8時半、起床。
ソーセージ、トースト、サラダ(トマトとレタス)、牛乳、紅茶の朝食。
午後、散歩に出る。コートは不要。
「phono kafe」に電話をして、席が空いているかを尋ねたが、満席だったので、昼食は他のカフェでとることにする。
東急線の踏切でカメラを構えている人がいる。多摩川線に新型の車輛でも走っているのだろうか?
「カフェドコバ」で一服。コーヒーとハムとポテトサラダのサンドウィッチを注文して、持参した資料を広げる。
丁寧に作られたサンドウィッチ。なかなか美味しい。コーヒーはお替り(無料)をした。
持参した資料というのは、教え子のIさん(早稲田の卒業生ではないが、2年生のときに交換留学で同志社からやってきて、私の演習に参加していた)から送られてきたレポートで、彼女が主宰する療育児童向けの料理サークルの活動記録だった。彼女のお子さんには発話の遅れがあって、一般の幼稚園に通いながら児童福祉センターの療育教室に参加しているのだが、その教室の同級生の親たちと療育を目的とした料理サークルを始めたのである。
「発達障害を疑われる子は、落ち着きがない、こだわりが強い、言葉のコミュニケーションが苦手、などの特徴を持ちながらも、見た目が健常者と区別がつきづらいこともあり、障害に理解の少ない人から叱責や非難の言葉を受けることが多くあります。また、保護者の育て方やしつけの問題に転化されがちで、保護者も必要以上に自分を責めることもあります。幼稚園、保育園、その後の教育の場でも、指導力不足の教育や、時には親ですら、「子に失敗をさせないためにも挑戦させない」という環境にしてしまいがちです。しかし、障害の有無にかかわらず、どんな人でも、失敗を経験せずに何かを上達することはあるでしょうか。失敗を乗り越えてこその成功体験です。そのため療育児向け、と銘打つからには、生活に密着したさまざまなことを、料理を通して経験できる場、安心して失敗することが許される場を設計することを目指しました。」
「安心して失敗することが許される場」という言葉に「なるほど!」と思った。確かにそれは大切な場所である。「障害の有無にかかわらず」だけではなく、大人か子どもかにもかかわらず、誰にとっても必要な場所であるだろう。そういう場所が日常の生活空間の中にあるかないかで、人の生き方はずいぶんと違ってくるだろう。
レポートを読み終えて、「カフェドコバ」を出る。
「phono kafe」に電話をして、席が空いていることを確認してから、向かう。カフェの梯子は休日の過ごし方の基本である。
「大根のステーキ(照り焼き風)」というのがメニューにあったので、それとハニーブッシュを注文。うん、これは美味しい!
大原さん、Tさんと『八日目の蝉』をめぐっておしゃべり。
さて、帰ろうかというときに、常連の近所の整体師さんとその彼女が入ってきて、しばらくおしゃべり。蒲田の「phono kafe」と神楽坂の「SKIPA」は私にとっての「おしゃべりカフェ」の双璧である。
5時半頃、帰宅。
今夜の我が家の献立はおでん。冬の定番である。
来春、結婚式をあげることになった卒業生のRさん(ゼミ二期生)と年末に「まやんち」で会うことになった。Sさん(ゼミ一期生)のときも、Mさん(ゼミ二期生)のときも、事前に「まやんち」で会っている。「まやんち」は幸福な人と会うのに相応しいカフェである。昔、「失恋レストラン」という歌(清水健太郎のデビュー曲)があったが、それとは反対に、「まやんち」は「幸福カフェ」といえるだろう。