何の根拠もありませんが、今シリーズは楽天が勝って初めてドラマの幕が下りる気がすると言っていましたが、まさにその通りの結末となりました。
しかも、誰もがちょっとは恐れていたに違いない、シーズン・ポストシーズンを通じて無敗を継続してきた田中将大が敗れるという波乱の翌日のことです。
これまた何の根拠もない話ですが、震災からの復興や、球団消滅から新生したチームの初優勝、連続無敗記録の金字塔を打ち立てた田中将大など、話題に事欠かない楽天に勢いがあったのに対し、巨大戦力を有し前評判が高かった巨人ですが自慢の打線が湿りっ放しでまったく怖さに欠け、元気がないように見えました。
そして、昨日の第7戦は、第3戦に大好投した美馬が再登板しました。一方、巨人打線の湿りは本物でゼロ行進が続き、0対3とリードした楽天が則本を経て迎えた最終回、登板させたのは何と田中将大でした。
当然のことながら、球場は異様な大興奮となり、ピンチを迎えたものの田中が抑えて、絵に描いたような大団円を迎えました。
結果については、非常に良かったと思うものの、昨日の田中投手の登板については、かなり危険度の高いものだったと正直思います。星野監督の輝かしい球歴にもかかわらず、まだ日本一になっていないのも、こんな勝負師に徹しきれないとことに理由があるのではないかと思えました。
結果的には抑えたものの、外角にきちんと制球しまったく打たれる気がしなかった美馬、直球に勢いがあった則本に対し、田中は150kmこそ出ていましたがキレが本来のものではなく、ストレートにこだわっていたら、どうなっていたか分かりませんでした。
優勝に水を差すようですが、本来であればすべきではなかった采配だと、個人的には思いました(感動したことは間違いありませんが)。