フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月25日(木) 晴れ

2024-07-26 13:47:43 | Weblog

8時45分、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、牛乳、珈琲の朝食。

最低賃金が(時給)50円アップすることが決まったという記事が一面に載っていた。1004円から1054円に5%アップである。去年の43円を越える史上最高のアップ額ということだが、はたして物価の上昇に対応できる額かどうかは疑問である。体感的には100円アップくらいでないと追いつかいないのではなかろうか。しかし、それは零細企業にはきついであろう。賃金と物価の上昇のスパイラルが適正なものになるにはまだ時間がかかりそうだ。

本日の「人生案内」は20代後半の独身女性からのもので、職場や友人の前では自分のことを「私」と呼べるけれど、身内の前では子供の頃と同じ「〇〇ちゃん」を使う癖が治らないという相談。童謡『さっちゃん』では自分のことを「さっちゃん」と呼ぶ女の子が「おかしいな、さっちゃん」と言われ、でも、まだ小さいからと大目に見られている。自称についての暗黙の規則の存在がここから読み取れる。「さっちゃん」を自称に使ってはいけないのだ。相談者はアラサーである。なので「〇〇ちゃん」と自称するとひどく幼く見える。しかし、それは身内の間に限られ、外の人の前では「私」に切り替えられるのであれば、社会生活に支障はないだろう。洋子なのに「さっちゃん」と自称しているのであれば問題でしょうけどね(その場合は「よっちゃん」と言うべきだ)。

回答者の増田明美さんも私と基本的に同じスタンスだった。ただし、「家族や親戚同士で呼び名のルールはないので」という認識は間違っている。「暗黙のルール」というものはそれぞれの集団・関係の中にある。たとえば、家族の一番小さなメンバーの視点から見てお互いを呼び合うことがルールの家族もあれば(夫婦がお互いを「お父さん」「お母さん」と呼んだり、年長の子どものことを親が「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼んだりする)、互いを固有名詞(下の名前)で呼び合う家族もある。それはそれぞれの家族における暗黙のルールであって、それをメンバーが守ることで集団の秩序が維持されているのである。

11時半頃、家を出る。半飼い猫だった野良猫のナツの墓の上に百日紅(サルスベリ)の花が咲いている。

12時に鹿島田駅で卒業生のアズサさん(論系ゼミ1期生)と待ち合わせ「パン日和あをや」へ行く。彼女は今年の4月11日に初めてのお子さんを出産された。4月に出産する卒業生は多いが、私の誕生日である11日に出産されたのは、彼女が初めてである。私はまだ生きているから生まれ変わりということにはならないが、他人の子とは思えない(笑)。

アズサさんとは何度も「パン日和あをや」に来ているので、マダムとも話がしやすい一階のテーブル席を予約しておいた。

私はアップルタイザー、アズサさんはノンアルモヒート(今月のドリンク)で乾杯。無事出産おめでとう。

今日は赤ちゃん(ミオちゃん)は一カ月の育児休業中の旦那さんが見ていてくれるそうである。子供と空間的に離れてそれなりの時間外出するというのは出産後初めてらしい。身軽ではあるけれど、落ち着かない気分かしら。

人参の冷製ポタージュ。私はレギュラーサイズ、彼女はミニサイズ。

カレーチーズトースト。

アジアンサンド。

陣痛が始まってから出産するまで半日以上かかったそうだ。これは本当に個人差がありますよね。うちの息子のときなんかは、分娩室に入ってから、私が娘を遊ばせにちょっと病院の外に出て戻ってきたらもう生まれてましたからね(笑)。

〆は、私はホットチョコラとチョコクロワッサン、彼女はほうじ茶ミルクティーとチョコクロワッサン。

店を出る前にマダムに写真を撮っていただく。黄色と黄緑、いい取り合わせではないだろうか。マダムに「お似合いのカップルに見えますか?」と尋ねたら、「カップルには見えません。親子ですね」と言われた。実際、彼女のお父様は私より少し若いがほぼ同年代である。

