フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月25日(日) 晴れ

2019-08-26 18:05:40 | Weblog

10時15分、起床。

4時半ごろに薬を飲んだら、8時半くらいには目が覚めるだろと見込んだが、思いのほか寝てしまった。

トースト、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

 午後3時、そろそろ家を出ようかというときに、妻が「お昼どうする? 焼きそば作ろうか?」と言ったので、「いますぐ食べる」と答える。 

3時25分に家を出る。暑さの峠を越えて、夏が旅支度を始めている空だ。 

 3時35分発の蒲田始発に乗る。夏の終りのガラガラ電車は風通しがいい。

早稲田には4時20分に着いた。 人影のまばらな南門通りを歩く。

早稲田小劇場どらま館。4時半から、劇団ガガの旗揚げ公演『大西部激熱活劇 海を知らぬ少女の前にカウボーイハットのわれは』の千秋楽である。 

ガガというのは早稲田の演劇出身の仲間たちが立ち上げた演劇ユニットである。卒業生のサワチさん(論系ゼミ7期生)が参加するというので、千秋楽の公演を観に来た。

西部劇である。白人とインディアンの戦いである。涙の川を間に挟んで、白人の町とインディアン(リボ―族)の土地が対峙している。白人の町の主要な舞台は、人生から落ちこぼれたような連中がたむろする「豚のホテル」、威勢のいい女たちの娼館「人間の仕事」、そして市庁舎である。 そこにはさまざまな人間的な欲望が渦巻いている。一方、リボー族も決して一枚岩ではなく、あくまでここに留まって白人と戦おうとする者、白人の手の及ばない土地に移ろうとする者たちの対立がある。2人の白人、マック(元北軍士官)とアープ(元保安官)は白人とインディアンの橋渡しをする存在である。2人は親友で、他の白人とは違う何者かとしてインディアンの社会に受け入れられた経験をもっている。この辺りの設定は、ケビン・コスナー主演の映画『ダンス・ウィズ・ウィルブス』(1990年)を下敷きにしているのだろう。インディアンの名前の付け方がそっくりなので、間違いないだろう。脚本の神山慎太郎は西部劇をずいぶんたくさん知っているようだから、もしかしたら白人の町の設定も何かの作品を模しているのかもしれないが、私には分からない。むしろ私が思ったのは、サワチさんがが出演したさまざなの劇団の芝居で娼館や廓が舞台になっていたことについてで、なぜ娼館がこれほどまでに演劇人たちをひきつけるのかということだ。そこは男の性的欲望の場所というよりも、アナーキーな空間であり、人間の根源的な欲望と、それと表裏一体の男女の一途な愛と、結束する元気な女たちがいる場所である。

80分ほどで中入。外に出て、自販機のジュースで喉を潤す。 

後半の60分は、白人の町の方では娼婦のアミ―と彼女のヒモのモンコの逃避行、インディアンの土地の方ではマックとインディアンの娘(炎を抱く腕)の再会が物語の焦点である。モンコは戦闘のトラウマで性交不能になっている(まるでベトナム戦争の帰還兵みたいだ)。一方、マックはインディアンの娘を裏切って娘を死の淵に追いやってしまった過去をもつ。モンコが勃起する場面は感動的であると同時にコミカルであるが、マックとインディアンの娘が迫りくる死(火山の噴煙)の前で、かつてマックが娘にした「海を見せてあげる」という約束が果たされる場面は純粋に感動的で、私の右の眼からは涙がこぼれた(なぜだか私は右の目からしか涙が流れないのだ)。 

終演後、会場の外でサワチさんと面会した。今回彼女はゴーストの役で出ていた。黄泉の世界からの使者のようでもあり、マックに裏切られて死んだ(も同然の)インディアンの娘の仮象のようでもある。生きた娘の愛らしさと、死んだ女の怨念の両方を演じて見事だった。

私にとってのサプライズは、娼婦の一人(ミミ)を演じていたのが卒業生のミサキさん(文学部社会学コース出身)だったことだ。彼女は私の講義「日常生活の社会学」を履修していて、大変印象的なレビューシートを書いてくれて、それで記憶に残っていた(大教室の学生でそういうことはめったにない)。まさかこんなところで再会するとは思っていなかったので、びっくりした。2人は同じ演劇サークルの同期だったそうである。そうだったんですか。それで思い出したが、ミサキさんは9月卒業で、私はその卒業式で彼女と話をしたとき、卒業後は仕事の傍ら演劇を続けていきたいと言っていた。演劇、続けていたんですね。生き生きとしたいい表情をされてますね。

