嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

ビートルを待つあいだに過去を振り返ってみる(爆)

2013-12-27 11:28:06 | 
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さて、VWビートルと私とは別に初対面ではありません。所有したことこそありませんが、それこそ借りて乗った距離だなんて、数万キロはある(まじ)。

ちょうど免許を取得した頃が、type1ビートルからゴルフ1への移行期にあたった関係で、中学校の同級生が妹さんの運転するゴルフ1のサックスブルーに同乗しているのを見かけて、ヨダレもので見送ったり、やはり中学の先輩がお向かいのグランドホテル勤務で、ゴルフ1のGTIを毎日路上駐車しているのを見かけては、駆け寄り、伝説のゴルフボール型シフトノブを拝ませていただいたり、はたまた、高校の同級生がビートルのカブリオレを乗り回していたり、あるいは通い上げた喫茶店のマスター(懐かしい響きだ)とそこの常連がビートル狂いで、乗ってみろみろとしつこかったり、でいつの間にやら、自分で買うクルマはVWに決まっている、それくらいなものでした。
なぜか身辺にVW派が多く、触れる機会が多かった、という環境。

それこそ、高校時代の先輩、Aさんなんて、最初に自分で買ったクルマがゴルフ2GTI16Vの日本上陸第一号車だった、というのは有名な話ですが、アレ、いまでも現役なんだろうか(とほひめ)。
ソリ黒の丸目2灯の眩しいやつでした。

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免許取得以前から、運転教習と称して(爆)悪友に呼び出されては、深夜にVWの各モデル、なかでもビートルが多かった、に乗っては、国産車とは別次元にあると思われた強靭なボディからくる独特のフィーリングと、高速になればなるほど増してくる安定感にしびれたものです。
つまりはドライビングとはなんたるかを教えてもらったのがVW!といっても、けして過言ではないです。

ビートルはたとえ最終モデルの1600ccエンジン搭載モデルでも、地元蓼科山への登りワインディングでは、婦女子ドライブのダイハツ ミラクオーレ(懐)に煽られてしまい、当然のようにぶち抜かれてしまうわけですが(クヤシイ)、下りで抜き返して、また登りで煽られる、の繰り返し。嗚呼、これぞ青春(=ばか)。

一番の特徴はなんといってもトラクション性能。 RRのビートルは申すまでもなく、FFのゴルフに乗っても、そいつがきっちり感じられるのはたまらなかったっす。が、当時としては高嶺の花だ、なんてえもんぢゃない。頑張ってみたところで、とてもぢゃないが現実味を帯びないプライスタッグ。
早く欲しいなあ~、と深夜に通帳片手に胸をかきむしったものです(爆)。

ローンは許さ~ん、と親父にどやしつけられていた関係で、ドイツ車入門を本格的にできたのは30代になってから(爆)。
当時はまだボクスターのボの字もない(爆)。それこそ気配すらなく、まだ914のバリものを路上で見かけることができた時代。911のサブ扱いは、通称「おミズ(爆)」と呼ばれた、水冷エンジン搭載の924、944のラインナップがようやく充実してきておりました。

それこそ数万キロしか走ってない(今にして思いますとアヤシイもんです)、曲がりなりにもポルシェのエンブレムばっちりのスポーツカーが300万円前後で手に入った。944なんて最終モデルでは3リッターの4気筒まで拡大して、パワーアップをはかってましたっけ。

また、現在では当たり前のようになった「認定中古車」などというシステムも気配すらなく、ガイシャの売買なんてだましだまされのそれはそれはコワい世界でございました。
はっきりいって、賭け。
だまされるのなんてデフォルト。距離を巻くのなんて当たり前だし、だいいち中古車情報がカーグラの巻末のページがメインときている。こりゃあダメだ、というわけで、ブローカーさんあたりにお願いしたらもはやそこまで。運命をゆだねるようなもので、リスキーなんてえレベルぢゃない。100万近く抜かれた上で、カスをつかまされるのがオチ、というものでした。そもそもタマが無いんだから仕方が無い、そんなお話です。

けれどVWビートルで運転の洗礼を何度も(爆)受けてしまった私も、もはや30代。身の程知らずも良いところで、ビートルにしておけば良いものを、もはや免許取得からは苦節10年。911以外の選択なんて有り得なかったわけっす。融通が利かない、ともいいますね。

