嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 北温泉-3

2013-06-13 18:16:58 | 加齢なる遠足(爆)
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画像はお部屋からの眺め。ちょうど正面に駐車場からのアクセス道路が写っておりますが、ものすごい急坂。当然クルマなどは入れませんから、Pからはほぼ7分程度のお散歩を楽しむ仕掛け。食材などの運搬にはゴルフ場で見かける耕耘機のエンジン搭載のマシンが活躍していたみたい。
画像の道路のちょうど真ん中あたりに左側に分岐してゆく登山道があり、茶臼岳7kと書かれてありました。どうりで、Pには登山装備のお客様多数。そんなところへボクスターででむいて、エスパドリーユなんか履いて降りてきたものですから、「あんた、なにしにきたんぢゃ~」的な視線は当然だったか(汗)。

それにしてもヨイ!なんといっても江戸時代の湯治客と同じ思いを味わうことができる、まあね、同じはずはないのですが、それでも瞬間的には諸先輩方が味わったであろう泉質やお部屋の天井などを眺めることができるわけで、そういう太古に思いを馳せるのもまたよし、となります。毎日は困るけどね(汗)。

駐車場に戻れば最新兵器のボクスターが待っているし、エンジンかければ2時間ちょぼで家に帰り着いてしまうわけですが、そこはそれ。つかの間の旅情を味わうのには非常に贅沢な設えでございますた。

泉質は独特の苔とも見える湯の花を伴う単純泉ですが、じつは異様に暖まるもので秀逸。奥塩原の白樺のように、衣類に付着したまま硫黄臭が居座り続ける、ということもないものですた。

訪れればかならずリピーターになるのではないか、とも思えるマターリした空気感がさらによし、というわけで今後リピーターになりそうな予感強し。冬場はさすがに勘弁ですが、紅葉が終わった直後の閑散期などに出向いてみようかな、といまから画策中。

と、長々と続きました加齢なる遠足 赤坂ー那須編はこれにて終了でございます。いや~えがった~!

次回の加齢なる遠足はいよいよ渡英か、とのキボン的観測。株が乱高下して、円が高めに振れた際に決済してしまうのも手だな(一部意味不明)。







加齢なる遠足 北温泉-2

2013-06-13 14:36:12 | 加齢なる遠足(爆)
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こちらの特徴はなんといっても江戸時代から宿としてつかわれ続けている宿泊棟がきっちり現役なことでしょう。源泉ももちろん同様ですが、これはものすごいことです。

リニューアルとくれば数えきれないほどに重ねてきているはずですが、その痕跡をたどってみるのもまた楽しからずや。今回は江戸の間と呼ばれる、安政年間から(爆)使い続けられているお部屋を選んだのですが、十分。気密もアルミサッシ装備で言うことなしでございますた(爆)。

こちらの標高はかなりなものだと思われるのですが、湯小屋周辺の造りは九州なみにまばら、というか簡易な造りです。冬なんかどうするんだろう、というくらいに簡単なものなのですが、なに源泉のこの温度があれば、ということなのでしょう、多分。

夕食も朝食もほんとうに過不足なし。御馳走なんか期待していく客は、まずいませんからこれで十分以上。

3つの湯巡りがいつでもできる、というだけでまさに温泉天国でございます。館内にはお釈迦様や温泉神社などがそこかしこに祭られており、霊験あらたか(爆)。玄関は逝ったところには源泉がそれこそ滝落しとなってお客様をお迎えする仕組み。

照明はキホン蛍光灯と裸電球なのですが、そこはかとなくLEDも導入されていて、光が拡散しない分、暗さに拍車をかけています。ラウンジというよりは茶の間、と呼びたいスペースがありまして、そこには猫とさいとうたかをのゴルゴシリーズや鬼平犯化帳などなどが備わっていてまさにツボ。

このまま寝てしまうのはあまりにももったいない、というわけで深夜まで各湯船との往復を繰り返してはコミック三昧!

「エビス+コミック+露天風呂ときどき猫」の悦楽サイクルを3度ほど繰り返すうちには館内も静まり返って参ります(爆)。

ううむ、たしか今朝までは赤坂のニューオータニで極上ニクを含む世界最高レベルの美食三昧をぶちかましていたはず、と早くも朧げとなりはじめたキヲクを確かめつつ眠りにつくのでございますた(爆)。
うう~、この落差、ぢゃないな、コントラストとでもいいましょうか。このあたりがクルマを使った旅の醍醐味ですね!

いやーまっことよかばい。ちなみに飲酒後の入浴は多大なリスクを伴います(爆)。良いこのみなさまは決してまねをしないでね(爆)。

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加齢なる遠足 北温泉-1

2013-06-13 14:07:37 | 加齢なる遠足(爆)
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那須岳の中腹あたり、なのかな(爆)?沢を下りきったあたりに位置する谷間の秘湯。
僕はまず名前にひかれてググってみたのですが、訪問された先輩方のブログなどを拝見いたしますと、どうやらあのヒット映画「テルマエロマエ」のロケが行われたお宿、ということでブレークが始まっている模様。

混んでいたらやだなあ、と考えていたのですが杞憂に終わりますた。なんといっても梅雨真っ只中の平日ですからね。那須方面に点在する温泉に多い、混浴スタイルの浴槽はプール温泉と天狗の湯と呼ばれるシンボリックなやつの二つですたが、いずれも他のお客様には遭わず、ひたすら貸し切りでございました。

館内には毎月湯治で訪れている、という後期高齢者のみなさまの大声がそこかしこから轟いておりまして(爆)圧巻。キホン耳が遠いので、大声とならざるを得ないという事情なのでしょう、たぶん。
早朝から深夜まで何を話されているのか、話し声が途絶えることがなかったのが凄い(爆)。つうかものすごい体力。温泉談義をはじめたら、もう止まらない、という感じでしたので、ひたすら避けていたのですが(爆)やはり捕まってしまい、延々お話をさせていただきましたが、非常に楽しかったです。

