黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

夏の「御恩と奉公」ですね。飴をギブ、野菜をテイク。

2024-08-22 22:13:54 | Weblog

もちろん今日も記述式の特訓です。
私は押しかけの割り込みなので、生徒たちにとっては予定外の授業です。
「わっ!また来た」
と言って、シャープペンシルを筆箱(ペンケース)にしまって、鉛筆を取り出す生徒。
あわてて教室後方の鉛筆削りに駆けつけて、カリンコカリンコ♪と、鉛筆を削る生徒。
いいですよ。でも、いつでも鉛筆で。
かなりの問題数をこなしました。
資料が詳しくて、書きにくそうな問題もあった。
あいまいな問題もありました。
それでも、ちゃんと読み取って、取り組んで、書きあげる。
すごいなあ、と感心しつつ、それでも色々と講釈をします。
今日のクラスでは、
「夏期講習会の終盤だから、1問5分で書きなさい!」
などと指示。
タイマーをピッ♪
「あと残り1分ですよー」
運動部の練習みたいな進行です。
生徒たち、頑張りました。

授業の後、休憩時間に
「飴(あめ玉)が…無い」
「あったやんか。なんで無いん?」
「もう無いん?楽しみにしとったんやけど…」
そうでしたか。
飴、ちゃんとカバンの中に持っていましたよ。
「やったー♪」
まあ、「飴とムチ」とは違うよ。
飴でつるわけじゃないからね。記述式のハードな問題を乗り越えた御褒美です。
飴を楽しみに夏を頑張る生徒たち…中3ですけど、まぁ、いいでしょう。

なお、私は野洲教室の庭園(畑)の野菜をいただきました。
飴をギブ、野菜をテイクです。
猛暑に負けずに、元気に育った宮本先生の野菜です。結果的に、野菜で頑張った私でしたー。
写真、最初の2種類の野菜が何かわかりますか。
1枚目:モロヘイヤ
カロテン・ビタミンの含有量は野菜の中でトップクラス。
古代エジプトの王様が不治の病で苦しんでいたときに、モロヘイヤのスープで治ったという伝説があり、エジプトでは“野菜の王様”と称賛されています。
日本に導入されたのは、80年代。栄養価が高く、簡単に栽培ができるため、短期間で全国に普及しました。
若葉の部分を食する緑黄色野菜で、刻むとオクラのような粘りが出るのが特徴です。茹でたり、炒めたり、スープにしていろんなアレンジをして楽しめます。
夏に不足しがちなミネラルを補給するのにぴったり。ビタミン類やカルシウム、鉄分などが豊富で、カロテンの含有量は野菜のなかでもトップクラスです。葉先には独特のぬめりがあり、おひたしなどさまざまな食べ方が楽しめます。*JAグループのホームページ「耕そう、大地と地域の未来」から引用しました。
2枚目:ここで問題ですよ。この葉っぱは何でしょう。
香りと、かすかな苦みを楽しみます。刻んで、冷ややっこに。細く刻んで、素麺(そうめん)にのせても♪


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槍は投げる。鉛筆は…投げてはいけません。どんどん書きましょう。

2024-08-21 21:54:10 | Weblog

 

夜明け前に、いきなりの土砂降り。いや、特別に朝、早くから目が覚めて…というのじゃないです。安眠&熟睡タイプです。
*年寄は朝が早いよなぁ、と言った人、正座!
窓を開けたままだったので、ものすごい雨音で目が覚めました。
先日、首都圏を襲った台風7号を思わせる強い雨でした…そんなに降ったのかなあ。
考えてみれば、暑い暑いとぼやくばかりで、降水量が少なかったのじゃないか。
「もしも線状降水帯が…」と雨を忌み嫌い恐れるばかりではだめで、農業にも生活にも、そして工業にも雨は必要です。
そういう点では、良い雨だったか。
甲子園、大社高校が去って、私の姿勢としては、この夏の甲子園は終わりました。
まだ試合は残っているそうですが、もういいです。