31歳のときにようやくバブル破綻の恩恵を受けて、激安なんてえもんぢゃない。投げ売り状態で市場にでてきた964に手を出します。
最初の輸入車が911だった、というのもある意味受けますわな~。しかもこれが悪名高い964ときている。
89年にカレラ4が発売されてから、じつに93年の最終型まで、まともなモデルなんてひとつもない、後世に語り継がれる、911としてはまさに汚点といってよい最悪のシリーズです。カッコだけは良かったんですけどね~。
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老婆心ながら申し上げますが、現在市場で異様に高い相場を形成しているこれら空冷ポルシェですが、ご用心。
オレもいつかはと夢見ているお方には誠に申し訳ないのですが、964と993の店頭小売りにはゼッタイに手を出しちゃダメ!
できれば水冷にしておきなさいね、といいたいところなのですが、空冷が終わって水冷にシフトした996もまた、ものすごい未完成度を誇っておりました。
駆動系シャフトに難があって、走行中にエンジンが内部でバラバラに破壊される、という恐怖のトラブルですが、997が直噴化されるまで、このトラブルの可能性がある、というから他人事ではない。
987ボクスターにも可能性があるらしいです。
え?対策?ポルシェは当初認めませんでしたが、さすがにトボケるには多すぎる台数でこのトラブルが発生するようになり、これの整備専門の工場を建設!2泊3日で修理をおこなうのはよいのですが、そこへの入庫待ちがなんと9ヶ月ときている(実話ですよ)。保証があるクルマの場合はまだ良いけれど、無いクルマに関しては300万円の請求書が届けられる、というわけでございます。

911、ひいてはポルシェにはある意味、神話というか伝説というか、が常につきまとっておりますが、その陰にはキビシー現実、というものもきっちりある。
オーナーになって、身銭を切ってこれらを味わってみるのもまた人生。けしてムダなことではありませんが、はっきりいって地獄である、と経験者の立場から申し上げておきましょう(きつぱり)。

などといってはみても、いまだに水冷のボクスターだとはいえ、ポルシェには乗り続けているあたり、やはりやめられないのもこの世界。

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ビートルのRR特有のトラクションの刷り込みがある私が、一度でも911、それも3.6リットルのトラクションを味わったら、そりゃもういけない。壊れようがなにしようが、いつまでももっていたい、と思うのは当然至極。
なんとかならないか、と思いながらも現実はキビシく、それでも964のカレラ4、こんどはクーペをAさんから譲り受けて、さらに5年7万キロ(爆)。
964お約束のフライホイールマスダンパー破断のトラブルで路上停止。またかよ、通算3度目ぢゃん!!と気がついた瞬間に、いくらアホな私でも、とっとと売り払う決意ができておりました(爆)。
まさか、ですよねえ。1000万もするクルマでこんなトラブルにいつまでも見舞われる、だなんて(絶句)。
ポルシェなんかに2度と手を出すもんか!グヤジイ~、と。
ちなみにこのトラブルの修理にはエンジン脱着、クラッチOH、ときてフライホイールマスダンパーの新品への交換がセットでざっと60万円。そいつが93年モデルでパーツ変更が(ゴムダンパーからスプリングへの変更)行われるまで3万キロ走行あたりで常にトラブルの可能性がつきまとっていた、というわけです。このトラブルでは当然路上で動けなくなります。どうです?他人事だと楽しいでしょう(爆)?

そんなことがあっても、いざクルマを買うか、となれば、ビートルデザイン、ひいては911の面影をどこかにきっちり反映していた初代アウディTT3.2をチョイスしてしまうあたり、20代の頃に周囲の人々、およびビートルから受けた刷り込みがいかに強烈なものだったか、今にして知るわけです(とほひめ)。
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ポルシェの現実はまあこのようなものですが、987ボクスターや997の後期型などなど、当たりのシリーズもそりゃあなくはない。偉大な930だってあったしね。
ただひとつ、いえるのは、当たりなのかそうでないのかは、シリーズが終わってみないと誰にも判らない、というね。まことに罪つくりな世界なのです。

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画像1枚目は911の整備でお世話になったガレージから長期間お借りしていた代車(爆)。スポルトマチック搭載、距離不明の個体でしたが、よく走った~。
これをAさんが運転して、私が後ろからカレラ4に乗って軽井沢までの裏道をぶっ飛ばしたことがあったのですが、ついてゆけなかったキヲクがまざまざと甦ります(ようはへたれ)。