「パン日和あをや」には2時間ほど滞在した。帰りは日陰の多い矢向駅の方に歩く。

普段ならカフェの梯子(カフェ巡り)をするところだが、赤ちゃんが待ってますから、今日はここまでとしましょう。あのアズサさんがお母さんになる日が来るとは・・・感慨深いです。

乗る電車は上りと下り、矢向駅で別れた。今度はミオちゃんも一緒にね。

3時半からゼミ論個別相談(オンライン)を1件。

5時から卒研指導(オンライン)を1件。

夕食はカツオのたたき、豚汁、柚子大根、ごはん。

「チャイ、降りなさい」

デザートは葡萄。

食事をしながら『新宿野戦病院』第4話(録画)を観る。「楽しみ」という点では今夏はこのドラマが一番だ。小池栄子だけではなく役者がみんな振り切れている。公園の遊具を鞭でしばく橋本愛なんか実にいい(しばかれてみたいわけではない)。

「日常生活の社会学」の平常点(毎回のレビューシートの得点の合計)を算出する。1回は7点満点なので、14回の合計は98点満点になる。これにレポート(明日から読み始める)の得点を足したものが最終的な成績となる。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時15分、就寝。


7月24日(水) 晴れ、一時曇り

2024-07-25 19:20:25 | Weblog

8時、起床。

耳鳴りが大きくなっている。ここ2週間ほど小さめだったのだが、潜在期は2週間くらいというのは毎回同じで、今回ももうそろそろ潜在期も終わるかなと思っていたが、やっぱり終わった。次の潜在期が来るのは2カ月先か、3か月先か、こちらは一定しない。外的なストレスと内的なリズム、両方がからみあって決まるのだ。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

新聞に声優の小原乃梨子さんの訃報が載っていた。88歳だった。『ドラえもん』の「のび太」の声の人と紹介されていた。国民的声優といっていいだろう。外国映画の吹き替えでブリジッド・バルドーやジェーン・フォンダも担当したという。へぇ、知らなかった。記事を読んでいて気づいたのだが、俳優については最近まで女優という言い方が使われていたが、声優については昔からそういう区別はなかった。これは声優の世界は女性が多く、女の声優が男の声や男の子の声を担当することが多かったということと関係しているのではないだろうか。小原さんのご冥福をお祈りします。

昨日のブログを書く。

今日はオンデマンド授業「日常生活の社会学」の最終回のレビューシートの締め切り日。最終日にどっと来るというのはいつものことで、しかし、すでに次回の授業で紹介するレビューは決まっていて(収録済み)、翌日からは新しい回のレビューが届くので、締め切り日の大量のレビューはザっと目を通すことになるのだが、今回に限っては、もう次回の授業はないので、じっくりと読ませていただく。最終回の授業内容についてだけでなく、全14回のシリーズ全体についての感想が含まれているものが多い。加えて、私が今年度で定年退職ということで、「最終講義」へのコメント、ねぎらいの言葉というニュアンスのものが散見される。

「最後まで授業を楽しく受講することができました。定年後もお元気で。ブログも楽しみにしております。」

学生のほとんどは21世紀の生まれである。私のブログは2002年11月1日から始まっているので(長く続いているものである)、受講生の間で「自分が生まれれた日の先生のブログを見てみる」というのがちょっとした流行になった。

「先生の、穏やかでニュートラルな話しぶりと、それでいて個人的エピソードを織り交ぜて社会学的視点を見せてくださる授業のスタイルが毎週とても楽しみでした。今年で定年退職ということで、長い間お疲れ様でした。半期間ありがとうございました。ごきげんよう。」

私は授業の最後に「今日の講義はこれで終わります。ごきげんよう」と言う。それを真似ているのである。

「四月に早稲田大学に入学して受けた講義の中で最も面白い講義でした。毎週欠かさず講義を受けて自分の考えたことをレビューシートに書きなぐるというのを続けた結果、今に至ります。いよいよ最後の授業になってしまい、心苦しいですが、またどこかでお会いできることを楽しみにしています。ごきげんよう。」

