月曜日の新聞に、文科省の体力・運動能力調査の結果が載っていました。ピークの1985年頃には戻っていないものの、東京五輪が開催された50年前の1964年と比べると、上回っている項目があるとの結果となったそうです。
10歳男児の50年前との変化は以下の通りです。
1964年度 2013年度
握力 16.74kg ⇒ 17.36kg 上がってます。
50m走 9.28秒 ⇒ 9.26秒 わずかですが、上がってます。
反復横とび 33.60回 ⇒ 42.97回 大きく上がってます。
ボール投げ 30.38m ⇒ 24.45m 大きく下がってます。
50年前の10歳と言えば、現在60歳、昭和33年に巨人に入団した長嶋茂雄や翌年に入団した王貞治の全盛期に熱狂した世代です。新聞記事の中でも、誰もが野球をやっていた時代と違い、スポーツの多様化で野球をしない子が増え、投げることに慣れていないことが原因とのコメントがありましたが、まったく同感ですね。
昔は「投げる」ということを教えることはなかったと思いますが、最近では、まずは投げ方を教えなければなりませんし、それもなかなか変な癖が抜けないことが多いです。スポーツが多様化することは大いに結構ですが、勝手に野球をやる状況がなくなってきたのであれば、ボール投げも小さい頃からやるように仕向けてほしいですね。運動会の玉入れだってあるのですからね。
ちなみに、1964年よりは数項目で上回っているとはいえ、1985年のピークには届いていないということに関しては、この頃からテレビゲームが人気となり、外遊びが減ったことが原因ではないかと推測されています。これも同感ですね。1985年頃は私は大学生になっていましたので、当然ファミコンとは無縁の世代です。遊びと言えば、野原を駆け回るようなものでした。私はパワーはありませんが、敏捷性や持久力があるとすれば、それは子ども時代からの資産ではないかと思います。
おまけに言うと、三丁目の夕日じゃありませんが、私たちが子どもの頃よりも昔の方が体力があったようなイメージがありますが、新人類などと言われた私たちの方が、体力・運動能力はあったのですね。これはやはり摂取する栄養の違いにほかなりませんね。
それが逆に今では摂りすぎなんてことになっているのですから、皮肉なものです。栄養は好きなだけとれる時代なのですから、もっともっと身体の方を研ぎ澄ませたいですね!