フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月22日(火) 晴れ

2022-02-23 13:34:20 | Weblog

8時、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。高校生3年生の夏休みの最後の一日、ひなたは映画村のアルバイトを休んで、小学生の頃と同じように、小夜子と一恵に夏休みの宿題を手伝ってもらっている。同じことを繰りかえしながらも、歳はとっている。そこが『サザエさん』とは違うところだ。そこに虚無蔵がやってきてアルバイトの謝金を渡すが(紐に通したたくさんの50円玉と5円玉)、これは映画村からのアルバイト代とは別の個人的なものなのだろうか。いや、そもそもアルバイトは虚無蔵の私的な依頼であって映画村からの謝金はないのだろうか。だとすると金額が少なすぎるのではないか。「やりがいの搾取」ではないだろうか。なんてことを考えていたら、あっという間に半年が過過ぎて、高校を卒業したひなたは映画村の職員として就職していた。1984年4月。朝ドラは『ロマンス』(観ていなかったので懐かしさはない)。「大月」の隣はあいかわらず空き地でコンクリートの土管が置かれている。この風景はいかにも60年代的で、時代の流れに取り残されつつあるあかね通り商店街には似つかわしいものの、バブル経済は空き地を放ってはおかないだろう。再々登場の算太(待ってました!)は一体どんな役回りをすることになるのだろう。かつて「たちばな」の再建資金を持ち逃げし、彼を探しに大阪に行った安子は雨の中で倒れ、安子とるいを引き離すきっかけを作った人物である。その「落とし前」はちっきりとつけてもらわねばならない。・・・一日の初めに「物語」を注入してくれるのが朝ドラである。

昨日のブログを書いてアップする。

2時を回った頃、昼食と買物のために外出する。

大井町の東小路飲食店街。

その薄暗い小路の中ほどにある

中華の「永楽」。ランチタイムど真ん中には行列のできる人気店である。

ワンタンメンを注文。焦がし葱のスープが旨い。

食べていると、客「チャーハン」、店員「この時間はやっていません」、客「もやしそば」、店員「この時間はやっていません」というやり取りがたびたび耳に入る。入口に時間制のメニュー限定の張り紙が出ているのを見落としているのだろう。チャーハンが出せないのはたぶんご飯を炊いているからだろうと思ったが、餃子にライスは注文できるのだから、そういうわけでもなさそうだ。もやしそばが出せないのはなぜかしら。ワンタンメンにはもやしがたっぷりトッピングされているのに。

食後のお茶を「ポットリー」に飲みに行く、

早咲きの桜の蕾がふくらんでいる。

「ポットリー」の店の前が明るいのは目の前にあった桜の木が何本か切られてしまったからある。

お気に入りの窓際のテーブルが空いていた。お冷とおしぼりをマダムが持ってきて「ロイヤルミルクティーかしら」と聞かれる。まぁ、いいかなという気持ちで「はい」と答える。

マダムから桜並木の話を聞いた。これは当時の国鉄(現JR)が植えたものではなく、70年ほど前に商店街のある店主が苗木を植えたものだそうだ。当時はフェンスなどはなく、国鉄の敷地(商店街の脇)に勝手にそういうことができたらしい。そのうち木が成長して、桜の名所みたいになった。国鉄としては桜の根が線路の枕木に及ぼす影響を考えて伐採を考えたこともあるらしいが、当時の国鉄の高木総裁が電車の窓からこれを眺めて「見事な桜並木だ。大井町駅の職員たちはよく世話をしている」と褒めたとかで、黙認ということになったそうだ。その桜並木も老朽化が進み、朽ちかけているものから順次伐採が行なわれている。後に新しい木を植えるという計画はないようだ。

駅前の山田電機でペンタブレットと編集ソフト(DPT)を購入。近頃は編集者とのゲラのやりとりもPDFでするのが主流になりつつある。私は相変わらず校正原稿に赤を入れて郵便でやりとりしているが、普通郵便での土曜配達、翌日配達がなくなって不自由になってきたので、そろそろ乗り換えを図らねばならない。

