King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今月のブレンドは

2021年11月01日 21時47分21秒 | 珈琲

寒くなりふとした温もりが欲しいこの頃です。

温かい食べ物や家族で囲む団欒の時、また珈琲はこのところの値上がりが

痛いところですが、当店では極力味と値段にこだわり安くておいしい豆をと

努力しています。いつもある九月の投げ売りの時もいつもなら買うのですが、

ここの所品質が本来の味に達していないものも増えていることからことを複雑にしています。

 

本来のエースでなくて味のいいものをそろえてきたところですが、これから本格シーズンを迎えるにあたり重厚な味の本格派というと商社が輸入を諦めていたりして物がないというケースになりがちです。

 

本来のエースをやはり登板させねばという思いもしてきたこの頃です。それは

ビックガヨだったり、イルガチェフならコンガ村だったりエルサルバドルのバカマラ温泉だったり揺るぎのない味の豆たちがいます。

 

なかでもブラジルのセラードやパナマの高地の豆はすばらしいのです。

 

さて、季節に飲みたいブレンドという事で今月は先月の『不流月』につづき

『残心』になります。

不流月でしっとり流れる水の上の月をイメージした後はこの年末の手前の月ということである程度見通しと行く末が見えそれの仕上げをかけるべく突き進む月で、古からこんな時期会心の一撃を加えるにも全力を全て攻撃に充てるのでなく必ず反撃があるとそれに備えて心を残しておくという教えが武士道にはあります。そんな戦いを知り尽くした達人たちの教えが一般の現代人の心にもこの時期こそそんな気持ちで臨んてほしいと命名しました。

人生の今の位置、なしてきたことやこれからなすことに考えを致し、今できることやその結果に思いをはせる時に今の位置にそっと心を残すそんな心地をイメージしてブレンドしました。

 

あとはあなたの手でどんな味かどんな味になるか試してみてください。

不流月から残心の意味も自然と心に落ちるはず。


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