フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月6日(土) 晴れ、夕方から雷雨

2024-07-07 13:01:25 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログをアップしてから、蒲田発11時1分の京浜東北線に乗り、上野で日比谷線(東武スカイツリーライン直通)に乗り換えて、11時58分に西新井へ着く。

卒業生のマサコさん(論系ゼミ5期生)と待ち合わせ、「シルビア」に昼食を食べに行く。昭和レトロなインテリアが特徴のカフェ・レストランである。

私はエビフライ定食(ごはんは軽めで)、マサコさんはナポリタン。

「結婚することになりました」と彼女は言った。今日、私に会ったら話そうと思っていた一番の話題である。彼女と前回会ったのは昨年の12月のことだから、この7か月の間に話が進んだということである。すでに両家の顔合わせもすませ、8月11日(山の日)に入籍するという。それはおめでとう。新婚旅行は11月にフィンランドに行くそうだ。

食後のアイスティーを呑みながら、「シルビア」には1時間半ほど滞在した。席がゆったりしていて(隣のテーブルとの間隔も広く)話がしやすいカフェである。

大師線に乗って、西新井大師へ。厄払いを兼ねてね(笑)。

昨日から風鈴祭りが始まったので、いつもより人が出ているかと思ったが、猛暑のせいだろうか、いつもと変わらなかった。

「けしからん暑さだ」

「地獄ほでではないがな」

山門前でツーショットを撮る。

塩地蔵は涼し気である。「雪の女王じゃないからね」

水洗い地蔵は水が止められたままである。「ただの地蔵ですよ、トホホ」

棚には風鈴がたくさん吊り下げられている。

設けられたテントの中で全国各地の風鈴が鳴っている。

風鈴の音というのは涼を感じさせるものである。

「かどや」でかき氷を食べることにする。誰でもこの外観にはテンションが上がる。

さて氷は何にしようかしら。

私は氷イチゴ、マサコさんは氷ラムを注文。私は氷ラムネなるものを食べたことがない(もちろんラムネは飲んだことはある)。一見すると氷メロンのように見えるが、ちゃんとラムネ味だそうである。

かき氷の食べ方には二通りあるそうだ。最初に頂上のシロップのかかっている部分を食べるというのは共通である。そこら二つに分かれる。私は下段のコースですね。

ほどんどの人は下段のコースなんじゃないのかな。

あなたはどっち? 「考えたことありません(笑)」

店内にちょっと唐突な感じで神戸の港の風景写真が飾ってある。両家の顔合わせを神戸でやったマサコさんがこの写真に気づいた。お店の方に理由を尋ねたところ、「昔、祖父が船乗りをしていたときに、日本各地の写真を撮っていたんです。カメラが趣味だったもので。以前はもっとたくさんの写真が飾ってあったんです」とのことだった。ほう、代々、家族でこのお店をやっておられるのですね。ファミリーヒストリーを聴いた気がした。

「かどや」には30分ほど滞在した。こういうお店を知っているというのは自慢になる。

「どや顔」という言葉が頭に浮かぶ(笑)。

本日3軒目のカフェは「かどや」のすぐ近くの「きままかふぇ」。こちらは一昨年開業したばかりの新しいカフェだ。

今日はマダムが担当の日。いっぱいしゃべれるぞ(笑)。

二人ともモカの中煎りを注文する。

珈琲のお供にトーストも注文。自家製マーマレードが美味しい(あとからマサコさんはお土産にいただいていた)。

マダムが最近買い始めた猫ちゃんの写真を見せてもらう。まだ生後2カ月で、名前は「モカ」。さすがのネーミングである。我が家の「チャイ」の写真を見てもらった。ちなみにペットをテーマにしたゼミ論に取り組んでいるゼミ生が飼っているワンちゃんの名前は「ココア」である。飲み物の名前を付けるのが流行っているのかな(笑)。

さきほどから降り始めた雨がだんだん激しくなってきて、雷も鳴り始めた。もうしばらくここに腰を据えることにしましょう。

私は白玉ぜんざい、マサコさんはクリームぜんざいを注文する。

マサコさんの結婚の話、マダムのファミリーヒストリー、たくさん話が聞けた。

マダムにわれわれの写真を撮っていただく。

マダムにマサコさんと並んでいただいて写真を撮る。マサコさんが今年大厄だと知って、「えっ、20代だとばかり思っていました」と言った。マサコさん嬉しそうである(笑)。

私ともツーショット。「先生、黄色がお似合いですね」と言われる。マダム、褒め上手ですね(笑)。

午後5時、待っていても雨は止みそうにないので、店を出る。2時間も滞在してしまった。

大師線に乗って西新井に戻り、同じ電車に乗って、彼女は先に北千住に降りた。今日はおつきあいいただいてありがとう。次回は晩秋カフェ(彼女がフィンランド旅行から帰った後)にいたしましょう。旅行のお土産と土産話を楽しみにしています。

乗り換えの上野駅で。雨と雷の音が凄い。

京浜東北線が蒲田駅のホームドアの故障(落雷のせいらしい)で止まっている。上野から山手線で高輪ゲートウェイ駅まで行き、ようやく動き始めた京浜東北線に乗り換える(各駅で間隔調整にをしているので止っている時間が長い)。

6時半頃、帰宅。

郵便受けにアマゾンで注文しあた本が届いていた。

 安西水丸『普通の人(完全版)』(クレヴィス)。

村上春樹が「解説」を書いていて、私はその「解説」を『雑文集』で読んで、面白そうな本だと思って購入したのである(電子書籍化はされていない)。

その「解説」の中で村上春樹はこんなことを書いている。

「僕はときどき目が覚めて自分が誰で、今どこにいるのかぜんぜん思い出せないことがある。そういうときは本当に困る。困るなんてものじゃない。何しろ自分という人間についての認識がゼロなのである。どうしたらいいのか見当もつかない。何秒かすればもちろん意識が戻ってきて「ああ、僕は村上春樹で、今は朝で、自分の家のベッドに寝ているだ」という認識が可能になるわけだが、その空白の何秒かはのあいだは、ひどく心もとないし、怖い。不条理であり、ミステリアスであり、孤独である。」

ホントかよと思った。私にも目が覚めたときに、ここはどこで、昼なのか夜なのかがわからないときというのはある。でも、自分が誰かわからないという、まるでドラマ『アンメット』の主人公みたいな感覚になったことはない。手術で全身麻酔から覚めたときも、多少、ボケボケしてはいたが、自分が誰だかはわかっていた。村上春樹が「ときどき」そういうときがあるというのは、彼がお酒を飲んで寝ることと関係しているのだろうか。酒飲みの人には「ときどき」あることなのだろうか。

「そういうときはこの漫画の主人公のように、意味もなく「いやあ、まいったな」とか「そうか、やっぱりな」とか独り言を言って、妙房に「何言っているのよ、いったい」とあきれられたりする。だから僕にはここに出てくる人たちの気持ちがよくわかる」

安西水丸『普通の人』を購入して読んだみようと私が思ったのは、そういう「普通じゃない人たち」(私から見れば)に関心をもったからである。

夕食は三色丼、茄子の味噌汁、漬物(柚子大根)。

デザートはスイカ。

食事をしながら『笑うマトリューシカ』第2話(録画)を観る。早くも第1話で主人公の記者(水川あさみ)が仮説として提示した事件の構図が崩れ始めた。

『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら、今日撮った写真の整理。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。