ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

我が子を虐待??

2015年02月28日 | 母子関係の確立

(節分草)の花
「2歳になったばかりの娘が一人います。
一人っ子のせいか、独占欲が強く、オモチャを取られたらビービー泣いて、お友達がオモチャを貸してくれなかったら、泣いて…
家でも、自分が遊びたいときに、私が相手しないと泣いて…(できるだけ相手はするようにしてるのですが、どうしてもできないときなど)毎日のように、ビービー泣くので、ついつい、こっちも大声で怒鳴りちらしてしまってます。
最近では、娘をつねったり、叩きまくって、余計に泣かせてしまうんです。
叩いたり、つねった後は、すぐに「はっ」として、自己嫌悪に陥ってます。
このまま自分が、児童虐待をするんじゃないかと、自分が自分で怖いんです。
みなさんは、どうやって、子どもと接してるんでしょうか?」

 
一生懸命に子育てをしている姿が目に浮かびます。

子どもは親の思うようにしてくれないのでつい「イライラ」してしまいますね。

お子さんを叩いたり、つねったりする前に、少しだけ時間をとって、クールダウンする時間をとってください。その場を離れるといいですよ。
「子ども」は子どもであって「子供」ではありません。
僕は「子供」という漢字だ大嫌いです。
子どもは「親の供」ではありません。一人の人格を持った人です。

子どもができないことを責めることを“怒る”と言います。ついつい一日に何回も怒ってしまいます。
子どもにとってできないことを責められてもどうすることもできません。そうすると子どもはやる気をなくし、なるべく怒られないようにと親に従順な気持ちを持つようになることがあります。親の顔色を常にうかがって行動する子どもです。“怒る”ことはなるべく少なくしたいものです。
  怒りたくなったら一つだけ我慢してみてください。今までより一つ我慢するだけでずいぶん変わってくると思います。

してはいけないことを教えることを“しかる”といいます。人を責める言葉を言ったり、社会のルール・マナーを破ったり、迷惑をかけたり、身体に危険があったりなどこれから社会生活をする上でやってはいけないことを教えることが“しかる”です。また社会に出てからたくさんの失敗をすることは許されません。

子どもの時代に何にでも積極的に挑戦して、いっぱい失敗して、なぜできないのか、どうしたらできるのかということを経験することが将来社会に出て自分の能力を発揮するために大切なことです。“しかられる”、“失敗する”ことは子どもが成長する中で大切なことです。

「ピグマリオン効果」という言葉があります。子どもは親が望んだ方向に育っていくという意味です。
  おまえはできない子だ、やることが遅くだめな子だ、何でそんなに馬鹿なんだなど子どもを否定する言葉をたくさん言うと子どもは自分はそのような子なんだと思い持っている能力を発揮できなくなります。

  反対におまえはなんて優しい子なんだ、自分でがんばって偉いね、今日はこんなことができるようになったね、上手だねなど
と何かできたときにほめる言葉をかけてあげると、子どもはうれしくなりもっとがんばろうという気持ちになり、積極的になり自分の持つ能力を最大限に発揮できるようになります。

 子育ての中でお母さんの苦労は並大抵のものではありません。
いい母親になろうなんてがんばる必要はありません。少しだけ子どものいいところを探してみてください。
きっといくつものいいところがみつかるとおもいます。
こんないいところを持っていたんだということに気づくと子どもをみるのが楽しくなります。

子育ては夫婦でするものです。あなただけで苦しまないでくださいね。
人間は、自分の両親からされた子育てを記憶しています。
あなたがお母さんにしていただいたことができるといいですね。
それが自然にできると不安になることが少ないのです。
無理しないでくださいね。
必要になったらいつでも助けをもとめてくださいね。応援しています。

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卒乳

2015年02月28日 | 子どもの成長

卒乳に誤解があるようなので書いてみます。

 

卒乳というのは赤ちゃんが自分に自信を持ち、おっぱいを必要としなくなったときに自分から離れていくことを言います。

予定を決めて離乳すのは卒乳ではありません。

 

下のこの妊娠で、流産しやすくなるから断乳する、卒乳させると言うことを耳にします。

授乳中でもそのような事はありません。

事実無根です。それを信じている産科医が未だにいたり、それを信じている人がたくさんいるのも事実です。

 

妊娠中や子育て中に上の子と二人でタンデム授乳をしている人もたくさんいます。

 

お母さんの中には、予定を決めておっぱいを止めさせようとする人がいます。

赤ちゃんが泣いて欲しがり、夜中に起きても授乳を拒否します。

 

果汁や牛乳でだましたり、好きなものを飲ませたり食べさせてごまかします。

子どもは親の決心を知りやがてあきらめます。

あきらめたのを「卒乳」したといって喜んでいる親がいるのも事実です。

その話を聞いて「○○ちゃんは上手に卒乳したのね」なんて言う親がいますが

それは違います。

 

この「あきらめ」は、将来何らかの形で赤ちゃんの心の中に傷として残ります。

自分に自信が持てない人になります。

自然卒乳は「自立」の第一歩です。

 

自分が納得するまでオッパイを続けてもらった子どもは、自信がもて自立のできるこころの強い子になります。

 

子ども一人一人が違うように卒乳の時期も異なってきます。

長くおっぱいをあげていても甘え心の弱い子になることは決してありません。

 

卒乳をしたお母さん達の話では、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれなくなり、寂しいということはよく聞きますが、乳腺炎や体の不調を聞いたことはありません。

 

外国では2年以上母乳を続け、自然に卒乳するということが医学的にも推奨されています。

無理に母乳を止めることがよいとは思いません。

卒乳はお母さんの都合で中止するのではなく、赤ちゃんの発育、母子の信頼関係の深まりの中で自然に乳離れをしていいくことを言います。

無理をしないで卒乳に向かうことを勧めます。

 

「断乳」を商売にしている人たちがいます。

卒乳してもおっぱいの手入れなど必要ありません。

また閉経後にトラブルなど考えられません。

 

それらにだまされず、赤ちゃんの声を聞き、子どもに任せて自然卆乳をしましょうね。

親のつごうではなく「赤ちゃん主体」に考えましょう。

 

心豊かな人に育てていくために。

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