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画像はプール温泉。映画にも登場していましたが、前回の訪問では適温で、今回は若干ぬるめ。が、なにすぐとなりに常に適温の石造りの浴槽が控えているし、滑り台からドバドバと注がれる(爆)源泉は60度を超えていて非常に贅沢。源泉掛け流し、だなんて上品なものではなく、まさに源泉滑り台落とし、と(爆)!以下次号。







加齢なる遠足 那須湯本 鹿の湯

2013-06-13 10:41:36 | 加齢なる遠足(爆)
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那須に到着しても、不思議とお天気はもっており、どんよりとしてはいるのですが明るめの薄曇り、という感じでやはりロードスター日和、という感じでございますた。

有名な鹿の湯は休日にはPが満杯で、周辺の駐車場に車があふれる、という位な人気の日帰り温泉ですが、41度から46度まで巧妙に調整された各湯船に順番につかって、楽しんでください、というものです。
平日の午前中だというのに、常連とおぼしきじじい方々がたくさん詰めかけており、ただでさえ狭い浴槽がさらに狭く感じられる。

泉質は那須塩原の白樺にそっくりなあれで、硫黄臭ただよう濃い~、やつですた。46度はさすがにすごいのですが、順序よく温度を上げてゆくと意外に抵抗なく浸かれるのには驚きますた。

湯荘白樺で先週、つかりまくったおかげで湯あたりもなく、余裕で長湯をしてしまいますたが、今回のメインテーマはこの先にある「北温泉」。本当に凄かった。以下次号。





加齢なる遠足 いよいよ北へ!

2013-06-13 10:29:55 | 加齢なる遠足(爆)
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さて、SATSUKIで最高レベルのブーランジュリーのワザを満喫したあとには外堀通り→新橋→汐留ときて、首都高でアコガレのレインボーブリッジ経由で東北道へとボクスターを進めます。

こんかいはトクイチオート謹製の新型の燃料添加剤をぶち込んでありますからして、燃費がはっきり言ってリッターあたり1kmは確実にのびている。通常では10kml程度のところが12近くまでのびている印象。
130(油温です)からの加速でもキックダウンが起きないままスルスル~と車速が伸びてゆく感じで、いつにも増してキモチがよい。

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折からの梅雨空で、パラパラ雨粒が落ちてきてはいましたが、当然屋根はあけておく。
風じまいが秀逸なおかげで、車室内は全く濡れません。ピーカンよりもはるかに屋根あきには条件が良いと思える(無理矢理)東京湾岸を温泉めがけて流すのはそれこそ極上の気分でございますよ。

都心から1時間ちょぼで宇都宮通過。那須ICまでノンストップできてしまいますたが、さすがにお宿に向かうには早すぎるので、有名な「鹿の湯」に立ち寄ります。

以下次号






加齢なる遠足 上には上があるわけで(爆)!

2013-06-13 09:22:19 | 今日の逸品
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さて、ニューオータニ内の直営ブーランジュリーSATSUKI。ブーランジュリーだけあってパンが絶品。というかどれ食べてもものすごいレベルなので困る、という環境。クロワッサンとダークチェリーを使った定番のベストリーのほかに、さらに定番のものを可能な限り持ってきちゃう、というわけですが、とてもぢゃないがラインナップの半分も食べられない。思わず、団体旅行にかならずいらっしゃるヲバサマに習って、包んで持って帰ろうか、と(爆)。もちろん買って帰ることもできるようにテイクアウトの部門も隣接しているのですが、その一角にかのピエールエルメさまの直販コーナーがございますぜ。

まあね、ご本人が常駐してどうのというのは不可能だとして、直弟子のコントロールのもと、一定のレベルをキープし続けている、というのを売りにしておられるのでしょうが、さらに調べてみますとやはりザメインの特別階=ZENの宿泊者専用ラウンジで「世界一」と自他ともに認められているというクロワッサンが振る舞われているそうな!

ちなみにこのクロワッサン、買うと1000円@1ヶ(驚愕ののち抜腰)。この宿泊者専用ラウンジがまさに恐るべし、で、一日に4回のフードプレゼンテーション、それもシャンパン飲み放題つきときているから、タワーなんかにちまちま泊まって2食を館内で食べるような場合にはいっそのことキヨミズジャンプでZENに宿泊してラウンジに入り浸る、に一票!が、さらに考えてみますと、ライセンス生産を許されているSATSUKIの職人がエルメの秘術を盗まないはずがないわけで(爆)、SATSUKIで供されるクロワッサンもまた世界最高レベルと逝ってよいでしょう、たぶん。
ちなみに私の短い生涯で(爆)食したクロワッサンのナンバーワンはなんといってもパリのホテルベラミの朝食に並んでいたやつ!濃厚な味と風味、歯ごたえとほろりと崩れる外壁が本当に凄かった。

さらにこのSATSUKIには名物、スーパーショートケーキとスーパーメロンケーキという逸品が存在しておりまして、お値段もきいて驚けの1475円@1ピースときている(笑うしかない)。みれば陳列ケース内でも異彩を放つ巨大さで、全くたまげますが、あのレベルは概して「軽み」がウリで、ぺろりと逝ってしまうんでしょうねえ~。

画像はエルメを世界的に有名なパティシエに押し上げた、といわれるイスパハンと呼ばれるラズベリーとライチをつかったマカホン(本国語読みだとこうなります)。これも840円で販売中。ってマカホンの値段ぢゃないっすね。タイサーン!!

以下次号