964カレラ2が入院するたびにお借りしていたので、結局こいつに乗る距離のほうが、964より多かったんぢゃないか、とそれくらいお世話になりました。
後席の天井の高さや広々とした視界、などなど目うろこの連続で、いつかはビートル買ったる、と誓ったものですが、それがいよいよ2014年に実現する運びとなりました(爆)。

画像3枚目は7年、9万kmにわたって、お世話になった90年のカレラ2カブリオレ。ううむ、こうして久々に眺めてみると思いっきりカッコヨス!!
ちなみにこのダイアモンドブルーは88モデルに塗られた911、25周年の限定カラーを注文で90年モデルに塗らせたものな由。つまりは50万円のスペシャルオプションカラーですぜ(驚)。
88年モデルでは、当時の930ベースでしたけれど、内装までこのダイヤモンドブルーメタリックに着色されたフルレザーインテリヤが奢られておりました。

964のご他聞に漏れず、ものすごい金食い虫でしたが、今頃はたぶん中華に渡っているのかな(想像にすぎません)。けれど、たとえ中華に渡ってもダメなものはダメ。彼の地でも壊れまくってるはず(完全他人事もうど)。



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そして最後は、21世紀のザビートル!うちにやってくるのはこの個体そのもの!
いかがです?ちょっぴり911が入っているでしょう?

ポロ彦さまは自称、世界一コンディションを最後まで維持している、と自負しておりますが、まあこの個体もそれに近いところへは到達することでしょうて。
すでにモンダイが出てきている、という7 DSGですが、今から楽しみでございます(きつぱり)。
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カウントダウン体制のなか余計なお買い物も(爆)

2013-12-27 10:38:41 | デジタル・インターネット
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巷はまさにカウントダウン体制。つるやに出向きますと、日増しにお正月向けのゴーカ食材の浸食がいちぢるしく、午前中から後期高齢者が集団で押し掛けては、きたるお正月に向けてのお料理作りに余念がないご様子。

さて、そんなななか、ことしもお世話になりっぱなしだったヤフオク!売り、買いともにえらい金額を回したキヲクがございますが、これなしには中古品の売買なんてままならなかった。
先日売却したマダムご愛用のi pad しかり、一連のコートもたしか信じられない安値で手に入りました。

また、ここへきてポールスチュアートのダブルブレスト6Bのカシミヤ混紡のネイビーブレザー、通称リーファージャケットが1000円で投げ売りになっているのを深夜に発見!
手元にあったカタログ(なぜあるのでしょう)をひっくり返して、探してみますと95年当時に10万円オーバーで売られていたものらしい。チャーンス、とばかり入札して、成り行きを見守っていたのですが、なんとライバル現れず。

つまりは10万円オーバーだったアコガレの1着が1000円プラス送料で手に入ってしまったというね。

ううむ、ブレザーはここまで18歳のときにビスポークしたのをいまだに着ているほかに、10着ほどはある。いずれもかなりな頻度で愛用し続けているのですが、ダブル6Bというのはここまでご縁がなくて、手が出せなかったのです。

有名なラルフローレンの紺色のアレ、がいまだに多数流通しているので、いいかな、と思いはするのですが、程度がまちまちなのと、ほとんどがサージでつくられていて、ビジネス臭がしてくるのがダサい。フランネルもきっとあるのでしょうが、滅多に出ない。あっても程度がもうひとつで決め手に欠ける。中古車選びみたい(爆)。

が、今度のこれはカシミヤ入りで、しかもポールスチュアートのサイズ感は私にぴったりなのです。店頭で正規新品を買うときにも、試着室で店員さんが、ミリ単位でお身体に合っていますね。珍しいくらいですよ、といって毎回感心される位なものです。コンディションについて質問をしてみたのですが、これといってマイナスポイントはないみたい。

というわけで、1000円で買ったカシミヤブレザー、あんまり期待してもアレだわなあ、といって届くのを待っていたのですが、実物は素晴らしいコンディションでした。私好みの、チェンジポケットも装備されています。

裏地も綺麗だし、虫食いが、といってコメントがあったのですが、穴はあいていない。生地にテリもあるし、妙な形崩れがなく、上物。

ううむ、今年もお世話になりますた(爆)。