指名された選手は、昨日のドキドキから、今日はニコニコでしょうし、指名から漏れた選手は、ガックリでしょうね。
上位選手は、サプライズもなく、想定通りの顔ぶれになりましたね。
ヤクルト 竹下真吾(ヤマハ)
楽天 安楽智大(済美)
DeNA 山崎康晃(亜大)
西武 高橋光成(前橋育英)
中日 野村亮介(三菱日立PS横浜)
ロッテ 中村奨吾(早大)
広島 野村峻祥(中部学院大)
日ハム 有原航平(早大)
阪神 横山雄哉(新日鉄住金鹿島)
オリックス 山福也(明大)
ソフトバンク 松本裕樹(盛岡大付)
讀賣 岡本和真(智弁学園)
これらの選手にももちろん頑張ってもらいたいですが、上位以外で気になった選手としては、ソフトバンク5位指名を受けた中大・島袋洋奨投手ですね。言わずと知れた沖縄興南高校の甲子園の優勝投手です。
4年前なら間違いなく上位指名だったでしょうが、大学では制球難で結構苦労して、ようやく滑り込みです。最近のVTRをテレビで見ましたが、投手として一番大事な軸がぶれていて、あれでは制球が効かないとすぐわかるフォームでした。素材としてはいいのは分かりますが、自分でVTRのチェックとかしないんでしょうか。しないんだとしたらちょっと心配ですし、チェックして修正が効かないのであれば、それはそれで心配です。がんばってほしいものです。
あとは、知らない選手ばかりですが、ロッテに7位指名された健大高崎の脇本選手は、今年の甲子園を湧かせた選手として記憶に新しいです。足をあげずに打つバッティングフォームも異色ですが、兄弟が多かったとかで、祖父母に育てられたという経歴も異色です。私の地元の選手でもありますし、異色な経歴でもあることから、ぜひともアグレッシブにプロの世界で生きていってほしいですね。
また、ロッテの2位指名の田中英佑投手は、京都大学です。プロ野球選手になることは、東大に入ることよりも難しいと何度か書いています。当然、京都大も同じことです。東大からプロ野球に入った選手は何人かいますが、京都大からのプロ選手は初めてです。京都大卒にして、プロ野球選手というのが、どれだけすごいことか、ということです。しかも、2位指名という指名順からしても、単なる話題性ではなく、実力も高く評価されています。楽しみですね。
あとは、育成枠で巨人に指名された川相ジュニアですね。会社と違って、ジュニアだからといってその地位が保証されないのが、プロスポーツの世界です。実力だけが勝負の厳しい世界です。川相ジュニアと同じく桜美林OBの桑田ジュニアは指名されませんでしたね。長嶋ジュニアは、ジュニア界でももっとも注目を集めたジュニアですが、潜在能力はありましたが、花開きませんでした。他にもちょこちょこ二世は生まれますが、大成した話はあまり聞きませんね。しかし、だからと言って、ダメなわけではありません。大事なのは、本人がやりたくてチャレンジしているということです。プロになれば、二世も何も関係なく、本人のやる気と努力次第ということです。
私も子どもの頃に、将来の夢を「プロ野球選手」と書きましたが、一体何人、何千人、何万人が夢見たことでしょう。それを遂に実現した、わずか100人前後の選手たちは本当にすごいと思います。一方で、これだけすごい選手たちも、大半はわずか数年でこの世界から離れていくという厳しい世界でもあります。全員がずっと残れないことは分かってはいるものの、みんな悔いのないよう頑張ってほしいですね!