
★★★★☆
会社への寄付本の中にあったのを、先輩が読んで
「止まらなくなった!」
と言っていたので借りてきました。
そういえば以前、話題になってたな。
主人公マリアはオオスズメバチのメス!という斬新さ。
登場人物はすべて虫や鳥、クモ。
もちろん擬人化しないと物語として成立しないのだけど、
その擬人化も虫たちの生態から大きく逸脱しないもので、
迫力あり。
帝国最強のハンターであるマリアが、
種の存続・帝国の存続のために戦いながらも、
ワーカー(ハタラキバチ)として子孫を残すこともなく
帝国の維持のためだけに生きることへ疑問を抱いたり、
世代交代のために変化する帝国に戸惑ったりするのだけど、
知らなかった知識が満載で勉強になりました。
餌の少ない寒い時期、帝国を存続させるため、
ほかのハチの巣を急襲して殺戮の限りを尽くす場面は
すさまじい。