「心苦しいですが」は言葉の使い方が変である(笑)。「残念ですが」の意味であろう。

一時、雲行きが怪しくなった。ベランダの洗濯物を取り込む。

卒業生のアヤナさん(論系ゼミ6期生)から「昨日、無事双子を出産したました」とのLINEが届いた。おめでとう。予定より少し早まったようだが、元気そうな写真が添えられていた。名前はほぼ決まったようだが、確定してからお披露目しますね。

2時過ぎに家を出て、矢向へ行く。

ひとつ隣の鹿島田に較べると、駅前の開発は進んでいない(それは悪いことではない)。「ドトール」と交番。

「えちごや靴店」。店主の出身地を店名にしたネーミングである。江戸時代からあるが、昭和の頃まで一般的であった。今の店主さんがおいくつの方なのかは知らないが、おそらく先代の店主さんの出身地ではないかしら。

駅前にあった八百屋件果物屋の「やおまさ」は5月に閉店した。ランドマーク的な存在だったので、淋しい。

「ノチハレ珈琲店」へ行く。

マヨたまトーストと梅ソーダを注文する。

この組み合わせがベストだと思う。

この暑い中を来て、座れなかったらどうしようと思っていたが、あまりに暑いがゆえに混雑していないという段階まで来ている暑さである。

せっかく来たのだから、もう少し長居をしようと、チョコチップスコーンとハレブレンドを注文する。

クロテッドクリームをたっぷりつけて。バターやホイップクリームよりもさっぱりとした味わい。

1時間ほど滞在した。

時刻は4時。まだまだ陽射しは強い。

川崎駅のホームの自販機。ジュースの類は消えて、水やお茶に特化している。

蒲田に戻り、駅ビルの花屋で仏花を買って帰る。夏場は仏花は数日でダメになってしまう。水を替えるとき、鋏を入れて、茎の断面を新しくすること。

レビューシートのチェック。

夕食は豚シャブと素揚げの野菜のぶっかけ蕎麦。

デザートはアイスクリームとブルーベリー。

食事をしながら『降り積もれ孤独な死よ』第3話(録画)を観る。予想外の展開。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

レビューシートのチェックを終わらせる。

「お疲れ様です」(冷房がそれほど好きではないチャイは、書斎と廊下の間に寝ている)。

1時半、就寝。


7月23日(火) 晴れ

2024-07-24 13:41:26 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

永瀬拓矢九段が王座戦の挑戦者に決まった(挑戦者決定戦で羽生九段に勝って)。昨秋、藤井に王座を奪われた彼が今度は挑戦者として登場する。最短のリターンマッチだ。あの激闘が再び観られるか。第1局は9月4日(水)である。忘れないようにしなくちゃ。

昨日のブログを書いているときに、ブログの読者の方からメールが届いた。とんねるずの石橋貴明がホストを務めるラジオ番組に脚本家の坂元裕二がゲストで出演して、ドラマ作りについて語っているという情報と、わざわざラジコのリンクまで貼って下さった。私が坂元裕二のファンであることをブログでご存知なのだ。ありがとうございます。

さっそく聴いてみた(プログを書きながら)。びっくりしたのは坂元裕二は作家としてデビューする前からとんねるずの大ファンで、「とんねるずに会いたくてシナリオコンクールに応募した」ということだった。二人は旧知の間柄なのだ。ドラマ作りの話で印象に残ったのは、連続ドラマは結末が決まっていない状態で書き始めるが、映画は結末をきっちり決めてそこから逆算するように書いていくという点と、シナリオを書く前にまず出演する主要な俳優を決め、それからどんなドラマにするかを考える(いわゆるあてがき)という点だ。俳優については「声」が一番大切だと言っていた。

今日は演習の成績を付ける作業をする。受講生は30名で(登録時の人数で、脱落者なく最後まで行けた)、人数的には大変ではないのだが、レポート・発表の出来、フォーラムへの投稿状況、授業への参加状況(たんなる出席ではなく)などを基準に決める。グループでのレポート・発表はメンバーが同じ評価になるが、平常点(フォーラムへの投稿や授業への参加)は個人で違うため、最終的な成績は同じグループだからといって同じになるわけではない。