どらま館を出たのは7時を過ぎた頃。 

ちょっと用事があって研究室に寄って行く。日曜日のこの時間、すでに門は閉まっているが、警備の人に言って中に入る。 

原稿を書くのに必要な資料を持ち帰る。 

8月も最後の一週間となったな。

夕食は「てんや」で食べる。 

先日、蒲田の「てんや」で食べておいしかった穴子とめごちの天丼、そこに温かい小うどんを付けて(1000円)。 

穴子、めごち、エビ、オクラ、海苔、紅生姜のかき揚げ。 

9時半、帰宅。

バドミントンの世界選手権をテレビでやっていた。男子シングルスで桃田賢斗が見事に連覇を果たした。波に乗ったときの彼を止められるものは、いま、誰もいない。まさに世界が認めた王者だ。

2時半、就寝。今夜は最初から薬を飲んで寝た。


8月24日(土) 晴れ

2019-08-25 15:01:12 | Weblog

8時半、起床。

緊張を解きほぐして眠りに入りやすくする薬を読んだのが4時ごろだったから、4時間ほど持続して寝たことになる。十分とは言えないが、昨日は一睡もできなかったのだから、よしとしよう。起き抜けは頭がぼっとしていたが、30分ほどソファーに座っていたら、だんだんはっきりしてきた。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

午後1時を回った頃、妻と昼食を取に出る。玄関先に大きな赤い花が二輪咲いている。何という花か知らない(母が植えたものだ)。名前も知らない花だが、毎年律儀にこの季節に咲いてくれる。

「マーボ屋」で冷やし中華でも食べるつもりだったが、店の前まで行ったら休業だったので、鯛ラーメンの「狐狸庵」に回る(「マーボ屋」→「狐狸庵」は徒歩30秒)。 

ここにも季節限定の冷やし中華がある。 

真鯛の冷やし中華。私は去年も食べている。 

厨房の中の人がいつもと違う人だからだろうか、写真とはずいぶん違うものが出てきた。トッピングされているものは同じだが、もりつけの仕方が写真と違う。水菜の下に隠れた煮玉子も二つに切られていない。まかないみたいな感じだ。まかないというのはけっこう美味しいものが多く、私は好きだが、それならそれで写真もそのようにしておいてくれたらいい。「見かけはパッとしませんが、美味しいですよ」と。実際、美味しかったのだから(とくに真鯛の味のしみこんだスープは、レモン汁を垂らして食べると、美味しくて全部飲み干した)。また食べに来るだろう。

ほかの店でも冷やし中華については似たようなことを何度か経験している。なんでだろうと考えて、思ったのは、冷やし中華は食べるときにトッピングされている具材を、釜飯を食べるときのように、混ぜて食べる人がけっこう多いからではないかということだ。つまり乱雑にトッピンされて出てくる冷やし中華というのは、「混ぜて食べた方が美味しいですよ」という調理師からのメッセージなのではないかと。考えすぎだな(笑)。

「狐狸庵」の横は以前、和菓子屋「蒲田屋」があった場所。 

「スリック」にシフォンケーキを食べに行こうかという考えもチラッと浮かんだが、真っ直ぐ家に帰り、いただきもののバームクーヘンと牛乳でデザートとする。

『蛍草 奈々の剣』(先週分の録画)を観る。清原伽那主演の勧善懲悪の時代劇。道端で野菜を売る姿がいい。絶対買ってしまうだろう。

夕食は7時。 

秋刀魚の生姜煮丼。秋刀魚の生姜煮は、ふっくらとして、濃すぎないいい味付け。 

夜、原稿書き。締め切りまで3週間ほど。コンディションはよいとはいえないが、眠気を感じないというのは執筆には不幸中の幸いである。

2時半、就寝。やはりすんりとは眠りは入れず、4時を回ったあたりで薬を飲む。 


8月23日(金) 雨のち晴れ

2019-08-24 15:35:40 | Weblog

8時半、起床。一睡もしていない。原稿書きで徹夜をしたわけではない。まだそういう時期ではない。寝ようとして眠れなかったのだ。たぶん飲み始めた薬(難聴と耳鳴り)の副作用だと思う。眠いのに眠れないのではなく、そもそも眠くないのである。私は普段から眠くなってから眠るタイプである。それがだいたい2時から3時なのである。ところが昨夜は全然眠くならなかった。頭が覚醒したままなのだ。徹夜で仕事をしなくてはならない場合は好都合だが、そうではないので、明日のことを考えて2時半に就寝した。でも、眠気が生じない。眠ろうとして眠れないのは辛い。そして朝になった。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。さすがに食欲がない。 

