干刈あがた『野菊とバイエル』(集英社文庫)
★★★★☆
戦後間もない昭和20年代の半ば、小学3年生になったミツヱは
町が市になったのに伴い、新しい小学校に通うことになった。
家に下宿することになった音楽の男の先生からピアノを習い、
若い男の先生と母との間に流れる空気に気を揉み、
別の小学校からやってきた隣の席の女の子との距離に
もどかしさを感じる。
子どもの日常と、時折垣間見える大人の世界を
少女の視点で描いた物語。
*****************************************
Kライブラリーより拝借。
これ、もう絶版なんだなあ。
時代背景としては、わたしの生まれた年の30年も前なのだけど、
描いているのが普遍的な子どもの世界なので、
どこかで知っていたような、なつかしさを感じる。
始業式に若くてきれいな先生を見て、
「あの先生が自分の担任だったらいいなあ」
と思ったことあるなあ。
時代背景のせいか、舞台設定のせいか、
「枠」の中に納まった現代の少年少女の物語にくらべると、
描かれた世界に広がりが感じられる。
たぶん、時代の空気がそういうものだったのね。
★★★★☆
戦後間もない昭和20年代の半ば、小学3年生になったミツヱは
町が市になったのに伴い、新しい小学校に通うことになった。
家に下宿することになった音楽の男の先生からピアノを習い、
若い男の先生と母との間に流れる空気に気を揉み、
別の小学校からやってきた隣の席の女の子との距離に
もどかしさを感じる。
子どもの日常と、時折垣間見える大人の世界を
少女の視点で描いた物語。
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Kライブラリーより拝借。
これ、もう絶版なんだなあ。
時代背景としては、わたしの生まれた年の30年も前なのだけど、
描いているのが普遍的な子どもの世界なので、
どこかで知っていたような、なつかしさを感じる。
始業式に若くてきれいな先生を見て、
「あの先生が自分の担任だったらいいなあ」
と思ったことあるなあ。
時代背景のせいか、舞台設定のせいか、
「枠」の中に納まった現代の少年少女の物語にくらべると、
描かれた世界に広がりが感じられる。
たぶん、時代の空気がそういうものだったのね。