帰宅してゼミ論集の編集作業。来週くらいに印刷・製本業者に見積もりを依頼して、データを渡すことになるだろう。

本日の東京の新規感染者数が発表された。昨日よりは増えているが、先週の火曜日よりはかなり減っている。明日も同じようになってくれたらそれでいい。

チャイ、まだ風呂には早いよ。

郵便受けに新聞を取りに行きがてらチャイを外に出す。今日は「猫の日」だから特別サービスだ。以前は目の前を通り過ぎる自転車・バイクなどを怖がっていたが、もうそういうことはなくなった。道行く人が「かわいい猫ちゃん」と言ってくれるとまんざらではないようだ(それは私か)。

夕食は海老団子と茄子のアラビアータ(ピリ辛トマトソース煮)。

食事をしながら『ホワイトドクター』第6話(録画)を観る。前回が東南アジアでのロケ中に蝙蝠を媒介として狂犬病にかかったモデルが患者がだったが、今回は父親がヨーロッパから輸入したアンティーク家具に紛れて家の中にいた毒蜘蛛に刺された少年が患者。同工異曲の話に思えた。

「猫の日」だからというわけでないが(いや、そうかな)、庄司薫のエッセー集『ぼくが猫語を話せるわけ』(中央公論社、1987年)を書庫から引っ張り出してきて読む。

庄司薫は元々は「犬派」であったのだが、ピアニストの中村紘子と結婚してから、彼女の飼い猫であるタンクローという8歳になる大きな(体重7.5キロ!)牡のシャム猫と一緒に暮らすようになった。

 僕は嘘をつくのが大好きで、そのためには千里の道も遠しとはしないのだが、ほんとのことを書くのは嫌いらしく、いわゆる「私生活」などについてまともに記述するのを大の苦手とする。
 そんなところへ一匹の猫がとびこんできた。ぼくはしめたとばかり、成行きまたは行きがかり上断りきれない私生活関連随筆(?)は、すべてこれ猫の話をもってすることにした。ちょうど、友人の写真家沢渡朔さんが、タンクローをすっかり気に入って写真をたくさんとってくれたので、その写真を必ず使うという条件などをくっつけて・・・。
 ところが不思議なことに、僕が猫の話を書き始めると同時に、世の中には猫に関する文章や出版物が次第に増えてきたように見うけられた。二十世紀も最後の四半世紀に至って、我が日本は、その不動産問題を核心とする生活構造ならびに経済構造の変質を土台として、あらゆる意味で「犬の時代」から「猫の時代」に変わりつつある、とでもいうように。
 ひょっとするとタンクローは、ぼくにこの時代の変化を知らせるためにこそ、わざわざ犬好きのぼくのところに居候にやってきたのではあるまいか・・・。(「あとがき」より)

なお、装飾とカットは中村紘子によるものである。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


2月21日(月) 晴れ

2022-02-22 13:19:34 | Weblog

8時半、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。文四郎がいつものように回転焼きを買いに来たとき、大月一家全員と顔を合わせる。これは将来、彼が大月一家に迎え入れられるための布石だろう。ひなたが文四郎と最初に出会ったときは「いやな奴」という印象だったが、大月一家は彼に好印象を持った。「素直ないい子やね」とるいは言った。それは何より文四郎が語った回転焼きをめぐるエピソードにあった。真冬に土座衛門役をさせられた日、「このまま死んだ方がましだ」と思ったが、この店の回転焼きを食べて「もう少し頑張ろう」と思った。それ以来、辛いときや気合を入れたいときこの店の回転焼きを食べるようになった、と。いわゆる自己開示である。それはひなたの「ごめんなさい」(文四郎が地べたや床に寝るのは死体役の練習のためだとは知らなかった)の一言が引き出したものだ。一般に自己開示は親密な関係性の中で行われるが、逆もまた真なりで、相手と親密になりたいとき人は自己開示をするものである。しかし、るいが思ったように、ひなたはまだ文四郎のことを「素直ないい子(人)」とは素直に認められずにいる。それは、おそらく、恋に堕ちることのためらいほかならない。

昨日のブログを書いてアップする。

『村上RADIOプレスペシャル』の中で小川哲が薦めていた村上春樹の短編「タイランド」(『神の子どもたちはみな踊る』所収)を読み返す。内容はほぼ忘れていた。小川曰く「プールが出て来る作品はそこで登場人物が人生について考えるんです」。たしかに「プールサイド」(『回転木馬のデッド・ヒート』所収)などはその代表だろう。ほかにどんな作品があったかな。でも、村上春樹の作品の登場人物はプールでもバーでも芝生の上でも井戸の底でも人生について思いを巡らしているように思うけどね。

