文化逍遥。

良質な文化の紹介。

津田沼の楽器店

2016年03月06日 | 楽器・エッセイ
 昨日3/5(土)船橋に話芸を聴きに行ったので、電車で行く途中の津田沼で降りて、久々に石橋楽器や丸善書店に寄ってみた。
丸善は相変わらずだったが、驚くほど変わっていたのは石橋楽器。売り場面積を縮小して、展示してある楽器はほとんどが中古商品になっていた。もちろん、弦やパーツなどは新品だが、ギターやベースなどは基本オールドになっていた。それでも、見た目は新しいし種類も豊富で、一見しただけでは中古楽器を展示してあるようには見えない。あまり使わずに売ってしまう人が多い、ということだろうか。「買ったけれど使わないので売れるものなら売ってしまおう」とか、「グレードアップするのに下取りに出そう」といった感じだろうか。それは、少しさみしい気もするなあ。逆に、使い込んだ楽器は愛着があって使わなくなっても手放す気にはなれないし、弾いた時に生ずるキズなどもあるだろうから買い取り価格も低いだろうし、結果売らないということにもなろうか。

 いずれにしろプレーヤーにとっては、たとえ中古であろうと良質の楽器が安く買えるのはありがたい。反面、そうなると楽器製作者の収入が減少して全体に楽器制作技術が継承されなくなってしまう心配もある。

 千葉市内も以前は、新星堂や山野楽器さらに島村楽器が2店舗など、大型の楽器店が少なからず存在していた。が、今は千葉パルコの中に島村楽器が一店残るのみだ。そのパルコも今年11月には撤退予定で、島村は別の場所に移転すべく引っ越し先を探しているという。どうなる事やら。インターネットの時代になって、街の商店が少なくなるのもある程度は仕方ない。が、楽器などは、どうしたって自分の手で弾いてから買いたいものだ。ネットで買って自分に合わないからと、売り払う人も多いのだろうか。クーリングオフ制度は「訪問販売」に適用されるが、「通信販売」には適用されない。返品できないなら売ちゃおう・・・そうだとしたら、安易、と言わざるを得ない。
 そう言えば、以前は成田の駅から歩いて行けた大型楽器店「サウンドハウス」。ギター仲間と共にショールームを訪れたこともあったが、今は車が無いと行けないところに移転してしまった。安いことは安いが、パーツ以外はネット通販を使う気にはならない。

 船橋での話芸の公演については、ページを改めて書くことにする。

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