さて、Y先生所有のTT-RS、乗り込む瞬間からタダモノではないオーラが漂ってまいります。25万円のオプション(相対的にはお安いか)だというTTのパンチング入りフルバケットの背中にはオリジナルのアウディトカゲ(一部意味明瞭)の「倶利伽羅紋々」入り(完全意味不明)。発表当初には設定がなかったはずのDSG搭載である、ということでさらに興味深い。
スペックは他で見ていただくとして、1500kgの車重 に45kgm超のトルクがなんと1600rpmから発揮される~!!340hpだといわれるパワーはまあ瞬間芸でしかあじわえないところながら、それらをどういなしつけているのかいないのか、興味の焦点はそこ。
というわけで、まずは最近発掘された(爆)、貸し切りワインディングへとクルマを進めます・・・なんちゅうか3500rpmを越えるあたりからなんともいえないエンジン音が轟き始めます・・・ガフォ~ン、ともフォロロロロォ~ンとも表現できる「管楽器」系の野太い音なのですが、それが前方からミリ単位のアクセルワークに応じて音程を上げ下げする様は、なんというか指揮者になったよう(陳腐な表現ご容赦・・・んが、本当にそんなきぶんになりますよ)。ああ~、koshinyaさんにもらったレーシングシューズを履いてこなかったのを後悔いたしますた、ほんとに!
傾向としてフラットトルクなのは事実としても、あまりのフケのよさと旋回Gに身体がついてゆかないか、と危惧したのですが、どっこいここはいつもかよってるワインディングだ(爆)。2の上限と3で思い切り踏みまくります・・・と、どうでしょう、DSGのMTモードではリミッターにあたって、ウワワワワワーン、だなんて恐ろしいイキオイです(いいのか)。ATもうどではこのような始末にはならないところでしょうが、MTモウドではあえてリミッターにあてさせるあたり、アウディの本気度が窺い知れる瞬間でございますた。新世代のハルデックスカップリングの制御も凄まじく、私所有のTTの頃とはまったく違う制御。ほとんど発進時から後輪トルクをふんだんに撒き散らしておられるのが体感されます。
Y先生にこりゃあすごい、ところでこのクルマって一体おいくらぐらいなのですか?と訊ねましたらば乗り出し900万円超とな~(エコーののちフェードアウトォ~)!!!
ううむ、どうりで凄いわけだわ・・・ちなみに先生が「刺客である」といって送り込んでくださったこのTT-RS、あまりにも凄すぎてボクスターなんてカテゴリー外でございます。端的にいって一山で1kmほどの差がついてしまうことでしょう、たぶん(がっくし)。
Y先生、このたびは誠にありがとうございました。本当に貴重な体験でございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
さて、次号ではいよいよあの北海道のU教授がうちのボクスターのインプレッションをしてくださいましたので、その詳報。期待して待たれよ