1時半頃、昼食を食べに出る。

東急プラザの東急線改札への階段は(エスカレーターが併設されていないので)幅広で高さもある。映画『蒲田行進曲』の「階段落ち」のシーンで使われたあの高さ8メートルの大階段を連想させる。

多摩川線に乗る。

『SALUS』(東急沿線情報誌)の3月号で出ている。

「沿線さんぽ」は久が原・御嶽山(おんたけさん)か。

下丸子で下車。

今日のお目当ては「喜楽亭」ではない。

天婦羅屋「長寿」。

ここのミックス天丼が食べたかったのだ。

黒い丼ダレがかかった天ぷらは海老2本、キス、イカ、レンコンだ。

店内のテレビが西郷輝彦の死を報じていた。ワイドショーの中でのことだが、彼の昔の映像などが紹介されるものと思って観ていたら(そういう編集をやっている時間がなかったのだろう)、司会者はどこかの医師に前立腺癌の話をずっと聞いていた。

食後のお茶は駅前の「ハッピー珈琲」で。

ブレンドコーヒーは二杯分出て来る。

伝票の裏側に書かれた数字は珈琲が運ばれてきた時刻である。「ご利用は90分以内でお願いします」と。

『SALUS』3月号の「沿線街さんぽ」の頁を開く。

久が原の駅前商店街(ライラック通り)にある「カフェ・パブロズ」。名前は聞いたことがあるが、まだ行ったことはない。

お店のファイスブックを開いたらこう書いてあった。

SALUS3月号に掲載して頂きました。通常営業時のサービス(陶器のカップやトースト、チョコレートなど)での記事となっていますが、現在、コロナ感染防止のため、引き続き紙コップでの珈琲、紅茶、ジュースの飲み物のみのサービスです。お間違えないようお願い致します。
 
そうなのか。陶器のカップで飲めるようになってから行こう。早くそうなりますように。

蒲田に戻り、「まいばすけっと」でチョコレートと仏花を買って帰る。

1時間ほど昼寝してから、ゼミ論集の「はじめに」を書く。この2年間、対面でやったのは何回だったかをブログを見て確認する。改めて「コロナの時代のゼミ」であったと思う。

本日の東京の新規感染者数の発表があった。8805人。4週間ぶりに一万人を下回った。ただし、月曜は週の中で一番少ない日なので、もう一度一万人は超えるであろう。そうしたことを繰り返しつつ、全体的に下がって行ってくれればよい。卒業式(3月25日)がどうか行えますように。

夕食は豚肉の味噌漬け焼き、冷奴、タラコ、ワカメと卵の吸物、ごはん。

食事をしながら『恋せぬ二人』第4話(録画)を観る。

妻が今夜放送される『ミステリーと言う勿れ』第7話をリアルタイムで観たいというので(本来は録画したものを明日の夕食のときに見ているのだ)、ならば私も一緒にということになり、それまでの間、『村上RADIO~ジャズ奥渋ストリート~』(再放送)を聴く。

9時になったので『ミステリーと言う勿れ』第7話をリアルタイムで観る。これって全何話なのだろう。いつからか「全何話」と前もっていわないドラマが増えた。視聴率しだいで途中打ち切り(短縮)ということがあるためだろうが、その点、NHKはちゃんとしている。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

卒業生で句会仲間でもある恵美子さんの今日のブログを読んで驚いた。お母様が10年以上前のインスタントラーメン「出前一丁」を食べようとしたという話だ。深夜であったが「驚愕しました」と恵美子さんにLINEをしてしまった。すぐに「私も驚きました」と返信があった。そもそもそれを食べる食べない以前に10年以上前の「出前一丁」が「キッチンの引き出しの奥」にあったといことが自体が驚きであるが、恵美子さんはそのことにはそんなに驚いていないようであった。あらま。この母にしてこの娘ありだと思った。

1時半、就寝。


2月20日(日) 曇り

2022-02-21 11:16:37 | Weblog

8時半、起床。

トースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

カーリング女子決勝、日本対イギリス戦を観る。・・・負けた。終始イギリスに主導権を取られていた。残念だ。選手たちの悔しさ、無念さが画面が伝わってくる。トーナメント競技での銀というのは敗北によって決まる。銅が(3位決定戦の)勝利によって決まるのとは対照的だ。

