とある読者の方からメールを頂戴しますた・・・自分のクルマは12祈祷のF、すなわちウマ(一部意味明瞭)ですが、前オーナから譲り受けた段階で大幅な改造が施されており、したがって速い!、が、イパーン路上でははねまくってコワいことこの上ない、ついてはトクイチさんで手を入れて、というものであった・・・
お気持ちはイタいほどわかる、数百マソをつぎ込んだ挙句もおのすごいパワーが出てる、んが、それだけ・・・、リアタイア空転するわ、ドライブシャフトねじ切れるわ、触媒焼け落ちるわ、なによりコーナでレーシングユーノスにおいていかれるわ、でいいとこない。どうしたらよいのか(以上、オーナー様からの了解を受けて掲載)というお話だったのですが、認識しないといけないのはクルマにはあるバランスが存在する、という事実です。
我々がディーラで買えるのはメーカが想定した標準に沿って設えてきた純正モデルそのもの。それ以外のものが販売された例はありません。なぜか・・・アブナイからです(爆)、数年にもわたる保障期間を乗り切れないからです。純正モデルに想定されたこの「あるバランス」はじつは非常にビミョーなもので、ものすごい販売競争の挙句、削りに削られたコストの産物がこのバランスなわけで、そいつをいじっちゃったのでは、まったく別の買い物をしたほうがよい、とそいうことになる・・・あ、勘違いしないでいただきたいのですが、カイゾーが悪い、といっているのではないです。ただ意味ねーよ、と(完全意味明瞭)。
純正と違う、変わった、からといって、ヨイのかといえばまったく違うでしょう(きつぱり)。新鮮かもしれませんが、そんなものに騙されてはいけません。
「改造車は機能を100%発揮しない、という意味で事故車と同じである」とホザいたのはかの福野礼一郎センセですが、まんざらウソでもない、どころか真実そのもの。パッド一枚、ロム一個変えただけでそれまでギリギリの線で保たれていたバランスはイッキにゼロに帰します。メーカの開発部門エンジニヤさまが苦心惨憺の挙句に編み出したそのバランスが根底から崩されてしまいます。一連のパーツ、特に駆動系をはじめとするパーツはまさに「想定外」のストレスにさらされるわけで100メートル走ってソク壊れた、だなんてまんざらジョーダンでもない。そんなので200(油温)のコーナリングだなんつったら自殺行為でしょうよ(爆)
え、なに、いいぢゃねえか、オレは自分の金で楽しんでんだから、って?・・・そりゃイイです、死ぬのは勝手ですが、なんとももったいない人生。カイゾー車で事故したら保険金一切払わない。ディーラだってもちろんメンドーなんかみない、そいう体制を早いとこ整えていただきたいものです。クルマの価値は速さにあるのではない、それはレーシングカーのだけのおはなし。250(油温)で走り倒したあとにも横断歩道できっちりとまってあげられる(爆)、そいつがクルマの価値ですぜ。
・・・ってなに?カイゾー三昧だったおまいがよく言うよ、って?・・・私だって大枚はたいて学習したんだもーん、ウギャーン(号泣)。エラソーなこといってすみませんでした>みなさま
お気持ちはイタいほどわかる、数百マソをつぎ込んだ挙句もおのすごいパワーが出てる、んが、それだけ・・・、リアタイア空転するわ、ドライブシャフトねじ切れるわ、触媒焼け落ちるわ、なによりコーナでレーシングユーノスにおいていかれるわ、でいいとこない。どうしたらよいのか(以上、オーナー様からの了解を受けて掲載)というお話だったのですが、認識しないといけないのはクルマにはあるバランスが存在する、という事実です。
我々がディーラで買えるのはメーカが想定した標準に沿って設えてきた純正モデルそのもの。それ以外のものが販売された例はありません。なぜか・・・アブナイからです(爆)、数年にもわたる保障期間を乗り切れないからです。純正モデルに想定されたこの「あるバランス」はじつは非常にビミョーなもので、ものすごい販売競争の挙句、削りに削られたコストの産物がこのバランスなわけで、そいつをいじっちゃったのでは、まったく別の買い物をしたほうがよい、とそいうことになる・・・あ、勘違いしないでいただきたいのですが、カイゾーが悪い、といっているのではないです。ただ意味ねーよ、と(完全意味明瞭)。
純正と違う、変わった、からといって、ヨイのかといえばまったく違うでしょう(きつぱり)。新鮮かもしれませんが、そんなものに騙されてはいけません。
