King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

石楠花の咲かなかった庭

2021年05月15日 12時11分18秒 | 珈琲

令和になり万葉集とか注目されました。

それに関連することをこのブログでも取り上げ私がずっと気になっていた

歌の世界やそれにまつわる花の話もしてきました。

つい先日、躑躅にまつわる花にまた鮮烈な思いをさせられたことも

書きましたが、昨日のランニングでもまた不思議な思いと新たな

思いをしました。

 

金仙寺の原っぱを抜け秩父病院を通りあとは帰るだけとなる

キヤノンの大通りは相生まで一直線のずっと歩道のある道です。

大きい通りで信号も何か所かありますが、一応ここを最後

スパートして帰るのが最大の課題であり、ランニングペースに

乗せるのが目標です。つまりこの直線をキロ5分台のペースで

走るのですが、そのペースに乗ったときに嗅ぐ臭いに特別な

意味がこもるというか衝撃的な刺激を受けるのです。

 

昨日も前半ヘロヘロとジョギングモードで走り出し、息も整い

金仙寺原に向かう緩い下りで徐々にスピードを増しスパートに

向かうと今まで風呂を沸かすために燃された木の臭いや風呂の

臭いと食卓の様々など生活の臭いを嗅ぎながら走ってきたのが

段々自然の臭いを強く意識しだします。

 

ランニングモードになり、息も苦しく疲れもあり独特の境地に

なったときにこの自然の花の香りは強く精神に刺激を与えいろいろな

物を瞬時に感じたりエネルギーを得たように感じたりもします。

 

躑躅のところを通る頃その躑躅の中に今までとは違う香りを

感じました。それは何かの花なのか雑草の香りなのか良く解らない

のですが、伝承館のテイカカズラを連想させるようなハーブ系の

香りです。昨年はこの香りを嗅ぎ、テイカカズラの香りも楽しみたいと

コース変更したりしました。

 

そんなことを思いつつ、続いて橋の上の満開のアカシアのところを

通ると仏壇の香りのような懐かしい香りとグレープの臭いとか感じて

いると不意に全身が頭から振動して足先までリフレッシュするような

癒される戦慄を受けたのです。

 

それから様々なインスピレーションが頭に去来して、かつて行った旅の

思いでとか、神戸で見たアンドリューワイエスの窓の絵とか次々に

思い出し、鴨野長明が昨今おひとりさまの達人などともてはやされていること

などをつらつら考え出したのです。

 

神戸で見たアンドリューワイエスの窓は神戸異人館の中で、そのタワーの

中に飾られており、窓から見る借景もモチーフになっていることに

すごい強い印象を得て度々思い出すことではあるのですが、ふと気づくと

どんな大美術館でも借景を利用していない美術館はなく、どんなに有名な

庭園でもその屋敷内で完結しているということはなく必ず借景として

自然の風景を計算して作られていることなどを思いやがてそれから

鴨長明がやったこととはと考えが及びイスラエルとパレスチナにたどり着き

1000年も前聖地をめぐりイスラム兵に取り囲まれたイスラエルがロンギヌスの

槍を見つけて危機を脱した話などにつながり、あれからまた1000年もたっても

未だにお互いロケット弾を撃ち込む戦争をしているという愚かしさにコロナ以上の

愚かな脅威と感じるのでした。インドの感染拡大もヒンズー教の行事が

きっかけだというし、科学的知見で発展してきたはずの人類の行動は

結局はおろかなままでその愚かさで自然を破壊しすぎて自らの生活環境も

持続可能な状況をこわしそうになっているのです。

 

近年の人類の発展はめざましいものがあるものの発展してるのだか滅びに

向かっているのかはなはだ疑問なのでした。

 

この暑いような最近の陽気にアイスコーヒーの注文も入りだして

昨日は自らも水出しを作り飲んでみました。

余りに目の覚めるような清涼感にぐびぐびとあっというまにつくったものは

なくなってしまいました。

 

これは水出しを早く売り出そうと思いになり、今日あたり道の駅にも

出品しようと思います。

庭の石楠花は今年は咲きませんでしたが、今も咲いているうちの前を通ったり

毎年みたスキー宿での露天風呂の前の石楠花や草津のリフトの下から見る

一面の石楠花の群れとかはたまたミューズパークの石楠花までいくらでも

思い浮かべることができ、おひとり様のことと庭園の借景といろいろとつながつて

いると思える一連のものなのでした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホース | トップ | 意識のかなた、借景と自然と »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

珈琲」カテゴリの最新記事