チャイも落胆を隠さない。

昨日のブログを書いてアップする。

3時を回った頃、遅い昼食を食べに出る。「私はいま何を食べたいのか?」と自問する。食べたいものが決まらないと歩く道が決まらない。

駅の東口に出る。「三州屋」の入っていた古いビルは完全に取り壊された。

久しぶりに「ティティ」に行ってみることにした。生春巻きと揚げ春巻きを食べよう。

入口で「ご予約はされていますか?」と聞かれる。「いいえ」「すみません。いま、満席なんです」確かに客でいっぱいだ。この時間で満席とは驚いた。

どうしよう、とぼとぼと歩いていると「やよい軒」の前に出た。名前は聞いたことがある。同僚の橋本先生のツイッターによく出て来たからだ。チェーンの定食屋、ふだんの私なら入らないタイプの店だが、カーリングの決勝で敗れ、「ティティ」に入れなかったことで、「どこでもいいや」という捨て鉢な気持ちになっていたのだろう、一度前を通り過ぎてから、Uターンして入る。

すき焼き定食(890円)を注文。吉野家の牛すき鍋(648円)よりだいぶ高い。ただし、こちらは味噌汁がデフォルトで付いている(吉野家は68円で別注)。ごはんが麦飯である。タッチパメルで注文するときに白米を選択しなかったからだ(気づかなかったのだ)。

長ネギが長ネギらしい長さにカットされて入っている。豆腐も二切れ入っている。結び白滝も入っている。吉野家のすき鍋は長ネギが貧弱で(最近食べていないので間違っていたらすみません)、豆腐も一切れだ。白滝は入ってなかったんじゃないかな。つまりこちらの方がすき焼きらしい。白菜は両方とも入っているが、これが私には不可解で、すき焼きに白菜って入れるものなのか? 家ですき焼きをするときは入れないし(入れるなら春菊だ)、ときどき行く「人形町 今半」のすき焼きにも白菜は入っていない。水っぽいし安っぽくもある。「野菜をたくさん食べてもらおう」という配慮なのかしら(善意にとれば)。

ごはんのお替り(無料)はしないので、うどんが入っているのは嬉しい。

駅ビル西館の地下の「銀座アスター」の惣菜店で夕食用に上海焼きそば、海老炒飯、肉団子の甘酢あんかけを買う。焼きそばとチャーハンは「200円引き」だった。「まいばすけっと」で卵を買う(オムライスを作るときにたくさん卵を使ってしまって今朝の目玉焼きが最後の一個だったのだ)。

本日の東京の新規感染者は12935人。先週の日曜よりも微減。

『山下達郎のサンデーソング・ブック』をタイムフリーで聴く(『木村拓哉 Flow』にマンスリーゲストで登場の達郎のおしゃべりも聴いた)。

夕食は「銀座アスター」で買ってきた三品にスープとサラダ。ちなみに近所の「マーボ屋」はただいま休業中。

海老炒飯。

上海焼きそば。

肉団子甘酢あんかけ。

食事をしながら『鎌倉殿の13人』をリアルタイムで観る。今回の大河は最後まで付き合うことになりそうだ。久しぶりの「時代劇愛」。もっとも『鎌倉殿の13人』の登場人物はみんな人間臭くて、現代人が当時の衣装を着ているようだ。

『村上DADIOプレスペシャル』をタイムフリーで聴く。毎月末の日曜日に放送される『村上RADIO』の前座的番組。今日のテーマは「好きな音」。村上春樹は「鳥の声」と普通に答えた後で、「でも、嫌いな音ならあるけど好きな音というのはあまり意識したことないな。最近なら、カキフライを揚げる音が好き」と答えていた。

チャイと風呂に入る。

風呂から出て今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


2月19日(土) 曇りのち小雨

2022-02-20 14:55:32 | Weblog

8時半、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル、鶏肉団子野菜スープ、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

パラパラと雨が落ち始めた中、昼食を食べに「吉岡家」へ行く。時刻は午後2時。ぎりぎりランチセット(蕎麦+おかず一品+ごはん)が注文できたが、食べたいものは別にあった。