午前中に耳鼻科へ行って相談する。たぶん副作用だと思うが、段階的でないと服用は止められない種類の薬なので、そのサイクルを短縮することにして、眠れない時のために気分を和らげる(覚醒とは一種の緊張状態なので)薬を処方してもらう。耳鳴りは日頃のレベルに戻った。

11時半に卒業生のアズサさん(論系ゼミ1期生)と待ち合わせて「まやんち」へ。 

 私は今シーズン9皿目の、彼女は通算3皿目のピーチメルバである。紅茶は、私はダージリンの夏摘み、彼女はニルギリ。

論系ゼミ1期生は2011年の卒業であるから、卒業してから9年目である。彼女とのカフェも何回目かわからないくらいだが、印象的なのは、ある時期までとても口数が少なくて、ある時期からとてもおしゃべりになったこと。まるで小さな子どもが言葉を覚え始めたときみたいに(笑)。彼女の性格が急に変ったわけではなく、私とカフェをするという状況になれたということだろう。 よく周囲の人から「一体どんな話をするの?」と聞かれるそうである。「森羅万象について」と彼女は答えている(私の勝手な想像です)。

ランチは彼女の希望で「パン日和あをや」へ行く。8月11日から20日まで夏休みだったが、一昨日の水曜日から営業再開である。 

休み明けから変ったことがある。1つはドリンクやスープが値上がりしたこと(テイクアウト用のパンは価格据え置き)。 

 もう一つはメニューが変わったこと。種類が増えると同時に、パン(ベーグル・丸パン、コッペパン・食パン)とおかずの組み合わせの方式が自由に選べるようになった。

ドリンクは新しく定番メニューになったほうじ茶ミルクティーをアイスで注文。以前は月替わりのドリンクの1つだったが、「美味しいので通年メニューにしてください」とリクエストしたことがある。応えてくださってありがとう。

「美味しいですね」

アジアンサンド。 

アボガド、サーモン、なます、パクチーなどが入っている。すこぶる美味。 

新しい方式で、丸パンにオムレツとウィンナーとレタスを挟んでもらう。 

手巻き鮨を注文するときみたいな感覚である。 

本日のスープはビシソワーズ(小)。 

 入口のガラス戸から差し込む柔らかな外光の中で、長い黒髪の彼女にはアジアンサンドがお似合いだ。

二階席の客たちが帰り、店内に客は私たちだけになったので、奥様とおしゃべり。奥様が言うには、私のゼミの卒業生は清楚な雰囲気の人が多いそうだ。服装もちゃんとしている。でも、自分(奥様)がコーディネートをして、もう少し枠からはみ出した(弾けた)雰囲気にしてさしあげたいと。

私は内心、彼女たちがちゃんとした服装をしてくるのは私(ゼミの先生)と会うからで、これが友達とか彼氏と会うときは、また違った雰囲気なのではないかと思ったが、でも、確かに「自分はこういう服が似合う(似合わない)」とか「自分はこういう髪型が似合う(似合わない)」と決めてかかっているところはあるかもしれない。

「アズサさんはベリーショートにするときっと似合うと思います」と奥様が言った。ベリーショート!私は長い髪の彼女しか知らない。彼女は中学生の頃に一度、ショートにしたことがあったが、それで自分にはショートは似合わないと自覚して、以後、ずっとロングなのだそうである。「前髪を少し工夫して作ればベリーショートが似合ますよ」と奥様が断言した。

彼女は奥様のアドバイスにちょっと心が動いたみたいで、私の方を見て、「やってみましょうか」と言った。いや、いや、軽々に決断しない方がいいですよ。その前に一度カールをかけてみたらどうでしょうと、私もアドバイスした(笑)。


