キター!!長野県北部と西部に雪の予報。日本海上空5000mでマイナス30度といいますからほぼ真冬並みの寒気が入ってくる模様。降れば雨とはならず、間違いなく雪になって積もる、というクラスです(ぶるぶる)
そんな秋の夜長、ってもう冬支度ですが、には先日買ったばかりのタンクのインプレを行ってみませう。
カタログ記載の正式名称「タンクソロLM」・・・そのなかでもこいつはSS、つまりステンレスボディのバージョンですからタンクのシリーズ中いちばんの廉価モデルなわけですが、どっこい1919年リリース(!)のオリジナル・タンクに一番近いのがこのモデルでしょう。もちろんカタログには貴金属づかいのタンク・ルイカルティエと呼ばれるカルティエ「本来の顧客に向けたタンク(一部意味不明)」も存在するわけですが、こちらには日付表示がついたり、シンプルの極みといってよい文字盤に秒針があったりで、中途半端な印象がぬぐえない。そのうえ標準店頭小売価格は80万円代前半より、となっております(驚愕)。それよりもこれでしょう、というわけで選び出したのがこのソロというモデルっす。廉価版とはいえ、タンクの文法はきっちり押さえられていて、そこがウレピー(爆)。シンボルと逝ってよいブルー・スティールの針。ルイ・カルティエ(創業者の名前っす)よりは明らかにちっさいけれど、しっかりサファイアを埋めこんだリュウズ。爬虫類系のベルト。Dバックルと呼ばれる、ロードスターなどでも踏襲されている留め金もそもそもはタンクのオリジナル・ディテールですね。なによりタンクの象徴といってよいケースの縦のラインにクロームめっきでキラキラ感をもってきておいて、横のラインには意識的にヘアラインを使ってぼかしを行ってあるあたり、センスのよさというのか、ある意味カルティエからのメッセージ性すら帯びていてタマランチ会長(ひさびさ)
そいう要素があいまって全体の雰囲気はこの価格にして、まさにドレスウォッチと呼べるレベルなのがニクイっす(爆)。時計マニヤさまのあいだではクォーツ搭載の是非を論議した時代もあったようですが、機能的には自動巻きの時計なんて精度ではトゥールビヨンでも持ってこない限り、絶対にクォーツにかなわないわけで、タンクのようなドレス系、つまりは日常使用が想定されていないモデルに関しては電池がある限り常に動いている(爆)、クォーツに感謝こそすれ、文句は間違ってもいえないものと思われます。ルイ・カルティエの名言のひとつに「美的デザインは技術に束縛されない」というのがあるのですがこのソロのクォーツ採用もまさにそれでしょう。
そんなわけで満足度の非常に高いタンクソロなのですが、当分はタンクの歴史を含め、モデルそのものにはまりそう(ばか)。クォーツの縛りにも納得できた昨今、稼ぎまくってタンクアメリカンのクロノリフレックスWGを夢見る昨今(真鴨)。まあ10年くらいあればなんとかなるでしょう、と妄想やまない秋の夜長よのう・・・