フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月25日(木) 晴れのち曇り

2014-12-26 02:06:56 | Weblog

8時、起床。

昨夜の残りのローストチキンとカニクリームコロッケ、トースト、サラダ(トマト、アボカド、ブロッコリー、レタス)、紅茶の朝食。

ローストチキンは全部ではなく、3分の一ほどをナイフで削ぎ落してパンにのせて食べる。

母を車椅子に乗せて近所の内科医院へ連れて行き、点滴を打ってもらう。

医者から帰って、野良猫のなつに少しばかりローストチキンを与える。メリークリマス!

昼食を取りがてら散歩に出る。大井町へ行く。

東小路を入る。

お目当ては「永楽」のワンタン。

「ワンタン」と注文すると、「ワンタンメンでなく?」と確認される。「はい、ワンタンを」。「二番、ワンタン1つ」と店員さんが厨房に伝える。「二番」というのは私の座ったテーブルのことらしい。

しばらくして(満席なのだ)ワンタンが運ばれてきた。これです、これ。

スープまで全部飲み干す。

食後のコーヒーを「pottery」に飲みに行く。

印刷し終えた年賀状を鞄に入れて来た。コーヒーを飲みながら、一行程度の添え書きを書く。印刷だけの年賀状は出す気がしない。

カウンターの常連客の女性にマダムが諭すように話している。「大切なものは、健康、お金、そして家族よ」。そしてこう付け加えて笑った。「私には三つともないけどね」。

「よいお年を」と挨拶をして、店を出る。この時期、馴染みの店には年末の挨拶をするために行く。今日も、まず「pottery」のマダムへの挨拶という目的があって、大井町に行くならついでに「永楽」でワンタンを食べようと決まったのである。「pottery」を出て、数歩歩いて、マフラーを店に忘れたことに気付いて、引き返す。「よいお年をと挨拶した直後にまた来ちゃいました」と苦笑いしながらドアを開ける。マダムが満面の笑顔で、「改めてよいお年を!」と言った。

大井町の駅ビルや蒲田の東急プラザで買い物をして帰る。

東急プラザの「海老屋」で鱈子の佃煮を買ったとき、馴染みの店員さんが、「早稲田大学の先生だったんですね」と言ったので、びっくりした。「なんで知っているんですか?」と尋ねると、「本に載っていました」と答えた。本?どうやら私が「カフェ文化論」を書いた地元のタウン誌を読まれたらしい。地元での知名度がいくらか上がったようである。

帰宅して年賀状の添え書きの続きを書く。書き終えて近所のポストに出しに行く。

天気予報では今日は降水確率0%の晴れのはずだが、薄曇りである。

ポストのところまで行くと、ちょうど収集を終えた車が発進するところだった。ドアのところまで行き、手にした年賀状の束を振って見せると、職員さんはニッコリして窓を開けて、年賀状を受け取ってくれた。滑り込みセーフ。これで間違いなく元日に届くはずだ。

コンビニであんまんをお八つに買って帰る。

夕食はパプリカを使った青椒肉絲。

昨夜、カナッペを作るときに残ったイクラをご飯にのせて食べる。

 デザートは新丸子の「メチエ」で買っておいたシュトレンを切る。

ドライフルーツやナッツを練り込んだパンで、表面は粉砂糖で覆われている。薄くスライスして食べる。

このウェッジウッドのカップは2006年度の調査実習の学生たちからいただいたもので、今年の3月に亡くなったMさんや、書家のEさんはそのときのメンバーだった。学期の終わりの打ち上げの食事会のときにいただいたのだが、私の隣に座っていたEさんが私に向かって「先生はトルコ人に似ていますよね」と言ったことはいまでも記憶に残っている。そのときEさんはトルコ旅行から帰ってきた直後だったのである。

 

妻に昼間の「海老屋」での一件について話したら、「蒲田では悪いことはできないわね」と言った。


12月24日(水) 晴れ

2014-12-25 13:13:17 | Weblog

8時、起床。

(夕食の残りの)蓮根と鶏肉とブロッコリーの炒め物、サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)、トースト、紅茶の朝食。

