一応、本の紹介です。
古川修(2004):蕎麦屋酒~ああ「江戸前」の幸せ(光文社新書136)、光文社、244p.
この著者、同じ新書で「世界一旨い日本酒(こちらは2005)」というのを著している方で、私自身は新しい方を先に読んでおり、このたび、古い方の「蕎麦屋酒」を読みました。
この「蕎麦屋酒」、四文字熟語ではないけれど、慣用的なコトバになっています。
「蕎麦屋で、蕎麦屋ならではの肴-場合によっては天ぬきも-を蕎麦屋らしい、しっかりとした酒を季節に燗で冷で楽しみ、最後に蕎麦をずずずっと」
という、物語・背景と共にあるべき日本酒らしい、いい言葉です。
タイトル付けの勝利ですね。中身を確認せずに買ってしまいました。
中身は、「世界一旨い日本酒(刊行順は逆)」の基本コンセプトに、蕎麦・蕎麦屋の雑学と、蕎麦屋リストを加えた体裁となっています。
出てくるお酒やそれを巡る人々(店)も、「世界一旨い日本酒」の蔵、人、酒屋さん、居酒屋さんとさほど変わりはありません(まあ、順序の問題もあるのでしょう)。
もっと、「蕎麦屋酒」という、舞台、肴、酒、物語といった「組になったセット」にスポットライトを当てて欲しかった、というのが正直な感想です。
そう言えば、亡くなった漫画家・江戸風俗研究家の杉浦日向子さんが「昼下がりから蕎麦屋酒」的なエッセイを書かれていました。探してみようっと。
でも、この「蕎麦屋酒」、「自棄酒」「迎え酒」とかに比べ、本当にいいコトバです。
牛込・神楽坂 酒類卸 升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx
古川修(2004):蕎麦屋酒~ああ「江戸前」の幸せ(光文社新書136)、光文社、244p.
この著者、同じ新書で「世界一旨い日本酒(こちらは2005)」というのを著している方で、私自身は新しい方を先に読んでおり、このたび、古い方の「蕎麦屋酒」を読みました。
この「蕎麦屋酒」、四文字熟語ではないけれど、慣用的なコトバになっています。
「蕎麦屋で、蕎麦屋ならではの肴-場合によっては天ぬきも-を蕎麦屋らしい、しっかりとした酒を季節に燗で冷で楽しみ、最後に蕎麦をずずずっと」
という、物語・背景と共にあるべき日本酒らしい、いい言葉です。
タイトル付けの勝利ですね。中身を確認せずに買ってしまいました。
中身は、「世界一旨い日本酒(刊行順は逆)」の基本コンセプトに、蕎麦・蕎麦屋の雑学と、蕎麦屋リストを加えた体裁となっています。
出てくるお酒やそれを巡る人々(店)も、「世界一旨い日本酒」の蔵、人、酒屋さん、居酒屋さんとさほど変わりはありません(まあ、順序の問題もあるのでしょう)。
もっと、「蕎麦屋酒」という、舞台、肴、酒、物語といった「組になったセット」にスポットライトを当てて欲しかった、というのが正直な感想です。
そう言えば、亡くなった漫画家・江戸風俗研究家の杉浦日向子さんが「昼下がりから蕎麦屋酒」的なエッセイを書かれていました。探してみようっと。
でも、この「蕎麦屋酒」、「自棄酒」「迎え酒」とかに比べ、本当にいいコトバです。
牛込・神楽坂 酒類卸 升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx