8時、起床。
昨夜の残りのローストチキンとカニクリームコロッケ、トースト、サラダ(トマト、アボカド、ブロッコリー、レタス)、紅茶の朝食。
ローストチキンは全部ではなく、3分の一ほどをナイフで削ぎ落してパンにのせて食べる。
母を車椅子に乗せて近所の内科医院へ連れて行き、点滴を打ってもらう。
医者から帰って、野良猫のなつに少しばかりローストチキンを与える。メリークリマス!
昼食を取りがてら散歩に出る。大井町へ行く。
東小路を入る。
お目当ては「永楽」のワンタン。
「ワンタン」と注文すると、「ワンタンメンでなく?」と確認される。「はい、ワンタンを」。「二番、ワンタン1つ」と店員さんが厨房に伝える。「二番」というのは私の座ったテーブルのことらしい。
しばらくして(満席なのだ)ワンタンが運ばれてきた。これです、これ。
スープまで全部飲み干す。
食後のコーヒーを「pottery」に飲みに行く。
印刷し終えた年賀状を鞄に入れて来た。コーヒーを飲みながら、一行程度の添え書きを書く。印刷だけの年賀状は出す気がしない。
カウンターの常連客の女性にマダムが諭すように話している。「大切なものは、健康、お金、そして家族よ」。そしてこう付け加えて笑った。「私には三つともないけどね」。
「よいお年を」と挨拶をして、店を出る。この時期、馴染みの店には年末の挨拶をするために行く。今日も、まず「pottery」のマダムへの挨拶という目的があって、大井町に行くならついでに「永楽」でワンタンを食べようと決まったのである。「pottery」を出て、数歩歩いて、マフラーを店に忘れたことに気付いて、引き返す。「よいお年をと挨拶した直後にまた来ちゃいました」と苦笑いしながらドアを開ける。マダムが満面の笑顔で、「改めてよいお年を!」と言った。
大井町の駅ビルや蒲田の東急プラザで買い物をして帰る。
東急プラザの「海老屋」で鱈子の佃煮を買ったとき、馴染みの店員さんが、「早稲田大学の先生だったんですね」と言ったので、びっくりした。「なんで知っているんですか?」と尋ねると、「本に載っていました」と答えた。本?どうやら私が「カフェ文化論」を書いた地元のタウン誌を読まれたらしい。地元での知名度がいくらか上がったようである。
帰宅して年賀状の添え書きの続きを書く。書き終えて近所のポストに出しに行く。
天気予報では今日は降水確率0%の晴れのはずだが、薄曇りである。
ポストのところまで行くと、ちょうど収集を終えた車が発進するところだった。ドアのところまで行き、手にした年賀状の束を振って見せると、職員さんはニッコリして窓を開けて、年賀状を受け取ってくれた。滑り込みセーフ。これで間違いなく元日に届くはずだ。
コンビニであんまんをお八つに買って帰る。
夕食はパプリカを使った青椒肉絲。
昨夜、カナッペを作るときに残ったイクラをご飯にのせて食べる。
デザートは新丸子の「メチエ」で買っておいたシュトレンを切る。
ドライフルーツやナッツを練り込んだパンで、表面は粉砂糖で覆われている。薄くスライスして食べる。
このウェッジウッドのカップは2006年度の調査実習の学生たちからいただいたもので、今年の3月に亡くなったMさんや、書家のEさんはそのときのメンバーだった。学期の終わりの打ち上げの食事会のときにいただいたのだが、私の隣に座っていたEさんが私に向かって「先生はトルコ人に似ていますよね」と言ったことはいまでも記憶に残っている。そのときEさんはトルコ旅行から帰ってきた直後だったのである。
妻に昼間の「海老屋」での一件について話したら、「蒲田では悪いことはできないわね」と言った。