夏期講習会の学習プログラムは、いよいよ終盤、仕上げへ進んでいます。
基礎基本の復習や確認、何回も繰り返したドリル、ハイレベルな入試問題などなど。
私は、難しい教材を担当することが多かった。うむ、本当に難しかったなあ。そこを頑張って突破。これが力になりますよ。
記述式のページもやりました。
最初は、まあ書けなかった。
だんだん書けるようになりました。この調子で仕上げていきますよ。

今日の中3クラスは欠席者が多数。
あれれっ?
高校のオープンキャンパスが、まだまだ続いています。
ちゃんと目標を見に行く。
電車で行って、駅から歩いて。
あるいはバスに乗って。
オープンキャンパスに来ている同級の生徒に会う。
そういう経験が、勉強のエネルギーになるからね。
授業の途中から、次々に生徒たちが来ました。

夏期講習会のテキストをグイグイと進みます。
県立入試タイプの答案記入用紙を使って、たくさん書いてもらいます。
そして、応用問題や力試しの難問にもチャレンジ。
記述式の夏から、記述式の秋へ。


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スサノオノミコトが戦い、クシナダ姫が舞い踊る夏。

2024-08-19 00:25:50 | Weblog

 

【スポーツの1,パリ・オリンピックが終わって】
オリンピックは、スポーツの祭典ですが、新しい競技の中には
「えっ?これがスポーツですか」
「じゃあ、団体競技をやったら、日本からは AKB48や乃木坂46が出場して、メダル争いを。強いぞ、日本!」
「徳島県・阿波踊りチーム、高知県・よさこい踊りチームも強い。北海道・よさこいソーランも強い。ブラジルのサンバ団とメダル争いだ」
など、はい、冗談ですけど、しかし、不思議な競技がありました。

そして、オリンピックは、競技が終わって閉会したら、もう芸能ネタへと移行しますね。勝手なことを、言いたい放題で、選手たちが気の毒になります。

女子・槍投げの北口榛花の金メダルがすごかった。
私、カステラを買ってしまいました。
カステラ業界、すごいことになってるんじゃなかろうか。なってませんか?
しーん。
はしゃいでカステラを買ったのは、私だけですか。
まあいいです。大きくて安いカステラですが、きっと美味しいから。

【スポーツの2,甲子園は、いよいよ準々決勝】
田舎の県立高校出身なので、しかも同じ中国地方なので、もちろん大社高校を応援。
マグレや運じゃなくて、まあ運もあったけれども、バントなど地味なところでしっかりとやっています。
アルプス・スタンドを埋め尽くす大応援団。
大声援が話題になっていますが、ブラスバンド、ダンス部、生徒と卒業生、地元から駆け付けた人たち…本当にすごい。
甲子園は、野球名門校の宣伝競争のステージというだけじゃないぞ。
地方の地味な公立高校も!
そういう面で、大社高校の大活躍は鮮やか&爽やかです。
旧制の中学だった公立高校が甲子園に出ると、応援はすごいことになります。以前、アメリカのロサンゼルスから日本までチャーター機で応援団を送り込んだ高校もありました。仕事でアメリカ駐在のOBが多数だったので、同窓会が手配したとか。
滋賀県でも、膳所高校や彦根東高校が出ると、アルプス席が大変なことになります。
そういえば彦根東の「赤鬼魂」の真っ赤なアルプス席はすごかった。江戸幕府最強の彦根藩・井伊家の赤備え軍団が甲子園に来た!という絵でした。
膳所高校の、選手のユニフォームから応援まで真っ白の甲子園もすごかった。
河合塾マナビスの校舎で、大きな野球バッグを持った高校生と会います。先日も東大津、膳所の野球部員に会いました。
きっと大社高校の活躍は、時間のやり繰りに苦労している公立高校野球部員の励みになるはず。
大社高校、よくぞ。
素晴らしい甲子園をありがとう。