「あをや」には2時間半も滞在した。ずいぶんおしゃべりをした。奥様曰く、「先日坂井先生といらしたときはとてもお疲れのように見えましたが(帯状疱疹が発症して1週間目くらのときだった)、今日はお元気そうですね」。「それは薬のせいで覚醒しているのです」と正直に答えたつもりだったが、奥様は冗談と受け止めたようである。 

雨は朝から降っている。傘をさしてのカフェ巡りは久しぶりである。次は歩いて15分ほど、矢向駅のそばの「ノチハレ珈琲店」に行きましょう。彼女はまだ行ったことがないのだ。彼女はスーパーグランドスラマーだが、「ノチハレ珈琲店」は蒲田の「あるす」が閉店した後に主要8カフェに格上げになったのだ。

とある歩き始めすぐに、「あっ、今日は金曜日だから「ノチハレ」は定休日だった」と気づく。 金曜日が定休日というカフェはめずらしく、ついついうっかりしやすいのだ。

彼女がまだ行ったことのない池上の古民家カフェ「蓮月」へ行くことにした。 

 週末はいつも混んでいる「蓮月」だが、雨の平日とあって空いている。 

彼女は梅ソーダを注文。 

私はスイーツ代わりのホットココア。 

そしてバタートースト。「先生、パンがお好きですね」と彼女が半分(いや4分の3ほど)呆れて言った。たしかにさっき「あをや」でたくさんパンを食べたばかりである(朝食用に食パンも買った)。おまけに朝食もトーストだった。もし「ノチハレ珈琲店」に行っていてもノチハレブレンドとトーストを注文したことだろう。 

 客は私たちだけなので広い店内をフォトスタジオに見たてポートレイトを撮った。

 前回(5月)に会ったとき、彼女は何も言わなかったが、いろいろとストレスフルな日々だったようである。彼女の前向きなところは、そういうときにジム通いを始めて、ストレス発散を図ったことである。いまでも週2回のペースで筋トレとランニングをしているそうだ。基本は週末に1回、平日(夜)に1回だが、仕事が忙しい週は、週末を2日ともジムに通って帳尻を合わせているそうだ。昨日のモエさんにはアズサさんの意志の強さを見習ってほしい。

午後5時半、店員さんが玄関の暖簾を中にしまい、ラストオーダーを聞いて来た。 そろそろ引き上げることにしましょうか。

彼女は冬が苦手だ。次回は晩秋カフェにしましょうか。 雨はすっかり上がっていて、西の空が明るくなっていた。明日は晴れることだろう。

アズサさんを蒲田駅の改札に見送って、帰宅。

本当は6時半から「テラス・ドルチェ」でジャズのコンサートがあり、前売り券も購入しているのだが、いまの寝不足の状態でジャズのスイングを聴いていたら、カウンターで寝てしまうかもしれない。寝るだけならまだしも、鼾をかいたら迷惑このうえない。コンサートは断念した。

食事の前1時間ほど居眠りをした。かなり頭がすっきりした。これでまた今夜も寝れないかもしれない。

夕食は7時半。カマスの干物と筑前煮。

 焼き魚に筑前煮はいい組み合わせである。

2時半、昨日と同じく眠気を覚えないままに床に入る。やはり寝付けないが、昨夜ほどではない。寝入ってはいないが、半分夢を見ているような感じ。目の前で立体の幾何学模様がゆっくりと形を変化させていっている。手足は重くなって簡単に動かせない。いわゆる金縛りという状態だろうか。4時ごろ、起き上がって医者からもらった薬を服用したら、今度はほどなく眠りに落ちた。


8月22日(木) 曇り

2019-08-23 09:56:16 | Weblog

9時半、起床。前夜、2時に寝て、6時半に一度目が覚め、二度寝をしての起床である。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

 11時半に蒲田駅で卒業生のモエさん(論系ゼミ6期生)と待ち合わせ「まやんち」へ行く。

 

ピーチメルバは予約しているので、当日は紅茶のチョイスをするだけ。私は入荷したばかりのサングマの夏摘み、彼女はニルギリをチョイス。

 私にとっては今シーズン8皿目の、彼女にとっては人生初のピーチメルバである。

私たちが入店したとき、何組かの客が入口を入ったところのベンチに座って待っていた。みな開店してすぐに、しかし予約をせずに来た客たちで、お気の毒である。開店時はすべての席は予約で埋まっている(予約せずに来るのであれば木曜日の午後の3時、4時あたりが空いていて、待たずに座れることが多い)。「私みたいな一見さんでも予約できるのでしょうか」と彼女が聞くので、「もちろんですよ」と答える。ただし予約は午前中(開店時)だけであることをお忘れなく。

