ご存知、ブルボンアルフォート。え?ご存じない?
実勢価格150円程度で売られている、おやつ菓子でございますよ。実は、これ、先日みた映画、「刑務所の中」で扱われておりまして、非常に印象的だったのにつられて、つい買ってしまったものなのですた~(爆)。
パッケージには「午後の楽しい時間に」と書かれているのですが、これに牛乳でもあれば、まあ一袋は軽い(内臓脂肪アップマチガイなし!)。じつはこの「午後の楽しい時間に」シリーズには「レーズンサブレ」というロングセラーがありまして、ずいぶん以前にそいつを買って食べてみたところが、ものすごい粗悪品だったのに懲りて、同シリーズには手を出さずにいたのです。
映画の中では月に一度あるお楽しみ集会に配られるお菓子があって(知らなかった)缶コーラ一本にこの「アルフォート」を一人当たり一袋という設定でしたが、合うかなあ?と、はなはだギモン(爆)。でもね、この映画、「刑務所の中」も満更悪くないのかも、と一瞬思わせてくれる、非常にキケンな作品。
意外に知られていない、服役の毎日の生活のディテールに迫っているあたり、ある意味非常に新しい。
で、そのような印象に残る映画の中で、特に印象的に語られていたのがこの「アルフォート」というわけなのですた。
遠く、昭和のキヲクをたどりますと、このてのワザづかいクッキー系のルーツは四ッ谷の泉屋のクッキー。大型缶のフルラインナップですと優に10000円を超える、という驚愕の一品ですが、もはや古い。フランス系焼き菓子の日本的解釈、といえばあながちマチガイではないでしょうが、いまやブルボンのこれが150円で売られている世の中に泉屋のクッキーでもない。
ただしこのライン、つまり缶入りクッキーの別格に、ヨックモックというのがありまして、これだけはゆらがない(個人的に)。70年代初頭の創業だったかと思うのですが、デビュー当初のインパクトはそりゃあ凄かった。あのシガールやラングドシャーをはじめて食べたときの衝撃はいまだに忘れられない!碓氷峠が当時はまだタイムトンネルの機能をもっていて、関東平野のカルチャーがちょうど2年遅れで長野まで到達していた時代に、このヨックモックのお土産のインパクトたるや凄まじかったものです。特にえもいわれぬミルクチョコレートの風味と口溶け、上質なビスケットとのマッチングなどなど、いま食べても見事なバランスはそりゃあ凄いレベル。まあ、さすがに驚きはしませんが、当時はまったく驚いたものです。世の中にはこんなにもおいしいお菓子があるんだ、と。
というわけで、このアルフォート、仮にヨックモックがダイジェスティブ+ミルクチョコレート+個別包装で企画したとすれば10個入り3900円程度(推定にすぎません)となるところを150円でやっているあたり、「ニッポンの良心」に認定(爆)!この「ニッポンの良心」認定は今後も続けて参りますので、どうぞお楽しみに!