金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『美女と野獣』

2015-05-01 13:38:48 | 映画の感想
映画:『美女と野獣』(クリストフ・ガンズ監督)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

バラを盗み、命を差し出せと言われた父の身代わりに、
野獣の城に囚われた美しい娘ベル。
死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。
やがてベルは、野獣の恐ろしい姿の下にある、もう一つの姿に気付き始める。
かつてその城で何があったのか、野獣が犯した罪とは?
いま、真実の愛が、隠された秘密を解き明かしていく─。

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そういえば絵本やディズニーの映画しか見たことがなくて、
記憶も曖昧だし、原作も読んだことがなかったな。
だから、どこまでがオリジナルの民話で、
どこからがこの映画のアレンジなのかわからないのだけど、
自分の知っている話とずいぶん違うところがあって、
その点ではおもしろかった。
自分の知っている話との相違点はこんな感じ(ネタバレ注意!)。





・ヒロインは6人兄弟(男3・女3)の末っ子
・父親は大商人だったが没落
・兄がろくでなし
・野獣(王子)がバツイチ
・王子が野獣になった理由は、黄金の雌鹿(正体は××)を射殺したため
・ヒロインが実家に帰省中、ろくでなしの兄が借金を清算しようと
 ゴロツキどもと一緒に野獣の城を襲う

豪奢なドレスやロマンチックな調度品、花にあふれた映像は
うっとりするほど。
ストーリーも前述のとおり、自分の知っている話と違うという点では
おもしろかったのだけど、釈然としない点が多い。
ヒロインが野獣を愛するようになった過程が丁寧でないので
ラストの展開が唐突に思えてしまうし、
父親が城を訪れた際、どうして馬が手当させていたのか、
女物の化粧品やらショールやらがなぜ並んでいたのか、
まったくわからなかった。

盛り上げるべきところは盛り上げ、決して退屈ではなかったんだけどね。


コメント
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