8時、起床。
LINEに臨月を迎えている卒業生からのメッセージが届いていた。てっきり「無事、出産しました」のお知らせかと思ったら、切迫流産で先週から入院してますという内容だった。お腹の赤ちゃんは元気だが、病院が面会謝絶で、相部屋の患者たちもベッドの周りのカーテンをずっと閉めているそうだ。それは気が滅入ることだろう。
どんな言葉をかけたものかとしばらく考えてから、「いま、あなたのベッドの傍らにいて、大きなお腹にに手をおいて、元気で生まれておいでと話しかけるシーンを想像してみました(笑)。面会している気分になれるかな」と返信する。ほどなくして「ありがとうございます(笑)。先生の温かい手を思いだしました」と返ってきた。
チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、牛乳、珈琲の朝食。
本日の朝ドラ。『日常生活と民法』の改訂作業を手伝った寅子と航一の名前が本の表紙に載った。感慨ひとしおの寅子。私が自分の名前が本の表紙に載ったのは放送大学のテキスト『生活学入門』(1994)だった。39歳のときである。感慨ひとしおであった・・・かどうか、もはや覚えていない。ちなみに「助教授」という名称は現在では「准教授」が一般的である。
昨日のブログを書いてアップする。
オンデマンド授業「日常生活の社会学」第12回のパート1の原稿を書く。昨日、先にパート2の原稿を書いたのは、パート1には受講生のレビューシートの紹介とそれへのコメントを載せるからである。レビューシートの締め切りは明日であるが、全部の提出を待ってはいられない。明日の24時にはコンテンツ一式をアップしないとならないからである。
2時半頃、遅い昼食を食べに出る。庭のナツ(半飼い猫だった野良猫)の墓の上に百日紅の花が小さく咲いていた。
多摩川線に乗って、
1駅隣の矢口渡で
下車。
駅から「燈日」までは数分。駅前商店街からちょっと横道に入ったところにある。
ちょうど客が出てくるところで、テーブルは空いている。
前回来たときとは食事のメニューが変わっていた。サバとトマトの春巻き定食を注文する。
注文を済ませて、さて、『金融破綻列島』の続きを読もうとしたら、キンドル・スクライブをバッグの中に入れてくるのを忘れてきたことに気づいた。財布、スマホ、カメラ、時計、キーホルダー、パスケース、眼鏡、そしてキンドルは外出のときの「八ツ道具」なのだが、うっかりした。
不幸中の幸いだったのは、駅のホームに置かれていた『SALUS(Well-being)』の最新号を手に取って、バッグの中に入れておいたこと。これでも読もう。
アーサー・ブルックス『人生後半の戦略書』が紹介されていた。中年期の人が読むことが念頭に置かれているが、70歳の人間が反省的に読んでもよいかもしれない。
注文した料理が運ばれてきた。
サバとトマトの春巻きというもの、初めて食べた。和洋中の要素が詰まっている。
食後にアイスカフェラテを注文するのはいつものこと。
「30代後半からの充実した生き方」の4つの行動指針。
①「弱さ」を受け入れ、新しい生き方を選択しよう
②指導者の立場に移行するなどキャリアの転換に目を向ける
③心から興味を惹かれる仕事を選択
④人生後半に向けた人脈つくりを
なるほど(『虎に翼』の星航一の口調で)。
「燈日」には1時間ほど滞在した。
矢口渡駅のホーム。木で組まれた屋根の梁が駅舎の古さを物語る。
ホームに作り付けの木製のベンチは長い。いまこれが残っている東急線の駅は数えるほどである。
帰宅して、原稿を少し手直してしてから、収録作業に入る。
音の出る機器を書斎の外に出す(実際にはいまのZOOMは機械音を拾わない設定になっているので、電話やスマホの音が収録されることはないのだが、音が鳴るとこっちが気が散るから)。
「日常生活の社会学」第12回パート1を収録。
夕食はサーモンのソテー野菜クリームスープ、スナップエンドウの明太マヨネーズ和え(昨日観た『晩酌の流儀』に出て来たやつ)、トウモロコシ、ごはん。
食事をしながら『海のはじまり』第一話(録画)を観る。『サイレント』『いちばんすきな花』に続く脚本家生方久美の連ドラ三作目だ。私は『サイレント』は観ていなかった(初回は見たのだが、男たちがひ弱に(繊細にともいう)描かれすぎていてしっくりこなかった)。『いちばんすきな花』は文句なく傑作だった。テーマもキャラクターも新鮮だった。そして今作である。連続ヒットを期待される新進気鋭の脚本家のプレッシャーは相当なものだろう。その気負いのようなものが、ところどころに感じられる(あたりまえか)。
『村上RADIO』をタイムフリーで聴きながら(今回はとくにいい)、講義資料を作成する。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
日付が替わった頃にオンデマンド授業のコンテンツ一式をアップする。
2時、就寝。