メイド・イン・ジャパン

何故か股関節が痛くて、今週は散歩を休んでいます。歩けはしますが、一応大事を取って。
もう50年以上も生きているとあちこちにガタがきますね。いつぞや、ひょいと手を掛けてよじ登ろうとしたら、その勢いでアバラ骨を骨折しました。つまり私はもうボルタリングは一生できないということです。

だってさぁ・・・昭和の時代だったら、もう孫の運動会の「おじいちゃん・おばあちゃん」の種目に参加するような年齢です（スプーンを持って走るとか）。股関節もたまには痛くなりますよ、ましてやこんな寒い時期だし。

今は車があるから少々ケガをしても通勤はできるけど、車が無くなったらと考えると心配になります。年を取るとは、働くことも自分の体の維持がセットになるということだったとは。70過ぎてなお元気に働いている方も大勢いらっしゃいますけど、私はそういう関節や骨やらを思うと（ついでに脳みそも）、70過ぎては働けないような気がします。寿命もそんなに長い方ではないかも。（客観的にね）

それとは別に、昨日台所に立っていたら、新しく買った「皮むき器」が使えない。買ったばかりなのに刃自体も（？）むきにくいし、角度が何かおかしいのでは？とさえ思うほど。何が悔しいって、これ、わざわざ「Made in Japan」を選んで買ったんですよ、100均でしたが。
よっぽど前に買った皮むき器（30年ぐらい使用）のが使いやすかった。さすがに刃がボロボロなので、新しく買ったのになんだ、このざまは。
昨日、使いにくいなぁと思いながら力任せにむいてたら、なんと自分の指の皮をむいてしまったんです！！痛いやら血が出るやらお湯がしみるやら、あぁ～腹が立つ！！メイドインジャパンはどこに行ったんじゃ～～～～もう買わねぇぞ。

もっとも本当にメイドインジャパンだったら、100均で買えるんかなぁ？と言う疑問も後から沸いてきましたが・・・たぶんこれ、バッタもんじゃないの？余計腹が立つ！

今の会社のパソコンも、買い換える時に業者さんに「同じスペックで日本製にしてください」とこっそり言って、日本メーカーのにしていただいたのですが・・・「やっぱ日本製は違うな！」という感じはあんまりしない。12月のチャンネル桜の林千勝さんと水島社長の対談で、水島社長が「欧米で禁止されているラウンドアップという農薬が日本では当たり前に使われてて農協でも目の前に置いてある」と嘆いていましたっけ。

何が言いたいのかと言うと、かねがね湧いていた疑問が、じゃがいもの皮をむいていて、「ここまで我が国は劣化しているのか！！」とプッツンと叫びたくなったんですわ。なんだ、この皮むき器は。
ニュースを見ても何を見ても、今の日本を象徴しているような気がしたのでした。(-_-;)

もうメイドインジャパンが素晴らしいなんて、昭和時代のおとぎ話なんでしょうね。この皮むき器は確かにバッタもんの可能性もあります。それにしても、労働者を安く雇い過ぎでしょう。どこかの統計を見たら雇用者の給料の平均は20年前に比べて減っているとか？400万以下が４０％とかって、どこかで言ってましたよ。しかも給料が上がらない。

どんどん労働者が機械化（物のように扱われてる）すれば、そりゃ頑張って少しでも使い勝手のいい皮むき器を作ろうとは思わんでしょう。言われたことをやってサッサと帰りまひょ、と思いますよね。私も仕事に対する熱意はそんなもんです。
給料が上がらないだけなら、まだいいんです。みんなが同じ状況なら。
それだけじゃなくて、経営者はガメてるでしょ。そこがまた問題で、それで会社のために心をこめて物を作ろうと思いますかね？そこが問題なんです。

だから私はあの、月に行った人が好きじゃないんです。自分のお金で月に行くのはかまわないさ、でもそういう「お金を持った人だけが××できる権利がある」という洗脳を日本中にばらまかないで欲しいわけ。そう言う金持ちがエライという洗脳をマスコミとかああいう人達がしていくから、経営者も変（金亡者）になって自分だけでガメて、労働者も給料上がらないからやることだけやればいいやになって、しょうもない皮むき器がメイドインジャパンの名で作られ、私がじゃがいもではなく、自分の指の皮をむいてしまうことになるんだよ。
だから月に行くのはかまわない、でもそれをあそこまで英雄視して宣伝するのは「洗脳」ではないかと思うわけ。

ついでに言えば、こういうこと（労働者の機械化・物化）ばかりしてると、世界中で日本製はどんどん信用を落としていくんじゃないかな。やがて全部自分達に返ってくることになるんだから。

昨日、久しぶりにチャンネル桜の「今、世界はどうなっているのか？」を今月の新しいのを2本見たけれど、戦後時代が流れるにつれて日本は劣化進行中としか思えない。
このシリーズを見ると、江戸時代の日本の治世は世界的に素晴らしいもので、だからこそ世界を牛耳る人達によって開かされ、利用されてしまって、戦争でボロボロにされ、現代に至っているという話なのだ。（←要約するとこんな感じ）

私はこの話は本当だと思う。だから日本の経営者も政治家も、世界を見習っちゃいけないんです。本来の（江戸時代、百歩譲って戦前）の価値観に戻した方が「まっとう」なんですよ！

経営者がお金をガメて、労働者を安くこき使うのは、西洋のやり方でしょ、あれは間違っているんです。昭和時代に日本がものづくりで強かったのは、まだ昔の経営の仕方と、社員の気持ち、終身雇用による絆とかが残っていたからなんですよね。
八紘一宇はどこへ行ったのか。。。。

たまたま皮むき器でキレてしまいましたが、本当にこの国大丈夫なのかな～と思います。
誰かが「安全安心でなくなることで、どんどん出費が増える」と言ってましたが、その通りで、後ろの車がいつ恫喝してくるか分からないから車内カメラが必要になったり、昔に比べると今はいろんなものにお金が掛かるんですよね、スマホだって買わなきゃならないし。保険もいっぱい入らないと心配だったり。
だから、昔の年収300万と、今の300万は暮らしの大変さが違うと思うんです。

それで経営者は、最低限の生活ができればいいだろう的でしょ、そりゃ物づくりも落ちますよね、それで貧乏人はメイドインジャパンなんて買わない・買えないし。
これ、行き着く先はどうなるんやろね、私はそんなに長生きしないだろうから関係ないけど。ちゃんと世界情勢も、国内問題も勉強しないと、将来大変なことになるんじゃなかろうか。



メチャボロになった地図です。
車を乗り始めて初めて買った地図。表紙もなくなり、どんどんはがれていくので、セロハンテープで止めていましたが、さすがに買い換えることにしました。
運転練習をしてから、お風呂の中で道の復習をしていたので、すっかりボロボロになってしまったんです。