猫魔スキー場と猫魔ホテルで星野リゾートを体験する今回のツアーは
二日目にしてさらにすごい展開になりました。というのは宿泊した旧猫魔ホテルは
既に星野は撤退して違う会社の運営になっているとホテルの従業員に聞かされたのです。
これは今日明日アルツ磐梯にに滑りに行くから前売り券を買い、ホテルに戻らないで
アルツのホテルの風呂に入れるか交渉したところうちは星野リゾートではありませんと
言われてしまい私の幻想がガラガラと崩れたのでした。
東北二日目の今日は猪苗代スキー場に行きました。
かつて夏に五色沼を訪れた際、猪苗代SAから見た夏のスキー場の斜面があんなところを
滑れるんだと感動していつか滑りに来ようと思ったのでした。それを果たすという意味も
こめ、今回の二日目は斜面の情報から当初はアルツ磐梯に行く予定でしたが、昨日書いたように
猫魔山の反対斜面という位置なのにわざわざ裏磐梯から表に降りてこなくていけないという
ことで、すると猫魔からだとアルツの手前に猪苗代と猪苗代リゾートというスキー場があり、
規模や斜面から猪苗代に最初行っておこうと思い決めました。
猪苗代スキー場は昨日の猫魔と違い、昭和のスキー場の趣で、昨日の滑っている人が
殆ど外国人で景色も幻想的な夢の国のスキー場のようなところから急に現実世界に
引きもどらされたようなイメージです。ですが、昨日のスキーセンターから遠い駐車場に
止めさせられて吹雪の中よたよたと歩いてやっとたどり着いたスキーセンターと違い、
こちらはスキーセンターの真ん前に止められて、中は食事処が半分閉鎖されチケットセンターも
売店対応していますという省エネ経営となっています。それでもセンター内は明るく暖房も
景気良く焚かれていています。長野によくあるベースが二つあり、それぞれをシャトルバスで
連絡しているタイプで車を止めたミネロからもうひとつのベースの中央に行くと小学生の
団体が沢山いて昔のスキー場そのままです。そしてここも経営が変わりマックアースの経営と
なっています。
昨日の滑りごたえも面白みもない夢の国から日本のゲレンデに来た感じになり、さらに
それも時代が戻ったかのような古い昭和テイストが漂うゲレンデはこうも変わるかという
くらいのイメージががらりと変わったものの、こちらの方が滑りごたえがあります。
ただ、リフトが15時半には止まってしまい昨日と同じ三時には人がいなくなるのが
福島のゲレンデのようです。
昨日も今日も一つのコースに何度も繰り返し練習に適した斜面というのはなく、
ひと通り巡るともういいやという気になるのでした。魅力的なパウダー斜面も
非圧雪で新雪が残っていても踏んだからと言って何の喜びもないという斜面ばかり
です。
気持ちよく飛ばせるという広くて見晴らしのいいコースというのもなく、昨日は
吹雪で見通しが悪く、今日は晴れてもいないものの気温が上がり、結構汗が出るような
展開で、猪苗代湖もよく見えたのですが、迫力に欠け地図ではもっとでかい感じなのに
所詮農業用のため池かという印象なのです。弘法大師が杖を突いたら灌漑用水ができたという
話を聞いてそれが頭にあるからか、福島県民が海というと県民ショーなどで話題にするのを
聞いて実物の姿を見たのはこのスキー場から眺めたのが最初なのに感動もありません。
斜面は多彩で色々な滑りを思い出し、かつてああしたこうしたという色々な滑りを思いださせて
くれるスキー場でした。三時半にリフトが止まったのでまた昨日と同じ道をホテルまで帰りましたが、
昨日は地吹雪のような視界の悪い道でしたが、今日はすっかり道の雪が溶けていました。朝来た時は
除雪したての圧雪道だったのにこうも変わるのかという感じです。私の車の前後の車も同じホテルに
入って行きました。どうやら同じスキー場で滑ってリフト終了とともに同じような行動となったようです。
宿泊しているのは以前ニセコに行った時と同じでほとんどが外国人で日本人より外人が多いかというような
感じです。昨日見た顔も引き続きいるという感じなのですが、そんなよその国から来て一番近いスキー場が
平日閉鎖というのをどう思うでしょう。この平日閉鎖があるのは猫魔だけでなく裏磐梯スキー場も閉鎖が
あるのでした。ホテルの送迎は裏磐梯界隈は無料の送迎があるらしいのですが、猪苗代スキー場、アルツ磐梯へは
有料なのです。でもこれもバスなら4,50分かかるので仕方ないでしょう。