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★★★★☆
【シネマトゥデイの内容紹介】
ハイテクな文明を誇るズートピアには、
さまざまな動物が共存している。
そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、
キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。
そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。
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よくできた映画だったなあ。
重いテーマをそれと感じさせないタッチで描いていて、
なおかつエンタメとしてきちんと成立している。
一昔前だったら、威張り散らして草食動物を迫害する肉食動物たちを、
草食動物たちが力を合わせて友情パワーでやっつけ、改心させる……
みたいな話になってたと思うんだけど、そこは実際にはもっと複雑。
理念の上では平等で共存できるはずだし、
望めば何者にもなれるということになっているんだけども、
生まれによって選択肢は限られていること、
実際にはもはや「常識」となった差別意識が存在すること。
そうした現実の人間社会を投影した動物たちの世界を描きながらも、
最後にはちゃんと、種族の違いを乗り越えた友情だったり、
成功体験だったり、正義が勝利したりという
カタルシスの得られる展開が容易されている。
黒幕の手口や、逆差別の描き方、
一転二転するシナリオの展開は、子ども向けとは思えない凝り方だった。
もちろん、子どもに見せたい映画でもあるのだけども。
あと、ヒロインのママがなんかエロい。