八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

突破力!

2009年11月25日 22時46分36秒 | 管理人のこと、雑感

民主党による事業仕分けの第2弾が行われています。ごく一部とはいえ、税金の使い方が可視化され、国民の注目を集める(そして、概ね評判がいい)一方、官僚たちの巻き返しが始まっていますし、そもそも大幅な税収減に対して、概算要求は過去最大に膨れ上がっており、この程度の仕分けレベルで済む財政状況ではありません。

 

数日前の日経新聞の一面特集で、民主党は現在の未曽有の経済環境下、経済のかじ取りを出来る人がいるのかとの懸念を表明していました。まさに、同感です。数日前、菅直人副総理が日本経済のデフレ認定宣言をしましたが、菅さんも政治家としての切れ味は評価出来ますが、経済のオーソリティかと言うと、そうとは思えません。藤井財務相もいかにも大蔵官僚OBといった風情ですし、亀井金融相も観測気球を上げる腹芸が先行し、経済全体をぐいぐい道筋を付けるタイプではありません。

 

いろいろ反対意見もありますが、小泉内閣下の竹中平蔵氏は、強いリーダーシップを発揮した経済閣僚と言えるのではないでしょうか。民間人として入閣し5年間の小泉内閣で一貫して重要閣僚を務め、一時は経済財政担当相と金融相を兼務するなど、トコロテン式入閣を期待する無能議員の嫉妬を一身に集めましたが、小泉総理の信任を背景に、まったくひるむことなく、政治的資質を発揮し、少なくとも、ITバブルがはじけ、まだまだ金融危機が去っていなかった日本経済を回復基調に乗せるという結果を残したのは事実です。経済政策では、いろいろ専門家からの反論もあるようですが、そのように言う専門家も所詮「外野」なのです。どんな正論か知りませんが、激しい権力闘争と利権闘争の場である現実の政治の世界で実現出来てこそ、正しいと言えるのです。その点、竹中氏は極めて突出した突破力を持つ小泉首相の後ろ盾を得ていたことに加え、氏自身が学者でありながら、極めて政治的嗅覚に優れていたゆえに、数々の施策を実行できたのだと思います。外野がああだこうだ言うことよりも、自分の思う施策を実行した「突破力」自体が大きな成果だと重います。

 

民主党は、これまでのしがらみを断ち切って、いろんな改革をしようとしています。小泉内閣の比ではないくらいです。当然、改革には抵抗がつきものです。その時に必要とされるのが、小泉-竹中のような「突破力」です。その点、当初から懸念されていましたが、政府と党の二元体制は、突破力どころか、力の分散を招くことになります。小沢さんとしては、そんな意図はないのでしょうが、仕分け人が決定してから新人議員を引き上げさせたり、強行採決をやめさせたり、現実的に、世間の目には二元的に運営されているように見えています。民主党に必要な「突破力」をどのように結集していくのか、これが最大の課題になってくると思います。かつての自民党のように何々グループとやっている場合ではないと思うのですけどね。あるいは、完膚なきまでに、政争に打ち勝つかです。政争に興味はありませんが、今ほど国家運営に政治家の資質が問われている時代はないと思うので(昔のように経済環境に問題がない時は政治家がアホでも何とかなりましたから…)。

 

今日のジョグ

 5km  26分17秒

コメント
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