King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

白濁の湯にうっとり

2018年02月22日 23時54分41秒 | スキー

昨日の滑りは食事の時に飲んだ甘酒で頭がポヤポヤとして始まり、

あまり調子の出ないまま軽井沢で感じたしっかりと一日滑るよりまた

のんびりリゾート感覚に逃げるのかと思いきや滑り出したらいつのまにか

頭のポヤポヤ感も飛んでひたすら同じ斜面にただ繰り返し何も考えず

いつしか時の過ぎるのももろもろのストレスも周りから見られている感じも

全てを無視して滑り続けることのみに集中する時間となり、食事の後すぐに滑り出しリフト終了まで

無心に滑り続けました。これはかつてのリゾート重視路線から脱却のようでいて実は重大なミスも

含んでいたのです。昨日の時点ではやはり前回軽井沢で復活したと勝手に思いそれは思い違いでなく

今回も滑りに徹したとよい方向にとり湯に向かったのです。そして、一年ぶりのヴィレッジの湯は

私の前の夫婦が湯の入口に着いた途端ワッと大声を出したので何事かと目を湯の入口にやるとその

声の訳が湯の玄関口に脱ぎ散らかされたスリッパの乱雑に散らかされた様子から発せられたものだった

ようです。その後、すぐ職員が現れてその脱ぎ散らかしたスリッパをそろえている中、私は別にその

多さにたじろぐでもなく、自身のスリッパを下足棚に入れ中に入りました。さっと衣服を脱いで湯の

入口の戸を開けるとその光景に思わずやったという驚きと喜びの声が心にもれました。それはひと月に

一度あるといわれる湯畑の掃除後に現れる白濁の湯となっていたのです。他の人々は知らぬのかこの湯を

見ても何の感想も感嘆の声も漏れていませんでしたが、私はもうその色を見てからずっとにこにことうれしさが

あふれてきてしまうのでした。前回の桜井では綿の湯も青っぽく白さが乏しかったのに対していつもの綿の湯よりも

真っ白な湯でした。湯ではいつもの温泉の風景と違って若い男性グループが多く、日本語と中国語と見るからに

西欧人風の人たちと国際色豊かな風景で耳に入る言葉はほとんど理解できない会話ばかりでまあ判断しない

何も聞かずとにかくこの湯を楽しむという気になりました。

ここの湯の最大の良い点は私の好みの温度のエリアがあり、そこはいつも空いているのです。草津では露天風呂でも

源泉掛流しのところが多く、湯船からの塩素臭など感じません。時に硫化水素臭も強い時がありますが、それは

逆に温泉に入っているという満足感を感じる人の方が多いようです。それより私はこの私好みの温度にピタッと

合っているというのと今回はそれが真っ白だったという贅沢な感じに大満足です。

しかし、この入浴でこの日夢中になって滑ったことによる後遺症が出ていることを意識しないわけにはいきませんでした。

それは普段現れない膝のひねりにより筋肉痛でなく膝痛という厄介な症状がありました。天狗のコブをやったり

反発の強いターンを小さく繰り返した結果です。初日に調子よく滑り過ぎ次の日に影響を与えるというのは

リゾート初心者様な致命的なミスでもあり、前回の進歩や発展より単純な思い違いの方が強いのではと思えてくる

のでした。宿の食事は相変わらずのクオリティであり、今回は白菜の漬物やティラミスや印象に残るものが

あるものの、他の宿ではやっているようなフレンチトーストなどはなく(でも、食事会場で持ち帰りコーヒーのサービスはあった)、相変わらずのカニの食べ放題や

職人が握っている寿司や石窯のピザなどいつもの満足感とまた進化したのかという細かい改良点などもあり

このサービスと湯でまた草津に来ることになるのかなと思います。あとは魅力的なコースの減少は天狗のコブの

征服に絞れば良いのだしと思えてきます。ここで気になるのは今後どのように公社で考えていくのか、ロープウェイと

本白根のコースの廃止を打ち出したらスキー客の減少は食い止められずその魅力の補正には新コースを新たにするしかなく、

可能性としては青葉山のリフトを延伸することと昔あった青葉山の第三リフトの復活などですが、昔は志賀草津道路の青葉から天狗までと通していたことなどを考えるともうロープウェイはやらないのならそのコースの復活もできそうです。しかし、それをやったとてかつてのロングランとかスリリングな感じとか第一にふかふかのパウダー斜面はもう望めないという致命的なこともあります。でも今回の宿泊でやはりこの体験のできるのはここだけという感覚も残り、この湯がある以上来年も来るのだろうというのはかなりの確率であると思います。

長いコースを滑るというと八方や野沢などのビックゲレンデがあり、近場では苗場くらいで温泉付きということだと湯沢あたりですが、いくらもある湯沢のスキー場でコースの多彩さとよい温泉とよい宿とサービストリザクゼーションを求めても繰り返していきたいと思わせるところはなく、今後より良い地を求めて知らないゲレンデに行く行動もあるでしょう。

二日目の今日は膝痛もあり、きのうと違い休憩も多くなりました。それでもコブで凍ったラインコブに挑んだりボコボコの不整地コブに入ったりと飽きずに楽しめました。温泉は最初に入った時が最大に白く、その後夜と深夜に入るたびに透明度が上がり、スキー後の入浴では完全に透明に戻っていました。

コメント
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