★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児)
女王と子犬は2人暮らし。
少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は
姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が
親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、
勢いで引き取ることにした。
しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、
持ち前の人見知りが発動。
槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。
対する朝は、人見知りもなく、“大人らしくない大人”・槙生との
暮らしをもの珍しくも素直に受け止めていく。
不器用人間と子犬のような姪がおくる年の差同居譚、
手さぐり暮らしの第1巻!
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1~8巻は再読。
間が空きすぎて、いろいろ忘れてしまっており、
結局最初から読み返すことに。
「どんな話?」と問われてあらすじを説明しようとすると難しいのだけども、
人と人との間には、言葉を尽くしたところでわかり合えない部分がどうしてもあって、
そのわかりあえなさ、わかり合えないなりにすりあわせていこうとする中で
生じる感情や軋轢といったものを丁寧に描いた話だったように思う。
後半には、死んだ母/姉、父がどんな人だったのか? ということも
明らかにされかけていたのだけども、すべてを明らかにするわけでもなく、
理解して和解するわけでもないところがよかった。
姉は姉で苦しみ、コンプレックスを持っていたとしても、
だからといって理解したり許したりする必要もないのだよね。
笠町くんが理想の彼氏すぎる……!