草津同様何度も来ている軽井沢プリンスホテルスキー場にやってきました。
今年はこのスキー場の二面性について気付かされました。
いつも近くてお手軽なスキー場として日帰りのときには使うのですが、
昨年などは駐車場に車がろくになくどうしちゃったのかという思いでしたが、
ゲレンデに立つとやたらと人は多いという感じでした。しかし、私はアリエスカに
常駐したのでそんな混雑も感じず独楽鼠のように一つの斜面を繰り返し、あっというまに
リフト終了となり残りはセンター前のリフトを使いコブを滑って帰るという感じでした。
しかしながら昨年は体力の低下も感じて到着時間も一時間遅く、それなのに駐車場は
センター近くに停まれたのです。そして券を買うのも混雑はなくただ昼はレストランの席が
ないほどの混雑で平日でも人の多さは相変わらずという感じでした。昼休みの休憩など
たっぷりとりいつもは5時まで滑って帰るのがコブを何本か滑って帰りその総合滑走時間も
減ったことと自身の体力の低下を感じずにはいられませんでした。今回は滑り出しを一時間早め元に戻し、昨年と同じ時期ながら車の数はずいぶん少なく、周りで着替えている人を見ると家族連れのような感じの人が目につき以前いたお年寄りの団体などは目立たなくなりました。ですが、ここはお手軽で駅にも高速インターからも近く便利だという点ばかりに目が行っていましたが、今回改めて気づかされたのは我々日帰り駐車場に集う人とホテル利用者の人種の違いなのです。もともと本当にホテルは昔から外国の人が利用する割合が高く、ゲレンデでも欧米系の人に出会う確率は多かったのです。ですが、今はほとんどが中華人民共和国の人(以下中華民)です。中華民の爆買いとかもうそんなに中華民が大挙して押し寄せるのは日常的なこととして当たり前のようにも思えますが、ここのプリンスホテルは苗場などと違い食事がビュッフェでなくコース料理だったり完全な高級リゾート路線なのです。いつのまにか温泉まで作られました。そして多くのプリンスと違うのはそれら高級リゾートに集まる人と日帰り利用の人との差別化をしていることで、他のプリンス系スキー場のホテルならペースとホテルの行き来もできる公の感じですが、日帰りの人が一切立ち入れない感じになっているのはここだけかもしれません。普通温泉などは日帰りの人を積極的に受け入れていますが、日帰りの人が使えるのはリフト券で割引が受けられる千ヶ滝温泉でこれは中軽なのでわざわざ車移動しないといけません。インターからも遠ざかることになるのでいつも利用しません。軽井沢で温泉だと施設的に1000円以上で安心して止められる駐車場がなかったりします。それに高くても天然温泉というよりスーパー銭湯的な沸かし湯で施設だけやたら豪華なのに駐車場が心配となるとどうしても近い分見送りとなってしまいます。秩父に近づく間にもいくつも日帰り温泉がありますが、どれも入ったからもういいやというものばかりで友人が車上荒らしにあったなどという話もあり、軽井沢と温泉はセットにならなくなっています。ただ、気になることがひとつあり、かつて温泉手形なる雑誌の付録で入って温泉が吉井のインターの近くにあったのですが、それはその手形で知るまで全くのノーマークで看板さえなく今ではその入口さえ定かでなくなったのです。ずいぶん吉井インターを利用しているのに知らなかったうえに行ってみるとかなり繁盛している感じでよりびっくりしてまたいつか来るかなと思いつつもう入口も忘れて久しいという状態です。似たような忘れた入り口に今回挑戦することになったのは昨年と違い余裕があったからでしょう、昨年はアリエスカとコブしか滑りませんでしたが、今回左端のポールのコースも入ってみたり記憶から消えたアリエスカ以外の上級コースも先に滑ってみたのです。しかし、スラロームコースはすぐに見つかったものの浅間コースは見つかりませんでした。二度目の挑戦でひっそりと狭い入口を見つけたそのコースは誰も滑った跡のない気持ちのいいものでしたが、スラロームにしろ浅間にしろ繰り返して滑るには不向きでひとつのリフトで繰り返せるアリエスカに常駐することに今回もなりました。昨年より滑っている人のレベルが上がり、いつもは板を外すような派手な転倒をする人が続発するのですが、コンディションのせいなのか皆楽しそうに繰り返して滑っていました。それほど人が滑った割にコブはできませんでした。さて、私など自宅から
二時間以内で着いてしまうので今まで泊りなど考えもしませんでしたが、このように隔離させられているとそのリゾート感とはどんな感じかと逆に興味もあり、ホームページをみると平均のプランで2万円からでスィートなどだと10万もあたりまえにあり、今年から温泉利用はヴィラとホテルのみに限るとより差別化を強化したようです。今までプリンスのコース料理などさんざん経験していますので、いくら新たに温泉付きリゾートに生まれ変わったとはいえ宿泊するのならやはり草津などの本物の温泉にするでしょう。そして、この高級温泉リゾートに泊まっているのがほとんど中華民であり、ゲレンデにいる半数以上が中華民です。そして、彼らはとんでもない行動を起こし信じられない光景を目にします。リフトで上まで来たものの滑るのをあきらめスキーを脱ぎ歩いて降りる人は日本人でも普通にいます。ですが、立つことすらできないようなレベルの人が果たしてリフトに乗るでしょうか。そして、迷惑にならないように端を歩くのならまだしもコースの真ん中を歩いて穴ぼこを作っていくという人が何人もいるのです。昨年まではアリエスカのリフトでこれが最終になりますなどと声をかけられたことはなかったのですが、今年は身振りと英語でリフトが最終であると訴えてきました。これに乗らないとスキーセンターに帰れないのですが、日本人なら周知のことなのでアリエスカ終了という上での看板表記のみで足りたのでしょう。多くのトラブルがあるらしくいちいちの説明を苦労して実施しているという感じでした。その時刻が
16:35でリフトの上に着いたのが38分程度でまだ一回滑れる感じでした。つまり、リフト終了16:45とあるのは他のスキー場ならその時刻より後の人は乗せませんよという意味ですが、ここは16:45にはリフトを止めたいという意味のようです。であれば上に行っても今度はこのコースに滑り込むなという説明をしなければならないのに彼らの使う英語はラストタイムのみなのでした。国際化に合わせてもう少し英語教育をしてもいいのではと思えるのでした。
私が今までコンビニ的スキー場と感じてきた軽井沢は軽井沢というブランドにより世界から客を集める高級リゾートであるという違う面を意識したわけですが、バブル崩壊以来多くのリゾート施設の凋落は目にしてきただけに年々発展する例外的存在の地は古くからリゾート地としての地位を持ちそれはこれからも続くものと思われます。しかし、それが地方にある多くの中山間地の例外的例とは感じられず、やはりかりそめの姿に感じられずにはいられないのでした。