 「まやんち」には1時間ほど滞在して、ランチは彼女の希望で「梅Q」へ。

クーラーの調子が悪いらしく、床に大きな扇風機が置かれている。今日は比較的しのぎやしので、これでも大丈夫だが、猛暑のときだったら大変だったろう。 

釜飯の注文をしてからサラダ(小)を先に食べる。扇風機の風でかつお節がヒラヒラと舞いそうである。 

待つこと20分、注文した釜飯た運ばれてきた。鰻釜飯(並)と五目釜飯(特製)である。 

さあ、かきまぜよう。 

私は一膳目は鰻(彼女は五目)、二膳目は五目(彼女は鰻)。私はより好きな方を最初に食べるタイプである。彼女はどちらなのかしら。 

 

「梅Q」には1時間ちょっと滞在。これからすぐに「スリック」へ行って、シフォンケーキを食べるのは無理なので、電話をして1時間後に伺いますとマダムに伝える。散歩がてら「ノザワBAKE」に行き、食後のコーヒーを飲むことにする。 

今日が通常営業(イートインOK)であることはお店のインスタグラムで確認済みである。

豆絞り柄の手拭を頬かぶりしたワンちゃんがお出迎え。 

私はアイスコーヒーのほかについついレモンケーキのバタークリームサンドを頼んでしまった。これで「スリック」のシフォンケーキは今日はなしだ。彼女はシフォンケーキを食べたいからアイスコーヒーのみにしたが、ご主人が試食用のパウンドケーキのスライスを付けて下さった。 

 彼女が壁のポスターを指先ながらご主人と何やら話をしている。

『月極オトコトモダチ』という映画のポスターだ。彼女がこれが大のお気に入りとのこと。雑誌の女性編集者が企画のために「レンタル友だち」を仕事にしている青年をレンタルする話らしい。愛情(友情)はお金で買えない(レンタルもできない)というのが近代社会の鉄則であるから、最初は雑誌の企画のためという大義名分で彼氏をレンタルした彼女も、しだいに・・・というストーリーなのだろうか。もう東京の映画館では上映していながい、まだTUTAYAではレンタル 出来ない作品らしい。

ずいぶんと 話が弾んでいるみたいだった。

さて、本日のカフェ巡りの最後は「スリック」である。 

彼女はレモンのシフォンケーキと(私お薦めの)グレープフルーツのセパレートティー。

私は自家製梅シロップのカキ氷。 

彼女の悩みは「太れないこと」。同じ年頃の多くの女性たちからは「贅沢な悩み」と思われがちで、「食べればいいじゃない」と言われそうだが、「食べても太れない者の悩み」というのはなかなか理解されないと彼女は嘆く。もちろん夜食や間食を続ければ太れるだろう。でもそれは「だらしない太りか方」で彼女が目指すのは筋肉を付けつつ太ることである。当然、持続的な筋トレなどが必要で、でも持続するのは簡単ではない。

次回は冬カフェになると思うが、そのときまでに成果を出したいと彼女は言った。頑張ってね。蒲田駅の改札で彼女を見送った。  

 7時半、夕食。

 ハンバーグの中に刻んだ蓮根が入っている。

トマトスープ。中に玉子が落としてある。

 デザートは巨峰。

モエさんからいただいたお土産(バームクーヘン)を食べる。妻は甘い物を立っているので(来月の人間ドックが澄むまで)、私だけ食べる。 

4つに分けた一切れ。まろやかな味わい。あと3回楽しめる。 

2時半、就寝。


8月21日(水) 曇り、一時雨

2019-08-22 22:41:22 | Weblog

昨日は2時に寝たが(最近にしては早い)、やはり眠りが浅くて6時半に目が覚めた。昨日の朝ほどではないが、やはり耳鳴りが普段よりも大きく、喉が腫れた感じ。トイレに起き、うがいをして、水を飲み、風邪薬を飲んで、また布団に戻り、8時半に起床。

