今から20年前の1994年、史上初めて(というか、いまだにその時だけですが)、巨人と中日が最終戦を残して同率首位で並んだ時の盛り上がりは半端じゃなかったです。
巨人の監督は、言わずと知れた長嶋茂雄、落合や原もいて、その後を伺う松井秀喜が2年目という新旧交代の微妙な時期。投手陣は、槙原、斎藤、桑田の三本柱の全盛期で、この最後の一戦で惜しげもなく、この三人を投入し、桑田が胴上げ投手となりました。
いや、本当にこの時はしびれました。
今年も、パリーグは最後までもつれて、10.8になぞらえられることもありますが、ちょっと状況が違います。もちろん、両チーム最終戦という状況ではありませんし、この状況をもたらした原因が、首位だったソフトバンクの終盤戦の失速だったからです。
巨人とソフトバンクが、終盤戦で頭ひとつ抜け出し、優勝するかと思われましたが、巨人が順当に優勝を決める一方、ソフトバンクはまさかまさかの連敗で、試合数を残すオリックスに逆にマジックを出される事態になり、今回の状況を招きました。
そして、ソフトバンクは今日が最終戦で、勝てば優勝という、10.8のような状況になったわけです。
身から出たさびとはいえ、さすがに今日はしびれたと思います。そのせいか、今日もなかなか点が入らず延長までもつれ込み、最後は松田が決着をつけ、3年ぶりの優勝を決めました。何はともあれ、王さんが会長を務めるソフトバンクホークスの優勝はめでたいです。
クライマックスシリーズ、日本シリーズもがんばってほしいですね!