管理人がラグビーが好きなことは何度か書いていますが、大学ラグビーを見ていると、時折実力に劣るチームが思わぬ勝利を手にすることがあります(もちろん、本人たちは勝つ気でやっているのですが…)。
ラグビーは前にも書いたように、いわば陣取りゲームでパスやラン(走り)で自分の前の相手をかわして少しずつ陣地を広げ、最後にトライ(ゴール)して点を取るゲームです。ですから、密集でボールを奪い合う場面で相手の選手を自分たちより多く巻き込んだり、うまいパスやランで相手をかわすと相手の人数が減って、陣地を広げられるわけです。これに対して、最初に言ったように、実力が劣るチームが勝利を手にする時の方程式は、一発で相手を倒すような鋭いタックルを全員が出来た時です。タックルは、ラグビーの守備の「基本」ですが、プロレスラーのような大男にタックルするのはもちろんコワイですし、一発で相手を倒すようなタックルはなかなか出来ないものですが、これをしっかり出来た時には、相手の出足を止められ、自軍の人数も減らないので、試合前に不利を伝えられていたチームでも勝つチャンスをものにするのです。逆に、勝てると思っていた相手は、ボールを持った瞬間、鋭いタックルで倒されてなかなかリズムが作れず、だんだん焦りが生まれ、ミスを犯したりするのです。
ここまで言えば分かると思うけど、野球の場合も同じです。4・5年生が多く、パワーで劣るチームでも、しっかり守っていれば、必ず勝つチャンスは生まれるのです。そのためにも、みんなにこれだけは出来るようになってほしいのは、ピッチャーが投げる瞬間には、しっかり低い姿勢がとれるようになることです。そのためには、日頃の練習で、ノッカーが打つ姿勢をとったら、低い姿勢をとることを身に付けることです。今は、ほとんどの部員がノッカーが打つまで、立ったままの姿勢で、ボールが来たら、あわてて動き出しています。これでは、出足が何歩も遅れてしまいます。最低限これが出来るようになれば、守備でそれほど大きな差が付くことはありません。勝つチャンスだって絶対生まれます。
前に言ったように、チャレンジャーとしての強い気持ちと、「基本」。この二つが、今年のドラゴンズのテーマだと思います。ガンバレ!新チーム!