嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

デリーの焼きそばを発見してしまふ

2016-09-23 19:32:12 | カレーアイテム

さて、久々のカレーアイテムねたっ!

デリーのカシミールは、それこそ昭和から続くロングセラー。70年代からの東京名物でもありますから、ご存知の方も多いでしょうけれど、とりあえず「新鮮なスパイス」をお手軽に味わうのにはうってつけの一皿です。辛さでゆくと「極辛」のカテゴリーですが、いい加減な極辛が数多ある昨今、本物をお手軽に、という場合にはこれしかねえ(カレーなだけに熱くなっております)!

というか、お手軽、というのはレトルトのパックが売られているから。ただし、レトルトカレーといっても、1パックに1人前が詰め込まれた、1食パック、という今のイメージではなく、ソースのみが3食分ほど詰め込まれています。

スパイスが新鮮な状態のまま食べてに味わわせるにはどうするか、試行錯誤の末にレトルトにたどり着いたというものです。

70年代にすでにこのコンセプトで作られたパックにたどり着いていたのに驚きます。

基本、パックごと温めるのは推奨されておらず、鍋に移して沸騰させないように熱を加えるのが理想。

温度を上げすぎると、これもスパイスの香りが飛んでしまうので、扱いは結構難しいです。 

私は、冷たいご飯に温めたソースをかけるのが好きですが、この逆もまたあり。ソースの温度でスパイスが目覚めたり眠ったりするのは、結構ベンキョーになるんですよ。

1956年創業ですけれど、創業当初からあったカシミールという極辛の一品が看板で、それ以外のカレーさまたちは、このカシミールの偉大さにやられて、まあフツーに思えちゃう、というのがこの店。

私は、中二の5月に、その頃お世話になっていた方に連れられて、夏の軽井沢(現在はありません)のお店にお邪魔して以来のファンでございます。

というわけで40年も食べ続けていることになるわけですけれど、ボンカレーやら、バーモントカレーが全盛だった、昭和のこの頃にカシミールを食べたことがあるかどうか、というのはまさに試金石!

食べたことがない奴は、それなりの味覚しか備えられなかったし、食べた奴はなんという辛さだ、といって大いに刺激をうけて、その後の味覚に革命をもたらした、とそれくらいのインパクトはありますた!

この辺りは全く個人の印象にすぎませんけれど、スパイスなどほとんど知られていなかった当時としては、まさに画期的な一皿。

40年間、食べ続けても、飽きるどころか、ますます惹きつけられるマジックといってよいのがこのカシミールカレーソースです。

おそらく、使われているスパイスの鮮度がすごくて、そこに惹きつけられるのだと思うのですが、本当にヨイ。

疲れているときなどにも、疲労回復効果を感じることができるのが個人的には一大特徴だと考えているのですが、いかがでしょうか?

とまあ、そんなカシミール風味のカップ焼きそばが、この9月19日にリリースだ、というのは全く存じませんでしたけれど、大手メーカーとのコラボで発売された、というのを偶然寄ったコンビニで知ったのですが、結論だけ申しますとオススメいたしません(苦笑)。

デリーが苦労して市場に提供しているはずのスパイスの鮮度が一切感じられない仕上がりである、と思います(個人の感想です)。

カシミールの名前を冠するからには、それなりの鮮度を、というのがヲタの意見、というものでございます(きつぱり)。

まあね、この焼きそばは200円そこそこで売られているのに、あれこれ言ってもまことにアレですが、デリーさんもカシミールを安売りしてはいけないと思います、本当に。

ちなみに画像左側のカシミールソースは純正カシミール。店で出されているのと寸分違わぬ仕上がりですが、こいつが690円で売られているのですから、この200円は、CP非常に悪し、とご報告しておきましょう。