King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

八海山スキー場ふつかめ

2006年01月12日 19時03分42秒 | スキー
一月にこの量が降るのはもはや新記録として各地に記録を作りつつある
今日この頃です。津南町から秋山郷に至る国道が通行止めになり、孤立して
小学生がヘリで輸送されるとか、全国で80人の死者を数えるなど大雪は
深刻な事態になっています。56年豪雪以来の出来事だといいます。これは
私が苗場に缶詰になったあの年です。
世界に目を転じれば、金正日が極秘に上海に行ったとか、イランが核精製を
国外に依頼するとか動きがあります。アメリカは偽札の制裁のために北朝鮮に
口座封鎖などの経済制裁を実行しました。小泉はトルコに旅立ちそのトルコには
鳥インフルエンザが蔓延しているという緊張した情勢の中、私は頭を真っ白にして
スキーに打ち込んでいたのでした。痛む腹を抱えて。

二日目(11日)は雪。夜から降り続いており、車には50㎝以上積もっています。
冗談のつもりで買った車の雪下ろし用の雪下ろしスティックが苗場から大活躍
です。この日は9時20分スクール集合だったので、8時には宿を出てすぐロープウェイに
乗り、滑りまくるつもりでした。というのも10日は緩斜面ばかりで、少しフラスト
レーションが溜まっていました。10日午後に撮ったビデオを見ながらミィーティング
を行う予定でスクールの前に早い集合となったのです。ですが、この雪で
果たしてスキー場までたどり着けるのか。まず車を駐車場から出さなくてはなりません。
その先は、宿で雪かきをしています。その先は、町で除雪しています。つまり道には
ないだろうということで、車の雪を下ろします。下ろしてもすぐに新しい雪が
積もりだす状況で適当に下ろして、前の雪をタイヤのところだけどけて発車して
みます。すると見事に圧雪した駐車場を滑りもせず出られました。ただし、雪下ろしを
したら体力が消耗してもうまたもや集合時間前の滑りはキャンセルしました。

車を出すだけで30分くらい使いました。
一泊だけでしたが、このときの宿、『やまぼうし』というペンションについて
触れておきますと、夜中30分ごとに屋根から雪が滑り落ちる音がして目がさめました。
ただし、この宿は苗場のロッジとは違い快適でした。広い8畳に一人だったし、
廊下も広く明るく快適でした。平日で他には常連が6人泊まっていました。スクール
の同じ講座の参加者も一人はこの宿に泊まりであとは常連という構成でその人は
昨晩から泊まっているとのことでもはや他の泊り客ともお知り合い状態のようでした。
初参加の私にも話し掛けてくれて違和感なくくつろげました。特に苗場との違いは
朝にモーニングコーヒーが出たこと。それにもちろん宿の人からの会話が要領よく
宿のスケジュールと私のスケジュールを参照して先の不安をなくしてくれたことです。
今回もこの講座のスケジュールの説明などはなく、結果ビデオ撮影やそのミーティング
もあったわけですが、実際には宿と2日講習がセットなだけです。名前こそ上達講座
ですが、いつもより長くやるわけでもなくただ講師はこの講座の専属で一人の講師が
今回参加の3人を最後まで見ました。一般のスクールと一緒でないのはうれしい感じ
ですが、普通これが正常でしょう。

二日目は、他の参加者がこぶを滑りたいといい私は課題の大回りを重点にという
リクエストを出しておりましたが、何せ大雪でさらに雪は降り続く状況でこぶは
当然埋まっています。何をしたかというと結局新雪めぐりのようなものでした。
私は新雪も滑ったことがありますが、このような腰まである新雪は滑ったことはなく、
それはまた異次元体験でした。滑っているうちに自分でたてる雪煙で前が見えなくなり
文字通りまっしろになります。そこで気持ちが負けて少しでも板を横にしようとすると
転倒します。すると息ができなくておぼれそうになります。板が動かせなくなり、
脱出するのが一苦労です。新雪を滑るには下手に板を曲げてはだめでした。ただ
真っ直ぐに行くしかありません。しかし、それがうまくいくととてつもない浮遊感が
ありこれはたまらない経験です。

平日とはいえこの日は滑っているのは何人もいなくて、ほとんどがスクールという
先シーズンの乗鞍高原温泉を彷彿とさせます。結局新雪の急斜面を滑ったので上達と
いうより二日目はガイドつきの新雪めぐりになってしまいました。それでもその楽しさ
は存分に味わいました。例えばこれが一人で行ったのであれば、この雪のすごさに負け
何本もやらずに帰ってしまったことでしょう。現に昼に三人で中腹のレストランに行く
ことになり、そこまで滑るだけでかなり応えました。つまり、スクールだと少し滑って
すぐ休みや他の人を待ったりしますのでいくらも滑りませんが、ひとコースを一気に
滑るとかなりの疲労感です。まして途中の深雪に突っ込んだりすると起き上がるのに
体力を消耗します。スクールの仲間や講師がいるというのがどんなにありがたかったか。
それに途中同じ宿に泊まった常連連中が応援してくれたり、見物してくれたりで
余計楽しく感じました。いつもの一人旅とは違うスキーでした。
コメント
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