King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

夏は美術館へ上野でドレスデン展

2005年08月09日 23時43分49秒 | 日々のこと
夏休みの博物館や美術館は行くもんじゃないです。
今日はまいりました。
平日の上野公園が日曜の上野公園並みに混んでいます。
日経新聞が気前よく招待券をくれるというので、申し込んで
まさか抽選だと思ったらもれなくくれていたんですね。
同じ券を持った人が沢山いました。それに子供も沢山いました。
絵なんかのんびり見る雰囲気ではありません。
そしてなぜかいつもは人がいないレストランにまで長蛇の列です。
上野なんかどこでもめしが食えそうなもんなのに。

で肝心な絵のほうはというと、あまりの人の多さと期待していた
物が違いすぎて拍子抜けです。元々絵はたくさんきてなかったのです。
時の権力者が宝として美術品を集めるのは世の習いです。あの
アウグスト強王の頃から集められたとしたら、私が好きなゴッホなど
印象派の絵画などがあるはずもなく、ドレスデンと名がつくからには
工芸品や装飾品の方が有名なのは仕方ないことです。それでも、あの
広告に使われたフェルメールの『手紙を読む少女』や『ガニュメデスの誘拐』
から近代の有名絵画ももっと来ている勝手に思い込んでいました。
これはかなりがっかりでした。

今まで何度も入った上野の国立西洋美術館ですが、ゴッホの絵とモネの
絵を最後に見れて庭の彫刻も見ていこうと気分を治しました。
ベルナルド・ベロットの『エルベ河左岸の砦の下から眺めた
ドレスデン』は細密画のような細かい絵画でしかし、大胆に空を多く取る
構図が新鮮でその空の大きさが余計細かい建物の仕事を際立たせています。
この絵の前には、しばらく立ち止まってしまいました。これは一日眺めて
も飽きないでしょう。そんな事を思い出しながら地獄門の前でしばし考え
ました。それにしても何で今回はこんなあわただしく出てこなければ
いけなかったのか。それは自分で金を払っていないので、じっくり鑑賞
するという意識がどこか欠落していたのです。たった450円の入場料です。
それをサービスしてもらったから、今回見えるといわれた母親の叫ぶ姿も
じっくり観てみたでしょう。しかし、見えないよ、それより人が多すぎ
暑いし、とでてきてしまったのです。最初から鑑賞態度に問題ありです。
でも今日はその後もっと凄い体験をするのです。
コメント
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