早稲田実業、さすがに貫禄のある応援団。正統、正調の神宮球場、六大学野球の伝統の応援です。
大社高校の応援は、まさに神がかり。
練習したとおりに整然と、じゃなくて、ブラスも生徒も卒業生も、応援バスで来た地元の人たちも全身全霊の全力応援です。
応援の途中でダンス部と生徒、卒業生の大集団が一斉に座るから、
「そりゃまあ時々は休憩もせんと、暑い甲子園で疲れるじゃろう」
と思ったら、これは座って休憩じゃなかった。次の応援歌「サウスポー」の最初で、威勢よく空中に跳び上がるための準備姿勢でした。
猛暑の中の熱烈応援。
冷静に見て、あの大応援団の応援がなかったら、田舎から来ている公立校の野球部員は、大型の強豪校・報徳学園や創成館、さらになんといっても早稲田実業に
「試合をする前から名前と洗練された立ち居振る舞いに圧倒されて、飲まれてしまいました」
ということになったかもしれません。
応援が本当に応援になったと思います。
大社高校、応援団も優勝!
出雲神話の国・島根県が全国にその存在をとどろかせました。
スサノオノミコトが戦い、クシナダ姫が舞い踊る夏。

【読書の夏】
朝一番で図書館へ。
本当は、お盆でモタモタしていて、返却期限に…。ごめんなさい。
そして、時間をかけて、借りる本を10冊選びました。
読書の夏は、どうも…。
いざ、読書の秋へ。
甲子園のことを長々と書いたから、以上。


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これこそ、文字どおりの熱闘甲子園。大社高校 対 早稲田実業 は、歴史に残る名勝負でした。

2024-08-17 19:37:49 | Weblog

ブーブー、ぶつぶつ。
台風7号が、関東の沖を通過しました。
日本列島にドッカーンと上陸して、暴れまわったわけじゃないのですよ。もともと「千葉県の東の沖を通ります」という進路予想でした。
台風は、東側が風雨の強い危険半円で、西側の半分は…。
もちろん、ナメてはいけません。
災害を甘く見てはいけない。備えをして、後から
「あぁ、それほどのこともおこらなくて、よかったわい」
と言うのが正しいと思いますよ。
しかし、NHKを先頭に、ものすごい報道。
「命を守る行動をとってください」
「明るいうちに避難を」
というような、悲壮な表現でした。ちょっとインフレーションじゃなかろうか。いくらなんでも、ちょっと、なぁ、と思う田舎育ちの私です。
翌日は、首都東京、関東方面の各地では、はてさて、どこで何が…。
台風の翌日は「危険な暑さです」とのこと。

季節感を。
甲子園の高校野球のテレビ中継の画面に、たくさんのトンボの姿が映っています。
セミからトンボへ。
暑いのは暑いですが、秋が近づきました。

おっ。
トンボといえば、学生服。
トンボといえば、鉛筆。
秋が来ますよー♪

【熱闘甲子園・速報】
「熱闘」というものの、現実にはなかなか熱闘になりにくいものです。
それが、3回戦、早稲田実業(西東京) 対 大社高校(島根県)は、まさにこれぞ熱闘甲子園。歴史に残る名勝負でした。
混戦、乱戦、打撃戦というのじゃなくて、好試合の熱闘、名勝負の熱闘でした。
9回の攻防からは、緊迫。延長戦のタイブレイクへ。
レフトをピッチャーのそばで守らせた早稲田の奇策。
大社高校は好守備また好守備。
そして11回の裏に、絶妙のバントが決まって、サヨナラのヒットへ。

私は、東京の名門で強豪・早稲田実業に立ち向かう島根県のローカル県立高校の大社という構図で見ました。
まあ、大社高校もここまでよくやった。しかし、相手が優勝候補筆頭の早稲田実業となれば、どこまで頑張れるか。
大社高校は同じ中国地方の県立高校。(私は近くの岡山県) 大学時代、同期生に大社高校の出身者が何人もいたなあ、などと思い出しつつ、「大社高校よ、がんばれー」という判官びいき。
それが、終盤は好試合、好勝負で、文字どおりの熱闘甲子園。
あんな好試合、ひいきも何もあったものじゃないです。
こういうことがあるから甲子園はすごい。
大社高校、またアルプス席満員、超満員の大応援団。
短時間で決着をつけようおという延長タイブレイクが、緊迫した展開で10回、11回へと続く。そして、ついに大社高校が!あの古文の格調高い校歌が鳴り響きました。
両チーム、両方のアルプス・スタンド大応援団に拍手。
この試合で、この夏の甲子園は終わってもいいと思います。

 

 


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えーっ!短い時間が、スーマンネーン?