1時頃、外出。今日も猛暑日。気象庁の発表する気温は、いまでも芝生の上1.5メートルに置かれた百葉箱の中の温度計で測定されているのだろう。そこには直射日光は当たらず、アスファルトの道路からの照り返しもない。しかし、われわれが体感するのはそういう過酷な状況での気温である。したがって猛暑日はたいてい酷暑日(40度以上)である。やっぱり男性用の日傘を買おうかな。

電車に乗って隣町大森へ行く。

「キネカ大森」で映画を観るためである。

今日のお目当ての映画は・・・

『キングダム 大将軍の帰還』である。人気のシリーズですでに4作目である。私はこれまでの3作を観ていない。予備知識なしで観るわけだが、イメージとしては、大昔の中国を舞台にした国盗り物語のようなものだろう。

上映開始まで20分ほどあるので、売店でホットドックとコーラを買って、ロビーで食べる。外に出れば目の前に「フレッシュネスバーガー」があるのはわかっているが、映画館の売り上げに貢献したかった。

1時50分から上映開始。3スクリーンあるうちの一番席数の多い、といっても128席なのだが、「キネマ1」が使われる。前から3列目の中央に近い席に座る。

娯楽作品として楽しめた。合戦シーンや決闘シーン、そして登場人物同士の物語のシーンの配分がよいと思った。145分の作品だが、倦むところがなかった。ただし、浮世を離れることはできたが、浮世のことを忘れるというところまではいかなかった。私はスクリーンを眺めながらときどき浮世のことを考えていた。秦の大将軍王騎(大沢たかお)の話し方がアニメ『ドラゴンボール』のフリーザにそっくりなのはわざと似せているのだろうか。男たちは戦闘で顔に傷を負うが、女の戦士は、清野菜名も新木優子も、体に深い傷(ときに致命傷)を負っても決して顔には傷を負わないというのはお約束なのだろうか。

こんな作品も上映中。

こちらは近日上映。

陶芸作家の田中一光さんから注文しておいた作品が届いた。水色のスープマグ。以前、所有していたのだが、手元を誤って落として割ってしまったのだ。人気のある色で、なかなか購入できなかったのだが、ようやく手に入れることができた。美しい。

夕食はポークソテー、冷奴と納豆、茄子の味噌汁、ごはん。

ポークソテーは箸で食べやすいようにあらかじめナイフで切る。

食事をしながら『海のはじまり』第4話(録画)を観る。「それは言ってはいけない」という類の言葉がある。親子の間で、夫婦の間で、友人同士や恋人同士の間で、たぶんあらゆる人間関係の間で。このドラマではそういう言葉がたびたび出てくる。登場人物はうっかり言ってしまうのだろうが、もちろん脚本家は意図してそうしているのである。たぶん創作ノートに「それは言ってはいけない」リストというものをふだんから作っているのだろう(笑)。このドラマには、もしの寅さんがそばにいたら(朝ドラの寅子ではなくてフーテンの寅さんだ)、「それを言っちゃあおしまいよ」とレッドカードを出すシーンがたくさんある。言われた方の身になって、一瞬、体が凍る思いがする。とくに今回は(回想シーンも含めて)弥生(有村架純)はきつかったろうと思う。いやなこと、つらいことがあったとき、シャワーを浴びるというのはわれわれでもするが、服を着たままシャワーを浴びて、浴槽で泣き伏すというのは、よほどのことである。「弥生を守る会」を結成したいくらいだ。今回の最後の方で少しよい方へ物語が動くシーンがあったのは救いだった。あの子ども、ただものではないな。ちょっと怖いくらい大人びたことをたまに言う。脚本家の創作ノートには「普通の子どもはこんなこと言わない」リストがあるに違いない(笑)。