稲庭うどんに穴子の天ぷらを付けてもらう。麺つゆは冷たく、天つゆは温かい。

穴子天が3個、野菜天が2個。サクッと揚がっている。

「吉岡家」の正面は交番。治安がよい(笑)。

踏切を渡って東口方面へ。雨は降ったり止んだり。

食後のお茶は「きりん珈琲」で。

苺あんプリントとブラジル。

苺の甘酸っぱさを含んだあんプリン。

「きりん珈琲」は私にとっては「もの思いカフェ」である。鞄から『読むことの風』を取り出す。

海に向かって、石ころを投げる。できるだけ遠くに。ただそれだけで、「ほお」としている。こんなことをする生き物は、地球上でたぶんほかにいない。人間は、海に受に向かって、石ころを投げる。できるだけ遠くに。そして、自分自身の一部を放擲する。
遠さへのあこがれこそ、投げた石ころが描く予感の線をなぞるようにして、何かを失いながらもひとが旅に出て、本を読む理由ではないだろうか。
 2009.5.1神奈川県葉山

御成橋通り商店街を歩いて、次のカフェへ。

「カフェ・スリック」。ここは「おしゃべりカフェ」だ。誰かと一緒に行ってしゃべるという意味ではない(それならどこのカフェもそうだ)。私のいう「おしゃべりカフェ」というのは、ふたりと一人で行って、お店の方やたまたま居合わせた常連客とおしゃべりを楽しむカフェということだ。

自家製の柚子茶(ホット)を飲みながらマダムとおしゃべり。

1時間半ほど滞在したが、結局、客は私だけだった。土曜日にしては珍しい。雨のせいかな。

「カフェ・スリック」はマダムがオーナーである「HYGGW(ヒュッゲ)カンダハイム」というマンションの一階にあるのだが、現時点で、3室の空きがあるそうだ。リモートワークが増えたせいで、23区内から郊外に引っ越す人が増えているようである。一階に素敵なカフェのあるマンション、お薦めですよ。

間取りにはいくつかタイプがあるが、家賃は10万円前後である。

家路をたどる。

帰宅して本日発表の東京の新規感染者数をチェック。11日ぶりに「前の週の同じ曜日」を上回っているとニュースでは報じているが、前の週末が(金・土・日)三連休だったので、12日の土曜日は実質日曜日で非常に人数が少なかっせいである。「下げ止まり」というこではないと思う。

『福山雅治 福のラジオ』をタイムフリーで聴く。

夕食は鰆のムニエルきのこソース、サラダ、キャベツの味噌汁、ごはん。

「魚」偏に「春」と書いてサワラ。いい名前の魚である。きのこは三種(椎茸、舞茸、エリンギ)。

サラダの彩りも春らしい。

食事をしながら『ファイトソング』第6話(録画)を観る。

今日はとくに観たいオリンピックの番組がない。オリンピックの期間、ずっとウクライナの問題が不協和音のように続いている。

今夜の『桑田佳祐のやさしい夜遊び』はフォークソング特集。ライブで聴く。

 ザ・フォーク・クルセダーズ『悲しくてやりきれない』

 泉谷しげる『春のからっ風』

 浅川マキ『赤い橋』

 井上陽水『傘がない』

 遠藤賢司『カレーライス』

 赤い鳥『竹田の子守唄』

 桑田佳祐による生演奏『山谷ブルース』

 加川良『教訓Ⅰ』

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


2月18日(金) 晴れ

2022-02-19 13:30:41 | Weblog

8時半、起床。

トースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエヴリバディ』。撮影現場で、ひなたのベテラン女優への掟破りの進言から始まったひなたと文四郎の口論、そして二人芝居。それは二人の「時代劇愛」の衝突であり融合だった。それは現場の人たちに何かをもたらした。その何かを言葉にすれば「初心」だろうか。虚無蔵の思惑通りというべきかもしれない。

昨日のブログを書いてアップする。

1時半を回った頃、外出する。

「キネカ大森」へ行く。午後3時から上映される『ドライブ・マイ・カー』のチケットを購入してから、どこかで昼食をとるつもりであったが、窓口の人に「午後3時からというのは昨日までで今日からは午後6時半からになります」と言われる。あらま。

予定を変更して(カーリングではないがプランB=映画館が満員で入れなかった場合への変更)、駅の反対側のジャーマン通りを久しぶりに散歩する。

「味の山王」という店で昼食をとることにする。初めて入る店だが、この後に行く予定のカフェ「sanno2198」のすぐ近くにあり、カフェの常連客から評判を聞いていた。

