King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

失言問題

2008年09月28日 17時37分27秒 | 日々のこと
新しい大臣が誕生するたびに、必ず問題発言があり
大臣の責任とか任命責任とか野党のインタビューや
関係者の抗議の声とかが上がります。

過去何度も繰り返されたこんな光景も、日本の政治家の
レベルの低さと認識していましたが、今回の中山国交相
の場合は今までとは違う感じです。

今までは、大臣になって気が大きくなり、つい本音を
いってしまったというものが大半で、大人として
表向き言ってはいけないことと政府の顔として言っては
いけないというものをわきまえているかどうかを
マスコミなどが囲みの取材の際にわざと言わせていた
節があります。

日本は、言論の自由が憲法により認められており、
各関係団体や支持者により選ばれた人が全て、良識ある
知識人であり、国際感覚も備えたインテリとは限らない
ので、マスコミもおもしろがって色々たきつけて本音
の部分で踏み出したことを言わせたりというものも
やはり自分の今までの立場と違う政府の顔としては
いえないということの区別がつかない人も出てくる
のは当然です。

政治家としては、何らかの支持母体があり、それぞれの
思想や生活からの背景なども人それぞれだから、みな
違う意見を持っています。それを言いたくて政治化になった
人もいるでしょうし、大臣になり発言するとなると言えない
という自覚より、発言することを選ぶ人もいるのかと
いうのが、今回の中山氏の発言なのかと思いました。

最初の成田空港の用地買収に関しての発言は、担当する
問題なのに対してあまりに不用意な発言で、唖然と
しましたが、普通の新聞を読んでいる一般人ですら、
成田の土地収用に関して担当大臣が現地に出向いて
一軒一軒話を聞き、徐々に最初の闘争の雰囲気から
話し合いに応じてもらい、最後の一軒にまでたどり着いた
経緯は知っています。

まして、国際空港を成田にするという政治駆け引きは
当の政治家ならどんな紆余曲折があったか当然解っている
ものです。それが、担当大臣からごね得という発言
など当事者でなくてもあんたおかしいんじゃないのと
いわれそうです。

しかし、いくら国民の大多数が決めたことや国会決議に
より決まったことで、正式見解となったことでもそれを
まったく認めないとか人と異を唱えることはいささかも
間違ったことではないのです。

ただ、そんな人でも国会議員になれてしまうことや
まして、大臣として任命されてしまうことの方が問題で
あり、就任してすぐ辞任というのもかえって仕事をやり
出して問題になるよりいいのかもしれません。
最後は辞めるつもりで、主張を述べたものと思います。

ただ、それはあまりに突拍子もなく、いっそ一人で新党でも
立ち上げて今の党とは離れてやるくらいのつもりでやって
もらいたいと思いました。人が何を言おうが何を考えようが
自由なのですから。
コメント
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