10時過ぎに、ツイッターのタイムラインに「マーボ屋Light」のつぶやきが流れて来た。

演習とゼミの成績を付け終えて、風呂に入る。

風呂から出て、今日の日記を付け、『パーティーが終わって、中年が始まる』を最後まで読む。

「もともと自分は二〇〇七年頃に「できるだけ働かずに生きていきたい」みたいな内容をブログに書くというところから物書きを始めた。当時はそういう意見がある程度支持を集めることができたのだけど、今同じようなことを書いたとしたら、「人に迷惑をかけずにきちんとしろ」と白い目で見られて終わるんじゃないだろうか。
 昔よりも今のほうが、ちゃんとお金を稼がなきゃならない、という空気が強いように思う。ゼロ年代の頃は不景気が続いているなどと言いながらも、まだ社会全体に余力があったのかもしれない。今は、格差社会化や高齢化が進んだせいか、役に立たないものを面白がる余裕がなくなってしまった。そんな時代の空気の中で、自分の存在が少しずつ時代遅れになってきているものを感じる。今まではなんとかごまかしながらやってこれたけど、この先はかなり怪しい。」(「このまま逃げ切りたいより)

「みんな人生をどうやって生きていっているのか、いつまで経ってもうまく想像できない。
 SNSで、普通の人間っぽくない変なハンドルネームで(たとえば「暴れ大納言」みたいな)、生活感のない変なことをいつもつぶやいている人たちが、ときどき何かの拍子に普通の社会人として働いているのを匂わせるようなことをつぶやいたとき、少し裏切られたような気持ちになる。
 自分は「pha」という人間かどうかもよくわからない名前で、何をやっているのかよくわからない生活を続けているのだから、みんなももっとわけのわからない生活をしていて欲しかった。自分以外のみんなはちゃんと人生を理解してしっかりと生きているのに、自分だけがいつまでも地に足の着かない生活をしている気がしてしまう。
 でも、そういう生き方しかできないのだ。先のビジョンはまったくないけど目の前のことをひとつずつかろうじてこなしていく、ただひたすらそれを繰り返していって、破綻が来る前に逃げ切りたい。もし破綻してしまったら、そのことを文章にしていろんな人に笑ってもらおうという心の準備だけはいつもしている。」(「このまま逃げ切りたい」より)

1時半、就寝。


7月22日(月) 晴れ

2024-07-23 11:26:23 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

『サンデー・ソングブック』をタイムフリーで聴きながら、昨日のブログを書く。

昼過ぎに家を出る。連日の猛暑日。

「ホンズ・キッチン」で昼食。

店内はかなり冷えている。何度に設定しているのかホンさんに聞いたら、リモコンの数字を見ながら「24度」とのことだった。ひぇ~!(洒落じゃないけど) カウンター越しに厨房と一体化した店内なので、そこからの熱気が入ってくるためそうしているらしい。クーラーの風の当たらない席に座る。

レモングラスのチキンプレート(1000円)+ハス茶。

盛りだくさん!

スタッフのホアンさんとおしゃべり。ベトナムの夏と日本の夏を比べてどうですかという話題。彼女がさかんに「ジミジミ」という言葉を使うので、それはたぶん「ジメジメ」の意味であろうと、しばし日本語教室。彼女の笑顔はからりと明るい。

店を出るとき、何かのTV番組の取材でホアンさんが店の外でインタビューに答えていた。しっかりね。

蒲田始発の電車に乗って大学へ。

京都の大学院へ行った卒業生からLINEに連絡が入り、ようやく査読論文が通ったそうだ。それはよかった。電車の中で、しばらくメッセージのやりとりをする。

「早稲田が懐かしいです」としきりに言う。

スロープでは炎天下、剪定作業が行われていた。ご苦労様です。

昨日がオンデマンド授業「日常生活の社会学」のレポートの締め切りだった。327本のレポートが提出された。これから読んでいくわけだが、それに先立った、ファイルに問題がないか(ちゃんと開けるか)をチェックする。

よくあるミスはファイルの拡張子が削除されているケース。ワードファイルあるいは(ワード以外のソフトで書いた場合は)PDFファイルで提出することになっているのだが、ファイル名の最後に自動的に付いてくる拡張子(ワードファイルなら「.docx」、PDFファイルなら「.pdf」)をわざわざ削除して提出するケースがあるのだ。これだとPCはそれがワードファイルやPDFファイルであることを認識しないから、クリックしただけでは開けない。こちらで「ファイル名の変更」の操作をしないとならない。他の科目でも同じことをしている可能性があるので、再提出するように連絡する。

