金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
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164:『九転び十起き! 広岡浅子の生涯』

2022-07-09 21:02:14 | 22 本の感想
「おとなのデジタルTVナビ」編集部『九転び十起き! 広岡浅子の生涯』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

NHK連続テレビ小説「あさが来た」のモデルとなった
広岡浅子の魅力を詰めこんだガイドブック。

丹念な取材で描かれたノンフィクション
「九転十起の女 広岡浅子伝」を、
ていねいな用語解説をつけて掲載。
テンポのいい本文と、かゆいところに手が届く解説で、
浅子たちの実像を浮き彫りにする。
元NHKアナウンサーの松平定知さんが、
浅子ゆかりの地を訪問した紀行文や、
浅子の魅力についてつづった巻頭言も読みごたえ充分。
そのほか、松平さんと大同生命保険の工藤社長の特別対談や、
地図付きのゆかりの地ガイド、浅子年表、
忙しい人のためにおすすめのイラスト付きでわかりやすい
「3分でわかる浅子の人物像」など、内容は盛りだくさん。
浅子の波瀾万丈の生涯を徹底的にクローズアップする。

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ずいぶん長いこと積んでいた本。
もらったか、中古で買ったかのどちらかのはず。
ちなみに朝ドラ「あさが来た」は未視聴。

もちろん、廃業した会社や断絶した家もたくさんあるんだけど、
この時代になるともう、
「今生きてるあの人、この人の子孫だったんだ!」
とか、
「あの会社、こうやって出来たんだ!」
とか、現在と地続きであることが明確で、
驚くことがたくさんある。

この本は当然、広岡浅子の業績を紹介する本なんだけど、
平塚らいてうの
「いやな人と思うようになりました」
という評価も載せているのがいい。

朝ドラで脚光を浴びるようになったものの、
それまでは忘れ去られた人だった彼女。
歴史とか文学の本を読んでいると、
こういう人によく出会う。
当時は有名だったり人気だったりしたのに、忘れ去られて、
当時はそこまででもなかった人が
知名度を維持していたりする不思議。

伊藤伝右衛門の旧邸宅、絶対行って見ているはずなんだけど、
いつどんないきさつで行ったのか、まったく思い出せないな。
九州に行くときはたいてい福岡空港経由で行っているから
福岡には大人になってから4~5回行ってるはず。
いつだろう。

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163:ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』

2022-07-09 13:41:36 | 22 本の感想
ほしおさなえ『紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

紙っていいなあ。持ってるだけで幸せになるね。

編集者の母と二人暮らしの百花はある日、
叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了される。
会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、
老舗企業「紙屋ふじさき」の親族でその記念館の館長と知るが、
全くそりが合わない。
しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、
誘われて記念館のバイトをすることに。
始めはそっけなかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。
可愛くて優しい「紙雑貨」に、心もいやされる物語。

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紙について、紙で作る作品について、
日本橋近辺について……と説明パートがえらく多いのは、
メイン二人の口数が少ない&
うまくコミュケーションが取れないせいかな……。
巻を重ねていくうちに改善されていくのだろうか。

表紙もそうだけども、メインの二人の設定を
ライト文芸に寄せすぎたせいか、
『活版印刷三日月堂』や『言葉の園のお菓子番』にあった
よいところが、無くなってしまったようで残念。
特に第1話の紙やそれを使った小物を前にしたときの
わくわく感は楽しかったし、題材自体は好きなんだけども、
メイン二人のキャラクターが全然好きになれず、
ストレスを感じるほど。


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162:ほしおさなえ『言葉の園のお菓子番 孤独な月』

2022-07-09 13:21:38 | 22 本の感想
ほしおさなえ『言葉の園のお菓子番 孤独な月』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

続々再版の人気シリーズ、待望の第2弾! 
亡き祖母の縁で始めた「連句」を通して
新しい人や仕事と繋がっていく一葉。
別れと出会い、悲しみと喜びが
孤独な心を静かに照らす感動作!

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「ひとつばたご」が、岐阜県を含めて
日本の一部にしか自生していない木だというので
画像検索してみたら、これ、名古屋市の街路樹にも
使われている木だった。
全然知らなかったけれども、稀少な木であるらしい。

ちょうど漫画『ほしとんで』を再読したところだったので、
相乗効果で、いっそう言葉や詩歌のおもしろさが感じられた。

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