角川書店 編『蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
美貌と歌才に恵まれ権門の夫をもちながら、
蜻蛉のようにはかない身の上を嘆く藤原道綱母の
21年間の日記。
鋭く人生を見つめ、夫の愛情に絶望していく心理を
繊細に描く。
現代語訳を前面に出し、難解な日記を
しっかり理解できるよう構成。
現代語訳・原文ともに総ルビ付きで朗読にも最適。
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今も昔も変わらぬ、面倒くさい女の行動だ~~~!!
同じく面倒くさい女だったから、読んで赤面してしまう。
しかし彼女の場合、そうなるのも仕方ないという気もする。
評判の美人で歌才もあって、染色と裁縫も上手かったら
そうなるよね。
「都合のいい女」になるのをよしとしないプライドの高さ、
ツンデレぶりが、兼家にとって魅力的に思えた時期も
確かにあったのだろうとよくわかる。
そして、この面倒くささが、同じような身分の時姫との差を
大きくしてしまったのだろうということも。
正妻として一緒に住んだら、疲れちゃうもん……
道綱は実資にはけちょんけちょんに言われているが、
確かに母親視点で描かれたこの日記でも
「おいおい、本当に十七歳か?」
と思うような言動がある……。
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