King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『4日間の奇蹟』読了

2006年08月05日 00時47分42秒 | 日々のこと
文庫でこのミステリーがすごい大賞というコピーに
つられて買った本です。
先日『クライマーズハイ』を読み終え、温泉クーポン
復活の自遊人を探しに本屋に行ったついでに買った
ものです。
結果として、最初の方のピアノネタとサブァン症候群の
話しの時にはつい物語に引き込まれて読みましたが、
途中の超常現象話になった時にすっかり熱が冷めました。
それはもう見事な反応でした。
つまり、自分の反応のほうが見事で面白い位で、この本は
全然面白くありません。

最近の日本映画がこういう超常現象を扱ったものばかり
になり、それ自体に鼻白んだモノに感じます。そして、それを
扱った本など読む気もしません。だから最初にそのように
本のカバーにでも書いておくべきで、このミステリーがすごい
大賞なんて全然この本がミステリーでもなんでもないし、
宝島系はトンデモ系であてにならないと感じました。
最近この何々がすごいという本を信用してきていましたが、
今回の件で一気にその気がなくなりました。

やはり書評ほどあてにならないものはありません。
それは新聞などに載っている物でよく経験しているのに
今回はそれに和を掛けて経験しました。
私の場合、楽器をうまく弾きたいという願望があり、
ギターもやったし、ハーモニカも用意して好きな曲は
自分で弾き語りでなんて野望もあり、特にピアノ弾きの
物語には弱いのです。漫画の『ピアノの森』にもやられ
ました。小説にクラッシックの何々の曲とでると必ず
それを聞かずにはおれません。

もちろん知っている有名曲でも必ずCD を出して
聞いてみます。本でいっていることが本当か。この曲の何が
どう本にかかわっているのか。大概は本の方が内容不足
の事がほとんどです。200年も300年も残っているクラッシックに
ポッと出の作家がかなうはずもないのです。私の場合、
サリエリがモーツファルトに嫉妬したように天才が超天才に
嫉妬する物語が大好きなのです。まあお宅の世界のような
ものですけど。
コメント
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