季節労働で休みが変則となり、今日は休みでした。今月はちょっと距離が不足気味でしたし、気持ちのいい秋晴れだったので、少し遠くまで足を伸ばすつもりで朝から走りに出ました。いつものようにまず中央線沿いに町田街道まで行き、町田街道を右折し甲州街道を高尾山口まで走り、折り返して、中央線をくぐる少し手前の西浅川の信号を左折しました。高尾山口を行って戻っても10km弱なので、距離を稼いでおきたかったからです。
甲州街道旧道
駒木野病院の前を通って少し行くと、右手に小仏関跡という碑があり、看板には国の史跡云々と書いてあります。向いには駒木野橋跡の碑がありました。走っている途中に見ただけなので、詳細が分からず家に帰ってから調べると、この道は甲州街道の旧道で、江戸時代にはまさにここに関所があったということでした。横には南浅川の支流が流れていて、関所破りをしないよう川底も深くしてそこに駒木野橋がかかっていたのだそうです(川は道路でふさがれ、橋も今はありません)。明治になると関所は廃止され、明治21年に現在の大垂水峠を通る甲州街道にルート変更され、今ではただの道となって廃れてしまったとのことです。八王子歴12年の私にはまだまだ知られざる八王子が多々あります。
里山の中の巨大建造物
さらに行くと、右手に中央道・圏央道の八王子ジャンクションが見えてきます。そして、圏央道の二つの巨大な橋梁工事が行われています。まるで八ッ場ダムの工事現場のようです。この当りは同じ八王子とは思えない里山の風情を残しており、ジャンクションやこうした巨大は橋梁がそそり立つ光景は非常に違和感があり、反対運動が起きたのもうなずけます。もっとも中央道や中央本線が敷設された時点でそうした景観は既に損なわれていたわけで、圏央道の工事に強い反対運動が起こり訴訟にまで発展したのは、景観ではなく高尾山にトンネルを開けることへの反対でした。高尾山は東京から近いだけで素人には何の変哲もない山ですが、植物の宝庫と言われるように植生が豊かなことで知られています。そういう動植物、昆虫などの生態系への影響が懸念されたのです。群馬に実家がある私としては、圏央道が甲州街道までつながると非常に便利になるので反対ではありませんが、影響が出ないことを祈りたいですね。
裏高尾
さらに行くと、峰尾豆腐店というお店がありました。今日は定休日でしたが、奥まったところにあるにもかかわらず、いかにも遠くからお客さんが足を運んでいそうな雰囲気でした。私も今度買いにきてみようと思いました。それだけ水がいいんでしょうね。実際、近くには地下水を汲みあげているのか、湧いているのか、水を汲んだり、飲んだりできる場所もありました。バス停の表示は「裏高尾」となっています(行き先は小仏です)。その先は何となく細く、山道になりそうな気配があり戻れなくなっても困るので、そろそろ引き返そうと、浅川国際マス釣場で折り返しました。家に帰ってから調べると、あと3kmくらいで小仏峠でした。中央高速の小仏トンネルとかいうと、まったく別世界のように感じましたが、意外に近くなので驚きました。しかし、住んでいる方にとっては、裏高尾という言い方はイヤでしょうね。かつては裏日本などという言い方もありましたが、この「裏」という言い方は、「表」だと思っている多数派から見た見方であり、差別表現以外の何ものでもありません。実際私もこれまで表の方しか走っていませんでしたが、裏も風情があって良いものでした。また、私が知らなかっただけで、ハイカーなどには結構人気があって、歩く人も多いようです。
今日のジョグ
残りは、浅川を秋川街道までいき、甲州街道から戻ってきました。本当は大和田橋くらいまで行きたかったものの、水分だけで何も食べずに出たせいか、後半まったく足が動きませんでした。先週も同じ状態になったことを思いだしました。学習能力がありません…。
20.8km 2時間9分40秒