8時半、起床。
トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
本日の『カムカムエブリバディ』。文四郎がいつものように回転焼きを買いに来たとき、大月一家全員と顔を合わせる。これは将来、彼が大月一家に迎え入れられるための布石だろう。ひなたが文四郎と最初に出会ったときは「いやな奴」という印象だったが、大月一家は彼に好印象を持った。「素直ないい子やね」とるいは言った。それは何より文四郎が語った回転焼きをめぐるエピソードにあった。真冬に土座衛門役をさせられた日、「このまま死んだ方がましだ」と思ったが、この店の回転焼きを食べて「もう少し頑張ろう」と思った。それ以来、辛いときや気合を入れたいときこの店の回転焼きを食べるようになった、と。いわゆる自己開示である。それはひなたの「ごめんなさい」(文四郎が地べたや床に寝るのは死体役の練習のためだとは知らなかった)の一言が引き出したものだ。一般に自己開示は親密な関係性の中で行われるが、逆もまた真なりで、相手と親密になりたいとき人は自己開示をするものである。しかし、るいが思ったように、ひなたはまだ文四郎のことを「素直ないい子(人)」とは素直に認められずにいる。それは、おそらく、恋に堕ちることのためらいほかならない。
昨日のブログを書いてアップする。
『村上RADIOプレスペシャル』の中で小川哲が薦めていた村上春樹の短編「タイランド」(『神の子どもたちはみな踊る』所収)を読み返す。内容はほぼ忘れていた。小川曰く「プールが出て来る作品はそこで登場人物が人生について考えるんです」。たしかに「プールサイド」(『回転木馬のデッド・ヒート』所収)などはその代表だろう。ほかにどんな作品があったかな。でも、村上春樹の作品の登場人物はプールでもバーでも芝生の上でも井戸の底でも人生について思いを巡らしているように思うけどね。
1時半頃、昼食を食べに出る。
東急プラザの東急線改札への階段は(エスカレーターが併設されていないので)幅広で高さもある。映画『蒲田行進曲』の「階段落ち」のシーンで使われたあの高さ8メートルの大階段を連想させる。
多摩川線に乗る。
『SALUS』(東急沿線情報誌)の3月号で出ている。
「沿線さんぽ」は久が原・御嶽山(おんたけさん)か。
下丸子で下車。
今日のお目当ては「喜楽亭」ではない。
天婦羅屋「長寿」。
ここのミックス天丼が食べたかったのだ。
黒い丼ダレがかかった天ぷらは海老2本、キス、イカ、レンコンだ。
店内のテレビが西郷輝彦の死を報じていた。ワイドショーの中でのことだが、彼の昔の映像などが紹介されるものと思って観ていたら(そういう編集をやっている時間がなかったのだろう)、司会者はどこかの医師に前立腺癌の話をずっと聞いていた。
食後のお茶は駅前の「ハッピー珈琲」で。
ブレンドコーヒーは二杯分出て来る。
伝票の裏側に書かれた数字は珈琲が運ばれてきた時刻である。「ご利用は90分以内でお願いします」と。
『SALUS』3月号の「沿線街さんぽ」の頁を開く。
久が原の駅前商店街(ライラック通り)にある「カフェ・パブロズ」。名前は聞いたことがあるが、まだ行ったことはない。
お店のファイスブックを開いたらこう書いてあった。
蒲田に戻り、「まいばすけっと」でチョコレートと仏花を買って帰る。
1時間ほど昼寝してから、ゼミ論集の「はじめに」を書く。この2年間、対面でやったのは何回だったかをブログを見て確認する。改めて「コロナの時代のゼミ」であったと思う。
本日の東京の新規感染者数の発表があった。8805人。4週間ぶりに一万人を下回った。ただし、月曜は週の中で一番少ない日なので、もう一度一万人は超えるであろう。そうしたことを繰り返しつつ、全体的に下がって行ってくれればよい。卒業式(3月25日)がどうか行えますように。
夕食は豚肉の味噌漬け焼き、冷奴、タラコ、ワカメと卵の吸物、ごはん。
食事をしながら『恋せぬ二人』第4話(録画)を観る。
妻が今夜放送される『ミステリーと言う勿れ』第7話をリアルタイムで観たいというので(本来は録画したものを明日の夕食のときに見ているのだ)、ならば私も一緒にということになり、それまでの間、『村上RADIO~ジャズ奥渋ストリート~』(再放送)を聴く。
9時になったので『ミステリーと言う勿れ』第7話をリアルタイムで観る。これって全何話なのだろう。いつからか「全何話」と前もっていわないドラマが増えた。視聴率しだいで途中打ち切り(短縮)ということがあるためだろうが、その点、NHKはちゃんとしている。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
卒業生で句会仲間でもある恵美子さんの今日のブログを読んで驚いた。お母様が10年以上前のインスタントラーメン「出前一丁」を食べようとしたという話だ。深夜であったが「驚愕しました」と恵美子さんにLINEをしてしまった。すぐに「私も驚きました」と返信があった。そもそもそれを食べる食べない以前に10年以上前の「出前一丁」が「キッチンの引き出しの奥」にあったといことが自体が驚きであるが、恵美子さんはそのことにはそんなに驚いていないようであった。あらま。この母にしてこの娘ありだと思った。
1時半、就寝。