時刻は2時を回っており、多くの食堂が中休みの時間だが、ここは2時半までOK。壁に貼られたメニューが賑やかでいい。カウンターの中には年配の店主さんが一人。

鰺フライ定食(ごはん少なめ)を注文する。

鯵は二尾。ふっくらと揚がっている。一枚は醤油で、もう一枚はソースと辛子で食べる。味噌汁の大根が美味しかった。

食後のお茶は「sanno2198」で。

先客は一人だけだった。マダムが私の顔を見るなり、「午前中に来たお客さんが先生のブログを見ていて、そのことで話をしていたの」と言った。「どんな話ですか」と尋ねると、「それが思い出せないの。え~と・・・」というので、「ブログで最近書いた大森ネタはキネカ大森とイトーヨーカ堂のことですが」というと、「それそれ。『ドライブ・マイ・カー』の話!」とようやく思い出された。マダムは昨年、キネカ大森で観たのだが、そのときは観客は5人くらいしかいなかったそうだ。

バナナタルトとネルドリップのコーヒーはブラジル。

『あんず文庫』に顔を出し、店主の加賀谷さんと雑談。

新刊書のコーナーに置かれていたアサノタカオ『読むことの風』(サウダージ・ブックス)を購入。加賀谷さん曰く「これはいい本です」。サウタージ・ブックスとは初めて聞く名前だが、著者のアサノタカオさんが三浦半島のとある町(村?)で始めた出版社。「サウタージ」とはブラジル・ポルトガル語で「喪失感と憧れがないまぜになった遠さへの想い」のことだそうだ。彼は本にかかわる仕事をしながら「本のない世界」(日系移民の古老たちからの聞き書きをしながらブラジルの奥地で過ごした3年間)への憧れを持ち続けている人である。「随筆集」と銘打たれているが、随所にタイトルのない詩も載っている。

 京都の善行堂で
 詩の本を買ってバスに乗る

 座席にすわり
 かばんから本をとりだし
 ページをひらいたとたん
 たまらない気持ちになって
 本をとじて
 かばんにしまう

 そして、かばんから本をとりだし
 ページをひらいたとたん
 また、たまらない気持ちになって
 本をとじて
 かばんにしまう

 そんなことをくりかえし
 次の停留所を告げる
 車内アナウンスを聞きながら

 この時間から降りるべきだろうかと
 自問する

 (2011.7.1 京都)

ジャーマン通りを駅まで戻る。

蒲田に戻ってくる。

本日発表された東京の新規感染者数。着実に減少してはいる。でも、一日一万人超というのは変わらない。そのことにみんな慣れてしまっている。

金曜日の夕方の東京FMはいつもの『スカイロケット・カンパニー』ではなく、週末っぽい番組になる。

ヴァイオリニストの川井郁子の『Unframede notes』。毎回、「型にとらわれない」生き方をした人をとり上げているようである。今回は「岡本かの子」。あの岡本太郎の母親であり、文筆家でもある。「ほぅ」と思ったのは、かの子と太郎の母子関係を川井自身と高校生の娘との母子関係と重ねて語っていたこと。娘さんは岡本太郎の作品が好きで、その影響を受けた絵を描いているそうで、川井は自身のインスタに娘の絵や写真まで載せている。いわゆる友達親子である。

『内田理央の明日、なに着よ?』。内田理央という女優のことはよく知らなかったが、『岸辺露伴は動かない』第6話で六壁坂村で300年続く味噌づくりで成功した大郷家の一人娘楠宝子を演じた人だと知って「ああ、あの人か」と思った。落ち着いた語り口で、ゲストとのトークも上手。ラジオ番組のパーソナリティとしてとてもいい。

夕食は鶏肉団子と野菜のスープ、スペイン風オムレツ、蕪の漬物、ごはん。

食事をしながら『ゴシップ』第7話(録画)を観る。

カーリング女子準決勝、日本対スイスの試合を3時間ライブで観る。前日敗れたスイスに今日は8-6で日本が勝った。見事な戦いぶりだった。これで銀メダル以上が確定した。明後日の決勝の相手はイギリス。また3時間ライブで観ることになるだろう。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。