文化逍遥。

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わたしのレコード棚―ブルース52、Louisiana Red

2018年05月01日 | わたしのレコード棚
 ルイジアナレッド―ルイジアナの赤(タバスコの意か)―という異名をとる辛めのブルースマン。基本的にはエレキギターを使ったスライド奏法の人で、かなり巧みなスライドブルースを聞かせてくれる。本名は、Iversonn Minter。1932('36?)年にミシシッピー州ヴィックスバーグ(Vicksburg)で生まれ、2012年にドイツのハノーバーで亡くなっている。
 実は、わたしが本格的なブルースを生で聴いたのはこの人が最初だった。1977年の春、上野あたりの中規模の会場だったように記憶している。その当時、フォーク歌手のオデッタと恋人関係にあり、二人してのライブだった。その日は、オデッタ目あての聴衆がほとんどで、ルイジアナレッドがブルースを演奏すると失笑する人も多かった。良い演奏だったが、その時に、ブルースという音楽を理解している人がいかに少ないか、あるいは大衆音楽に対する偏見、を実感したものだった。
 


フランスのレーベルJSPから出たCD240。日付はわからないが、ロンドンでの録音13曲。メンバーは、ギター・ハーモニカ・ヴォーカルがルイジアナレッド、その他ギターにRichard Studholme、ピアノにJon Cleary、ベースにMarty David、ドラムスにGeoff Nicholls。


イギリスのチャーリーというレーベルから出ているCD。色合いの違うブラウニー・マギーのバックをルイジアナレッドが務めており、スライド奏法の好バッキング。1976年ニューヨークでの録音。


Bellaphonというドイツ盤CDで、ヒューバート・サムリンを中心としたドイツでの録音。ルイジアナレッドは、1980年の録音で1曲ヴォーカルとギターを務めている。



余談だが、こちらは別人の「ルイジアナ“ギター”レッド」。ややこしい。本名は、Cordell Boyette。かなりロックに近いモダンなブルース。

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