牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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家計調査による家計消費、酒類消費

2007-11-02 09:06:12 | 附属酒類経済研究所
去る10月30日、総務省統計局より9月分の家計調査の結果が公表されました。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nou/index.htm

マクロ的には全国全世帯の消費支出が前年比実質3.2%増加と2カ月連続の増加、この水準は2004年5月のプラス5.0%以来の高い伸びとなっています。
ただ、今回の場合、記録的な残暑による増加等の特殊要因があるようで、それを除くと1.7%増くらいということですが、まあプラス基調が持続、ということでしょう。

さて、酒類は、というと、個別表が公開されている二人以上の世帯で3,264円/月と、11.6%増という数字になっています。これは消費支出全体の3.2%増、食料の1.7%増に比べ、大きなものとなっています。
これはやはり「猛暑によるビール」のようで、この報告でも「記録的猛暑により消費支出の増減に寄与したとみられる主な品目等」という別冊で「ビールが24.5%増」と記されています。
と、いうことは、、、、ビール以外の酒類は?ということで品目別の数字から電卓を叩いてみると、、、、
 ・清酒▲6.8%
 ・焼酎+13.7%
 ・ウィスキー0.0%
 ・ワイン+76.1%
 ・発泡酒+5.7%
 ・その他▲9.4%
と、なっています。

「猛暑でビール」の割には「発泡酒」の伸びが今イチですし、第三のビールが属すると思われる「その他」も減少。
「ワイン」は急増。これは猛暑かな?と疑問に思います。
(ちなみに、外食飲酒費を見ると、前年1,039円→今年1,200円と15%増でした)。

何でもかんでも猛暑、ではないかな?
記者発表、新聞報道だけを鵜呑みにしてはいけない、ということでしょう。

(担当:弊社酒類経済研究所)


牛込・神楽坂 酒類卸 升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

コメント
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