文化逍遥。

良質な文化の紹介。

2020年の桜

2020年03月27日 | 日記・エッセイ・コラム
 暖冬の影響で、ここ千葉でも例年よりも早く桜が満開に近くなってきた。わたしの子供の頃は、学校の入学式の頃に桜が満開になったものだが・・それだけ温暖化しているということだろう。もう少し、危機感を持った方が良いように感じる。
 写真撮影は、3/25(水)午前。千葉公園。


 今年は新型コロナウィルスの蔓延で、花見も自粛気味。静かな桜の季節となった。新型コロナウィルスは、すでに世界各地に感染が広がっているが、感染者数と死亡者数の割合が国によって大きく異なるのは何故だろうか。イタリアなどでは10%に近い死亡率だが、アメリカでは1.5%ほどだ。イタリアは、財政再建のために福祉・医療分野で予算を大幅に削減し病院のベッド数も減らしたということで、その影響も大きいらしい。あるいは、ウィルスの毒性が感染してゆくうちに変化したことも考えられる。各国の発表している数字自体の信頼性の問題もあるだろう。いずれにしろ、今回のような疫病の蔓延で現代社会の脆弱性が露わになった。無駄を省き、社会基盤を強くしなければ、同じことが何度も起きて、弱者は困窮することになるだろう。


 例年、1月に千葉公園に渡ってくる野鳥を撮影しているのだが、今年は鳥の種類も数も少なくて撮る気にならなかった。それでも、ちらほらと残ったカモの仲間がまだ羽を休めている。今冬、渡り鳥が少なかったのは千葉だけでは無いようで、東京などでもバードウォチャーが鳥の数の少なさを報告している。野生動物の危機を感じる本能が働き、特定の場所を避けているのではないか、という憶測もある。2011年の東日本大震災の時も渡り鳥の数が少なかったと言われている。


 こちらは、千葉公園野球場。新聞報道によると、一九四九年十月に完成、過去にはプロ野球の公式戦も開催され、五〇年三月の巨人-広島戦に始まり、五六年までに十三試合が行われたという。夏の高校野球の予選なども行われ、わたしも高校生の時には応援に駆り出されたものだった。が、設備の老朽化で間もなく無くなる予定。ナイター用の照明の鉄塔などは近くで見ると錆びだらけだ。

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