病院に行って、母の検査入院の手続きをする。検査は1月中旬に3泊4日(検査2日前に入院、検査翌日に退院)で行うことになった。

母の用事で郵便局に行って振り込みやら現金書留を出したりする。ついでに「千代田鮨」で昼食用に握り寿司をテイクアウト。

今年新しく購入したインクジェットのプリンターを使って、年賀状の印刷をする。ロールで葉書が曲がらないのがいい。

夕方、ジム。50分のクロストレーナーで650キロカロリーを消費。これで今夜のクリスマスディナーを心おきなく食べることができる。

ジムからの帰り、「まやんち」へ寄って、予約しておいたクリスマスケーキを受け取る。

今夜の我が家のクリスマスディナーは妻と二人だけ。

スパークリングジュースで乾杯。

カナッペ。子どもが小さかった頃はこれをいっぱい作ったものである。

生ハムのサラダ。野菜たっぷり。

サーモンのマリネ。下に敷いた玉ねぎと一緒に食べると美味しい。

カニクリームコロッケ。醤油をちょっとかけて食べるのがいい。

ローストチキン。鶏肉はいつも生協のものを使っている。

デザートは「まやんち」のキャラメルのブッシュドノエル(ハーフ)。

二人でもハーフは多いかなと思ったけれど・・・。

キャラメルクリームは甘味と苦味のバランスがほどよくて、ペロリと食べてしまった。フレーバーティーとの相性もよかった。

ごちそうさまでした。

そして、メリークリスマス!

ゼミ3年生にインタビュー編集版の作成を急ぐように一斉メールをしようと思ったが、今夜は武士の情けで止めておく。


12月23日(火) 晴れ

2014-12-24 03:08:02 | Weblog

7時半、起床。

蟹ご飯、卵焼き、サラダ(トマト、レタス)、お吸い物の朝食。

女塚神社に今年一年使った注連縄、お札をお焚き上げしてもらうべくもっていく。お参りもしたが、いつもの無人の社ではなく、若い神主さんがいて、お払いをしてくれるので、普段のように100円玉を賽銭箱に入れるというわけにもいかず、奮発して千円札を置いていく。

その足で神楽坂へ。「SKIPA」で卒業生のBさん、Tさん(論系ゼミ3期生)と会うことになっている。路地を入ったところで、スケボーに乗ってどこかへ行く宙太さんと会う。こんにちは。これから、うかがうところです。

Bさん(左)とは去年の10月以来である。そのときもTさんと一緒で、やはり「SKIPA」に来た。一方、Tさんとは(彼女の転職の相談に乗っていたこともあって)今年だけで5回ほど会っている。

私とBさんはスキッパ定食、Tさんはチキンカレーを注文。

二人ともいろいろあった一年だった。24歳というのはそういう年齢なのだと思う。

そしてあれもこれも笑って話せるというのはよいことである。

食後の飲み物は全員ホットチャイ。

Bさんにはスペイン人の血が流れている・・・というのは嘘で、Tさんには博多人形の血(?)が流れている・・・というのも嘘だが、もしかしてそうなんじゃないかと思わせる雰囲気がある。見かけは対照的な二人だが、性格は・・・やはり違う。それでもお互いを名字呼び捨ての間柄なのだから、友人関係というのは面白いものである。

ちなみに好きな男性のタイプは、Bさんは「『海猿』に出ていたときの伊藤英明。スポーツマンでアウトドア系の人」、Tさんは「ミスチルの桜井さんのような笑顔がクシャッとした人」。

スイーツとコーヒーを注文。私はプリン、Bさんはパウンドケーキ、Tさんはシフォンケーキと三者三様である。コーヒーはお隣の姉妹店(親子店というべきか)の「トンボロ」から出前してもらった。

