八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

名もなき勇者

2011年04月11日 23時30分07秒 | 管理人のこと、雑感

今日も夕方地震がありました。福島や茨城で震度6弱を記録しました。携帯ではなく、ビルの中に緊急地震速報が鳴り響き、びくっとしました。実際今日は揺れも結構あったので、またあの日のことが思い出さされました。本当にいつまで続くのかと神経がやられそうです。

 

東京でさえこの有様ですから、被災地の方の恐ろしさは想像もつきません。そんな中でも、現在の状況と戦う大勢の名もなき勇者がいます。今年一年を東北の人たちを思って戦う石川選手や被災者の激励を胸に戦った松山選手は名もある勇者ですが、彼らに負けないだけの勇者がたくさんいます。

 

テレビで見ましたが、老舗の醤油蔵元は、津波で工場もすべて流されながらも、従業員を解雇しないばかりか新入社員も迎え入れ、流された樽に醤油の味を決める微生物が残っていないか探すなど、再建に向けて必死に取り組んでいます。

 

あるいは、地域でたった一人の医師として、機材も薬剤も不足する中、淡々と自らの職責を果たしている人がいます。あるいは、精神的・肉体的に限界となりそうな厳しい活動に黙々と取り組む多くの自衛隊員たちがいます。日本全国から駆け付ける多くのボランティアがいます。

 

原発で復旧作業にあたる作業員の人たちの多くも、普通の市井の人々です。日本のためになんて大仰な使命感ではなく、でも自らの仕事に誇りを持って、恐怖を乗り越え、作業にあたっているのでしょう。

 

不況と言っても飢えるようなこともなく豊かさの中で何となく停滞感漂う日本でしたが、今回の震災では、こうした名もなき勇者が数多くいることがわかりました。上にあげたような方たちはもちろん、一人ひとりが出来ることをしようと、節電したり、募金をしたり、気持ちを被災地に寄せたりする人たちも、立派な市井の勇者です。

 

今回の震災は本当に痛ましいことが数多くあり、なければ良かったに決まっていますが、それでもなお、今回の震災に意味を見出すとすれば、日本は捨てたものではないと見直すことができ、皆で力を合わせようと日本国民が一つになれる機会を持てたことではないかと思います。

 

そして、被災した方々のためにも、是非ともそうしなければなりません。しかし、それをするためにも、政治、行政の力が必要なのはいうまでもありません。しかし、残念ながら、市井の名もなき勇者に比べ、政治状況はあまりにもお寒い限りです。昨日の統一地方選挙の結果も、今の政治に対する声です。決して、自民党への支持なんかではありません。

 

そして、そのトップに立つのが菅首相ですが、本当に名もなき勇者たちに比べると、何とも軽く、無責任で、感受性の鈍い人なんだろうと思います。昨日また現地視察をしましたが、この段階での視察に何の意味があるのか分かりませんし、ポーズでかける被災者への言葉も、何とも空疎なものばかりです。

 

天皇皇后両陛下や皇太子夫妻が避難してきた被災者をお見舞いになった際の姿勢は、本当に国民と同じ目線で今の状況、苦しみを理解しようということが伝わりますし、だからこそ、被災者の方々も嬉しく感じるのでしょう。あるいは、被災地を訪問した楽天ナインや数多くの芸能人なども同じです。

 

菅首相にしてみれば、「自分は原発問題やその他の問題を抱え、ほかの人のようにのん気に被災者のことだけ考えていられないんだ」ということかもしれませんし、一国の最高責任者ならそうだと思います。だったら、そんな形式的な現地視察に時間を費やさずに、大事にあたってほしいものです。

 

政局を望むものではありませんが、原発問題、今後の被災地の復興問題と、本当に難しい舵取りが求められる局面ですから、権力欲は人一倍あるものの、政治家としての実務能力も、為政者としての人格もない菅さんには、とても無理だと思いますので、日本国にとって見栄えが悪くない形で、早く身を退いてほしいと思います。

 

名もなき勇者たちの努力を無駄にしないためにも切にそう思います。

 

今日のジョグ

 2.8km  14分23秒

 

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石川、松山両選手、マスターズ大健闘!

2011年04月11日 08時02分30秒 | スポーツ

マスターズ最終日のプレーを終え、石川選手は3アンダー、アマの松山選手(東北福祉大)も1アンダーと大健闘でした。

 

石川選手は、小学校の時に20歳でマスターズ優勝ということを作文に書いています。昨年まで2度予選で跳ね返され、19歳で迎えた3度目の今年、見事予選を突破しました。上位に食い込むまではいきませんでしたが、数々の名プレーヤーでも苦しむオーガスタで立派な成績です。本当に20歳での優勝だって、夢ではないと思わせてくれます。

 

そして、石川選手と同じ年の松山選手も見事でした。松山選手は、アマではありますが、石川選手がライバルでしょうし、気持ちの上ではもうプロでしょうね。そして、松山選手の本拠地東北が震災で大きな被害を受け、自粛を迫る一部の心ない人たちもいたようです。本人も出るべきかどうか悩んだ末、一部の心ない人たちよりも多くの激励、それも被災地からの激励を受け出場し、見事その声に応えました。これから石川選手のライバルとして、いい勝負を演じてくれそうです。

 

そして、石川選手も、今季の賞金を全額被災地に寄付すると発表しています。石川選手はいまだに親御さんからお小遣いをもらうような生活で、お金に頓着していませんし、賞金以上にコマーシャル出演料などで稼いでいるので、世間が驚くほど大した金額ではないでしょう。

 

私がその金額以上にすごいと思うのは、既にあるお金を寄付するのではなく、今年自分の手で稼いだお金を寄付するということです。普通であれば、ものすごいプレッシャーとなるでしょうに、それを「今年、僕の気持ちは、ずっと東北の方とともにある」と言えてしまうすごさです。まったく恐れ入る19歳です。

 

「今時の若者は」とは、いつの時代にも言われてきたことですが、いつの時代にも、年よりが一線を退いて、若者が主役となっていくのです。これからも二人の若者の活躍を期待したいですね。

 

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