近所のかかりつけの耳鼻科に行く。詳しい聴力検査をしてもらったところ、軽度の突発性難聴でしょうとのことだった。聴力が少し落ちていることは今年の1月に受けた人間ドックでも指摘されたことだが、加齢ということもあり、日常生活に支障はないので気にしていなかったが、今日の検査では高い音と低い音両方の領域で聴力が低下しているとのこと(加齢による聴力の低下は高い音の場合が多い)。人の声は中間の領域にあるので、それで日常生活に支障を感じなかったのだ。そういわれて、耳の側で、親指と人差し指の腹を擦ってみると、確かに右の耳の聞こえが悪い。あらま。 

いろいろな薬を処方される。メインは炎症やアレルギー反応を抑える薬で、ステロイドが成分に入っている。3日単位で、最初は多く服用し、しだいに量を減らしていく。ほかに末梢神経障害を改善する薬、血流を良くする薬、胃の粘膜を保護する薬が各12日分出た。

帯状疱疹が治ったと思ったら(後遺症はないようである)、今度は突発性難聴か。猛暑の夏に原稿に取り組むとこういうことになる。やれやれ。 

お昼は下丸子の「喜楽亭」に行くことにした。月一のペースで行っているのだが、7月は行けていなかった。

 ホームに「SULASU」の最新号が置かれている。東急沿線の情報誌で、人気があり、すぐになくなってしまうのだ。

電車の中で読み終わり、読み捨てにするのはもったいないので、下丸子の駅のラックに戻す。 

「喜楽亭」は改札を出て、すぐ右側にある。 

卓上に置かれた歴史を感じさせる(きたないというもいう)メニュー。でも、注文するものはここに来るときから決まっている。

チキンカツ定食(850円)。前回、6月に来た時は完売で、メンチカツ定食を注文したのだが、そのときのことをご主人が覚えていて、「どうもすみませんでした」と言った。いえいえ、メンチカツも美味しかったですよ。 

とはいえ、「喜楽亭」といえばやはりチキンカツである。 

サラダ。「若い方はサラダを先に全部食べちゃいますね」とご主人。私はその食べ方がどうもなじめない。サラダというのは揚げ物を食べながら、時折、口の中をさっぱりさせるために食べるものだろう。また、いろいろと小鉢が並んでいる時は、個別突破的に平らげていくものではなく(それは懐石料理の食べ方)、全体が均一に減って行くように食べるものだろう。

大根と厚揚げの煮物。揚げ物の合間に食べるのに最適。

漬物三種(白菜、沢庵、奈良漬)。合間合間に口に運びながら、最後のお茶受けに必ず残しておきたい。 

お盆の右上の小鉢は、いわばオマケで、その日その日で違う。今日は昆布の佃煮だ。万一、ご飯が残りそうなときの、頼りになる一品である。

味噌汁。味噌は赤白のブレンド。最初に口を付けるものだから、その美味い不味いは重要である。

ご飯は何も言わないと丼で出て来るので、「軽めで」と注文する。そうするとご飯茶碗で出てくる。「丼に少なめのご飯だと貧相に見せるので」とご主人。

味噌汁とご飯が美味しいことは言うまでもない。

「喜楽亭」は何度もこのブログに登場しているが、卒業生と蒲田周辺で会うとき、「ランチのご希望のお店はありますか?」と尋ねて、「喜楽亭」を希望した人はこれまで一人しかいない(論系ゼミ1期生のアズサさん)。不思議だ。 

蒲田に戻る電車(多摩川線)に乗る。

下丸子と蒲田の間は4駅あるが、駅と駅との距離が短いので5分で蒲田に着く。 

食後のコーヒーはどこで飲もう。 

今日は「ノザワBAKE」が通常営業(店内で飲食できる)していたはず。 

好物のラムレーズンクリームケーキがメニューでに出ている。 

エチオピア産の豆を使ったアイスコーヒーとセットで注文する。麦茶のようなスッキリした味わいの水出しコーヒーである。

帰宅して、2時間ほど昼寝をした。

寝ている間に一雨あったようで、3階のベランダに出てみると、上空を黒い雲が覆い、西の方の空が明るくなっている。

 夕食は7時半。 

ナスと長ネギと挽肉のピリ辛炒め。 

キビナゴの一夜干し。マヨネーズと七味をかけて食べる。 

デザートはシャシン・マスカット。 

2時、就寝。本当はもう1時間くらい早く床に入るべきなのだろうが、夕方に近くに昼寝を2時間しっかりしてしまったのので、眠くないのである。