「SKIPA」には2時間半ほど滞在した。また会いましょう。

二人と別れて、休日の大学へ。

 

研究室でしばらく雑用を片付けてから、大隈講堂でやっているTAP-LOVERSというタップダンスのサークルの公演を見物に行く。ゼミ3年生のFさんから観に来て下さいと言われているのである。

観客の入りは盛況である。

1時間半の公演はあっというまだった。タップダンスの群舞は北野武監督の映画『座頭市』の祭りのシーンが有名だが、今日の公演もそれを彷彿とさせるようなレベルの高いものだった(少なくとも何人かは超絶技巧的なレベルにあった)。

終演後、今日が引退公演になるFさんが私のところまでやってきた。少し涙ぐんでいるみたいだった。お疲れ様でした。

ゼミ4年生のA君も見に来ていた。他にも何人かゼミ生がいたようである。

講堂の外に出るとすっかり暗くなっていた。

7時、帰宅。

夕食は鶏肉と蓮根とブロッコリーの炒めもの。


12月22日(月) 晴れ

2014-12-23 09:58:18 | Weblog

7時、起床。

ハムトースト、野菜スープ、サラダ(イチゴ、トマト、レタス)、紅茶の朝食。

母を近所の内科医院に連れて行き、点滴をしてもらう。私はいったん自宅に戻り、1時間ほどしたころに母を迎えに行く。今日は点滴の針を刺すのに手間だったようで、点滴が終わるまでにかなり待った。母のベッドの側で本を読んでいると、隣の診察室の話し声が耳に入ってくる。老人が多いが、みんな治りが遅いようで、頭痛が収まらないとか、咳が止まらないと訴えている。外国人の患者も来ていて、医師と英語でやりとりをしている。蒲田は外国人労働者の多い街だから、町医者も英語でやり取りできることが求められているのだろう。

昼食は「phoon kafe」に食べに行く。

家に戻ると、玄関先のマットの上で野良猫のなつが昼寝をしていた。

3時に家を出て、大学へ。冬至の今日は穴八幡で一陽来復のお守りを求めることがわが家の年中行事となっている。

キャンパスにはっこう学生がいる。今日まで授業なのかな。

穴八幡はまだ混んでいるだろう。一服しながら夕方になるのを待つ。

5時半ごろ、そろそろいいだろうと、穴八幡へ。それなりの人出だが、すでにピークは過ぎて、諏訪通りの交通規制も解除されている。

境内にはたくさんの露店が出ている。

お参りを済ませる。

昼間はここディズニーランドの超人気アトラクションの前のようにびっしりと人の列が出来ていたのだ。

わが家の分と妹夫婦の家の分のお守りを購入。

このお守りは今夜の24:00に神棚のある部屋の東側の壁あるいは柱に貼り付ける。貼り付ける機会は冬至、大晦日、春分の3回しかない。貼る場所(方角)は年によって変化する。

露店で柚子飴を買って帰る。

人の波はまだしばらく続きそうだ。

「今日はあと3時間くらいはいなくちゃ」と露店の人が言っていた。

7時、帰宅。

夕食は蟹ご飯。冬至なので南瓜の煮物も。

先日のゼミ懇親会で、衝撃の「僕は春から放浪の旅に出ます」宣言をした3年ゼミ長のA君からメール。教育学部の事務所に問い合わせたら、それでは教育実習はできないと言われ、放浪の旅は取り止めたそうだ。か、かっこ悪い・・・。


12月21日(日) 晴れたり曇ったり

2014-12-22 10:34:15 | Weblog

7時、起床。

ハムトーストと紅茶の朝食。

母を美容院に連れて行く。あいかわらず食欲不振だが、それでも身だしなみへの関心が失われていないのはよいことである。車椅子で15分ほどの道のり。母を預けて、私は家に戻り、2時間後に迎えにゆく。