「改造車は機能を100%発揮しない、という意味で事故車と同じである」とホザいたのはかの福野礼一郎センセですが、まんざらウソでもない、どころか真実そのもの。パッド一枚、ロム一個変えただけでそれまでギリギリの線で保たれていたバランスはイッキにゼロに帰します。メーカの開発部門エンジニヤさまが苦心惨憺の挙句に編み出したそのバランスが根底から崩されてしまいます。一連のパーツ、特に駆動系をはじめとするパーツはまさに「想定外」のストレスにさらされるわけで100メートル走ってソク壊れた、だなんてまんざらジョーダンでもない。そんなので200(油温)のコーナリングだなんつったら自殺行為でしょうよ(爆)
え、なに、いいぢゃねえか、オレは自分の金で楽しんでんだから、って?・・・そりゃイイです、死ぬのは勝手ですが、なんとももったいない人生。カイゾー車で事故したら保険金一切払わない。ディーラだってもちろんメンドーなんかみない、そいう体制を早いとこ整えていただきたいものです。クルマの価値は速さにあるのではない、それはレーシングカーのだけのおはなし。250(油温)で走り倒したあとにも横断歩道できっちりとまってあげられる(爆)、そいつがクルマの価値ですぜ。
・・・ってなに?カイゾー三昧だったおまいがよく言うよ、って?・・・私だって大枚はたいて学習したんだもーん、ウギャーン(号泣)。エラソーなこといってすみませんでした>みなさま
いろんな、パーツの誤差をある程度吸収できる安全率で組まれてる。場所によってはミクロン単位だけれど、別の場所では0.x mm単位。だから、当たり外れがでちゃう。歩留まりを上げて、部品精度を上げることがメーカーの最優先課題なのも、これがよくなれば、故障もヘリ、保証経費も減る。ブランドアイデンティも高まる。
もちろん、PやF、ベントレーなんかのとても高い市販車の中には、ここのパーツの組み付け誤差を最小にすべく、パーツを選んでくみ上げるものがありますけれど、一般のラインの車は流れ作業だから、そうは行かないですよね。
トクイチさんがされていることは、この製品誤差をつめていくことだと理解してます。ゆえに、市販モデルの最高のポテンシャルを出すことができる。さらに、各パーツの持つ磁気的、電気的特性もそろえてくみ上げる。某所で元トクイチの方から、先日お聞きしたのはそういうことでした。
ゆえに諸刃の剣として、この最高の状態を維持することの難しさがあると。
トクイチに来たオーナーの多くが、愛車が最高の状態であることを確かめるためだけに走ることが多くなると。
結果的に、ちょとでもバランスが狂ったり調子が悪い感じがすると入庫&調整。はたしてそれが本当に車と人のかかわりで楽しいことなのか。彼にはわからなくなったと。
なかなか興味深い話でした。
私は、どっちの楽しみ方もありだと思います。素材を最高の状態にするための最小限の調理をする料理と、原型をとどめないまでにモディファイするクリエイティビティ。どちらも道楽なんだと思いますんで。
PやFなどの高級車が工業製品的に優秀だと言うのは幻想です。
でもPやFが嫌いなわけじゃないですよ。
独特の乗り味は大好き。
但しバランスのとれた無改造のやつね。
『ごく一部の』ということでして(^_^;。
PやFがT社に遠く及ばないってことは存じてます。だって欧州車ってそういうもので、それが面白さですし。
ちなみに私も元は技術屋ですし、恥ずかしながら大学では内燃機関と鉄道の車軸振動の解析シュミレーションが研究課題でした(自爆)
もちろん道楽の世界ですからどちらもアリです。否定するものではありません。
ただ、現状の巷にはびこるカイゾーにクリエイティビティを感じるか、といえばまったく感じない、とそれだけです(爆)。
また、トクイチさんの整備に関してはまだまだ誤解なさっておられるようなので、これにつきましては一度・・・
>ちょとでもバランスが狂ったり調子が悪い感じがすると入庫&調整。はたしてそれが本当に車と人のかかわりで楽しいことなのか。彼にはわからなくなった
ええっ??自分のクルマをトクイチさんに入庫させていた方がおっしゃった、とすればどこかの違う「トクイチオート」さんのお話ではないですか(爆)?
少なくとも「再」調整が必要になるのは2、いや3マソに一回あればまだ楽しいほう(爆)なんですけど・・・
>2、いや3マソに一回あれば
その方もおっしゃってましたけれど、決して調子が狂ってるわけではないのに狂った気がする、というお客様が心配で入庫する方が多いらしいですが違いますか?
ちなみに、私はトクイチさんの仕事は、すばらしいと思ってます。ただしく理解できてないのかもしれないけれど、聞いた限りでは正論だし基本的なことかと。それは、かつて観た吉村のオヤジさんやトガシさんの仕事も同じです。どれがベストということではなく、どれもベストで、あとはそれぞれのチューナーやエンジニアのフィロソフィの違いだと思うのです。
ただ、問題があるといって入庫と調整を繰り返すのは少なくとも私にはクルマ道楽の中でもわりと楽しい部分と思うですが・・・