言言及してもそれ以上は語らないだろう。番組はそういう場でないと心得ているからだ。ただ、お気楽な気分でいるのは難しいだろうけれど。

風呂に入るために私が和室にパジャマと下着をとりにいくと、リビングの椅子の上に寝ていたチャイが思い切り伸びをした。「さて、風呂に入りますか」

風呂から出て、村山由佳の『眠れない貴女へ』をリアルタイムで聴きながら、今日の日記を付ける。

1時過ぎに就寝。