2024-08-16 20:49:54 | Weblog

 

【夏期講習会・特別授業 番外編です】
南海トラフの地震について、警告が出ています。
地震など地学分野での時間の基準は、日常生活の用語とは差があります。
たとえば、中1の理科・地学分野で、火成岩の勉強をします。
火成岩は、上が火山岩、下が深成岩。
マグマが、地表や地下の浅い場所で、短時間で急に冷え固まったものが、斑状組織の火山岩。
白色のリュウモン岩(流紋岩)、灰色のアンザン岩(安山岩)、黒っぽいゲンブ岩(玄武岩)。
マグマが、地下の深い場所で、ゆっくりと冷え固まったものが、等粒状組織の深成岩。
白色のカコウ岩(花崗岩)、灰色のセンリョク岩(閃緑岩)、黒っぽいナンレイ岩(斑糲岩)です。
 *いずれもカタカナ表記でOKですよ。斑糲岩って、漢字で書くのは無理ですよね。
じゃあ、火山岩が冷えて固まった「短時間で急に」は?
これがなんと、数日~数万年。
えーっ!スーマンネーン?  短時間で急にが、数万年ですか。
地学では、数万年は「短時間で急に」です。鎌倉時代や室町、江戸などの区切りとはまったく違う物差しです。
深成岩の「ゆっくりと」は、これが10万年~1000万年です。そりゃまあ、ゆっくりですね。
だから、地震の説明を聞いてあわててはいけません。地学の専門家は、そういう世界で生きているのです。
今日か、明日か、来週か、来月…。そういうものじゃないのです。
逆に、無視したり軽く見てもいけません。対策は落ち着いて、冷静に、着実に。
「懐中電灯を買ったのに、水も買ったのに、地震が来ないじゃないか!」
などと気の短いことを言ってはいけませんよ。
今回、気象庁が意識している前例は、一つ目におこった地震の32時間後に、関連する地震が起こったケース。
もうすこし間があいて、2年後におこったこともあるのです。
『隣接する領域で地震が続発した事例では、安政東海地震(1854年)の際には、その32時間後に安政南海地震(1854年)が発生し、昭和東南海地震(1944年)の際には、2年後に昭和南海地震(1946年)が発生するなど、その時間差にも幅があることが知られています』。  *気象庁のホームページから引用しました。

戻って、あらためて社内連絡を繰り返します。
関東方面の学習塾では、先日、授業中にスマホの地震警報が鳴って、授業担当者が「ありゃー!これはなんと」と、急いでドアを開放した。開かなくなると大変だから。
そして教室を見ると、生徒たち(中2のクラス)は、全員が既に机の下に潜り込んで、身体を丸くしていたそうです。
「東日本の人たちは、地震への姿勢が違うよ。西日本方面、関西人、ちゃんと考えて備えておかないと」
とのことでした。うむむ。関西方面の生徒諸君、ここは警戒せねばなりませんよ。
倒れそうな家具、機材はないか。
高い場所に、重い機材を置いていないか。
これは生徒たちの安全にかかわることなので、「ついうっかり」ということがないように大至急点検してください。

写真は、夏期講習会の折り返しの中3学習イベント「理社マル3Days」の授業風景。そして、夏の頑張りです。
猛暑の夏に稲が実り、生徒たちの努力も実ります。

*追記です。
甲子園の高校野球で、滋賀県の滋賀学園が、茨城県の霞ケ浦高校と対戦しました。
滋賀学園は滋賀県の北東部にあります。久々の甲子園。
霞ヶ浦高校は、智辯和歌山を撃破した強いチームです。
「琵琶湖と、霞ヶ浦。日本の湖の面積1位と2位の試合ですね」
なんと、滋賀学園が勝ちました。
よくぞ。
この勢いで!


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