昼食は明太子のお茶漬け。今日は5時から娘と外で食事をする約束なので、昼食は軽めにしておく。

4時15分に家を出て、鹿島田へ向かう。

多摩川を渡る。

鹿島田の駅で娘と待ち合わせ、「パン日和あをや」へ向かう。

娘は今月から同じIT関連の別の会社に転職したのだが、新しい職場の話などを聞きながら歩く。

20日から25日まで、一日三組限定のクリスマスディナーを予約しておいた。二階の和室に案内される。今日の他の二組はランチで来たそうで、夜はわれわれだけである。

飲み物は、見かけは同じように見えるが、私はアップルサイダー、娘はスパークリングワイン。

ミニカップスープ(ジャガイモのポタージュ)。

サーモンのサラダ。

海老とマッシュルームのアヒージョ(オリーブオイルとニンニクの煮込み)。トーストされたコッペパンにのせて食べるのだが、これがとても美味しかった。

パン三種。バターが添えられているが、アヒージョの汁をつけて食べたり、チーズや生ハムと一緒に食べたり。

生ハムとチーズとピクルス。チーズはカマンベールとフルーティーなチーズの二種。

元々のメニューではフルーティーなチーズはブルーチーズであったが、今日の午前中に「あをや」の奥様からメールが来て、「ブルーチーズは苦手ではありませんか?」と聞かれた。娘にメールをして確認したら「ブルーチーズというものを食べたことがない」そうだ。奥さまにそう伝えたら、「では、別のものにしておきます」ということになったのだが、ブルーチーズ未体験の娘のために奥様がブルーチーズを小皿に入れて出してくださった。娘はそれを口に入れた途端、カッと目が開いて、「ど、どうしよう・・・」という困惑の表情になった。娘には無理だったようである。「これが最初で最後のブルーチーズ」と言った。

一方、娘は大のピクルス好きで、お替りをお願いした。私はピクルス単品の注文をしたつもりだったが、サービスしていただいようである。

チキンの煮込み。美味しい。さきほどの海老とマッシュルームのアヒージョと同じく、クリスマスメニューならではのもので、通常は食べられない。奥さまの料理の腕は街の小さなレストランのシェフとして十分にやっていけるもので、週末だけでいいですから、こうした料理をメニューに載せていただけないだろうか。そうしたら、私、毎週通いますけどね。

デザートはクリスマス仕様のフレンチトースト(アイスクリーム添え)。

娘はかいがいしく取り分けるふりをして、飾りのツリーはしっかり自分が確保していた。

最後の飲み物は私はコーヒー、娘は紅茶。ごちそう様でした。とても美味しかったです。

お腹いっぱいになる。しばらく部屋でくつろぐ。

鞄に入れて来たポメラを見せたら、気に入ったようなので、君にも買ってあげよう(クリスマスのプレゼントとして)ということになる。

「パン日和あをや」は年内は25日(木)まで営業。普段は定休日の月曜・火曜も頑張ってやってます。

帰りは矢向駅へ。

川崎で途中下車して、最初、Bカメラに行ったが、ポメラの在庫がいくら待っても出てこず、痺れを切らして店を出る。

娘推奨のYカメラに行ったら、すんなり買えました。

蒲田に着いて、「有隣堂」をのぞく。

NHKの俳句講座のテキスト(1月号)を購入。新年最初の句会は1月25日である。兼題は「初」。

パトリック・モディアノ『失われた時のカフェで』(作品社)。著者は今年のノーベル文学賞受賞者。

「カフェのふたつの入口の狭いほう、陰の扉と呼ばれていたほうから、いつも彼女は入ってきた。そして小さなカフェの奥、いつも同じ席に座った。最初のうち、だれとも口をきかなかったが、やがてみんなとうちとけた。そのカフェ、ル・コンデの常連と。ほとんどが僕らの世代―そうだな、19から25歳、といったところだったろうか。彼らのテーブルにも時おり彼女は座ったが、それ以上に、自分のその場所をだいじにしていた。いちばん奥の席だった。」

物語への期待が高まる素敵な書き出しだ。