ZIPファイルで提出してくるケースもある。「3000字以上4000字以内」のレポートであるからわざわざ圧縮する必要はない。普通のファイルで再提出するように連絡する。

その他、ワード以外のソフトで作成したファイル(ワードに似ているがワードではない)を提出してくるケースもある。PDFファイルに変換して再提出するよう連絡する。

ファイル名は「氏名」+「レポートタイトル」にするよう指示ていて(例:早稲田花子「家族の食卓の配置について」)、ほとんどの学生は指示に従っているが、「日常生活の社会学」レポートとか、たんに「レポート」なんてファイル名で提出してくるケースもある。ちゃんと説明を聞いていない(読んでいない)のだろう。

私の演習を履修している学生が友人(以前私の授業を履修していた)を連れて研究室にやってきて、少しおしゃべりをして、本を数冊持っていく。『働くことがイヤな人のための本』ですか。就活中だよね(笑)。就活中だからこそか(笑)。

鳩サブレ―を食べながら、レポートのファイルのチェックを続ける。

5時半頃、大学を出る。学内でもコロナの感染者が増えているらしい。

帰宅して夕刊を開くと、バイデンが大統領選から撤退することを決めたという記事が一面に。後継はハリス副大統領が有力だが、党内から圧倒的支持を得ているわけではないようだ。

夕食は三食丼(シラス、玉子、アボカド、大葉)、アスパラのベーコン巻、味噌汁。

ヘルシーな三食丼だ。

デザートは梨。

食事をしながら『ブラック・ペアン』第3話(録画)を観る。前回に続いて「公開手術」というショーが行われた。もしかしてこれから毎回なのか?

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。

 


7月21日(日) 晴れ

2024-07-22 12:39:34 | Weblog

7時半、起床。

バタートースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

このところ雷の鳴る日が続いて、雷が大の苦手のチャイはめげている。耳がいいから遠雷の音にも敏感で、物陰に入った切り出てこなくなるのである。廊下に出てきても、写真のように、横になって生気がない。暑いだろうとクーラーの効いた二階のリビングに連れて行っても、すぐに部屋を出て、一階に降りてしまうのである。

昨日のブログを書いてアップしてから、大森のジャーマン通りにある「ベイクマン」に電話で取り置きをお願いした食パンを取りに行く。

時刻は1時半頃で、かなり空腹を覚えたので、途中のラーメン店「誠屋」に入る。

初めて入る店である。月曜に「ベイクマン」や「sanno2198」に行くことが多いので、月曜・火曜が定休のこの店とはこれまで縁がなかったのである。

葱ラーメン(850円)を注文。美味しそうである。初めての店であるから、カウンターの中のいかつい感じの店主さんに「ラーメンの写真撮ってもよろしいですか?」と声を掛け、「はい、どうぞ」とOKを得る。

同じ葱ラーメンでも、蒲田の喜多方ラーメンの葱ラーメンとは違う、豚骨背油系の葱ラーメンである。これはこれで美味しい。喜多方ラーメンの場合は白髪葱を載せるだけだが、こちらはピリ辛に炒めた葱を載せる。チャーシューは短冊に切って葱の下に入っている。麺は推奨の太麺で。

ごちそうさま、美味しかった。そう声に出して行って、席を立った。また来ることになるだろう。

「ベイクマン」に到着。

食パン2斤(6枚切り)を購入。一日一枚を朝食時に食べるので、12日間で消費する。次回は二週間後の日曜日ではなく、金曜日に来なければならない。

大森駅に戻る途中で「本の庭」に寄っていくことにする。山王小学校の横の道に入る。

二宮金次郎の像を横目に見ながら。

「本の庭」に到着。

先客は1名。

隅っこの席に座ってアイスカフェオレを注文。お店の方が「そこはクーラーの風がうまく届かないので暑くはありませんか?」と聞いてくれたが、むしろ私はクーラーの風が直接当たらないほうがよい。扇子がありますので、問題ありません。街ではよく手持ち旋風機を見かけるが、扇子のよさが見直されればよいのにと思う。風情があっていいですよ。手を動かすのが面倒くさい? その程度のことも「面倒くさい」のであればしょうがないですね。

 海わたるひとりの旅の扇子かな 及川貞

 駄菓子屋の奥見えてゐる扇風機 斎藤夏風 

お店の方が「ベリーのチーズタルトが焼きあがりました。新作です!」と言った。これは注文しないわけにはいきませんね(笑)。

あぁ、これは美味しいです! ほどよい甘みと酸味。チーズはレア―気味。ちらした金箔が山王風(笑)。小ぶりですが、6ピースにカットなので、お茶受けには十分な量。

このところキンドルで読んでいるのは、pha『パーティーが終わって中年が始まる』(幻冬舎)

著者の名前だけは知っていたが、著書を読むのは初めて。実に面白い。

定職に就かず、家族を持たず、
不完全なまま逃げ切りたい――
元「日本一有名なニート」がまさかの中年クライシス⁉
赤裸々に綴る衰退のスケッチ

「全てのものが移り変わっていってほしいと思っていた二十代や三十代の頃、怖いものは何もなかった。
何も大切なものはなくて、とにかく変化だけがほしかった。
この現状をぐちゃぐちゃにかき回してくれる何かをいつも求めていた。
喪失感さえ、娯楽のひとつとしか思っていなかった。」――本文より
若さの魔法がとけて、一回きりの人生の本番と向き合う日々を綴る。(アマゾンのサイトの紹介文より)

文章が上手い。言い換えると、経験してきたことについて、深く考えられ、的確に言語化されている。

蒲田に戻ってくる。

「一二三堂」で『NHK俳句』8月号を購入する。

 西瓜赤し若かりし日の文庫本 宇佐美魚目

 永眠のまえの永住あまのがわ 池田澄子

床屋に行く。2カ月ぶりである。「日曜にお見えになるのは珍しいですね」と馴染みの店員さんに言われる。ええ、前を通ったら混んでなかったので。「昨日はすごく混んでたんですよ」。やってもらっている間にどんどん混んできた。

散髪を終えて、商店街を歩いていたら子ども神輿と遭遇した。担いでいる子どもの数が少ない。もう小学校は夏休みに入ったはずだが・・・。

いったん帰宅して、5時頃、「ティールーム101」へ出かける。夕方になって、気持ちのよい風が吹いている。

先客はおなじみさんが1名。

ナガノパープル(葡萄)のかき氷を注文する。これで7種類のシロップのうちの3種を制覇。コンプリートまで4回だ。それは間違いないが、2周できるかどうかは微妙なところである。

かき氷の後は梅ソーダ。「冷たいものあとに冷たいものでお腹は大丈夫ですか?」とマダム。個体の冷たさより液体の冷たさの方がソフトなんです。

「男性は女性よりお腹が強いから」とお馴染みさん。お腹の強さと性別は関係あるかしら?

6時を少し回った頃に店を出る。本日最後の客となった。

夏至を過ぎて日が少しずつ短くなってきてはいるが、なにしろ暑いから、日が短くなっているという実感がない。

これからもっと暑くなるそうだ。「どうせなら40度越えを経験したいです」と床屋の店員さんは言ったが、いや、いや、40度越えはごめん被ります。なお、35度を越えると「猛暑日」と呼ぶが、40度越えると「酷暑日」と呼ぶことが2年前に決まった(日本気象協会で)。東京ではまだ使われていない。

夕食はサーモンのソテー クリームソース掛け、はんぺん(蒲鉾のように見えるが)、胡桃とジャコの佃煮、味噌汁、lごはん。

食事をしながら『マル秘の密子さん』の第一話(録画)を観る。面白かったので第2話(録画)も続けて観た。福原遥がこれまでと違うキャラ(ダークヒーロー?)を演じている。

レビューシートのチェック。

基礎講義のレポートの採点。

今週は春学期の採点週間だ。「春の祭典」ならぬ「春の採点」。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。